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レストランで、バイトをしている主人公は、ある、常連客の老人のことが、気にかかっていた。かれは、店にいるときと、外で見かけたときと、なぜか、かなり様子が違う。主人公は、老人と親しくなり、身の回りで起きた事件を、いっしょに解いていくようになるのだが…。
最初は、純粋だけど、世間知らずの女の子と、経験豊かな老人の、心暖まる交流、と思っていた。老人に出会ったことで、主人公は、自分とも、家族とも、真剣に向き合っていくようになる。その、信頼していた老人には、実は、とんでもない秘密が!え?騙されていたのか?中だるみしてきたところへ、意外な転回。他の謎解きは、大したことなかったけど、老人に関する「謎」には、やられてしまった。ちょっと、感動。
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フリーターの久里子が勤めるファミレスを舞台に、常連客の不思議な国枝老人を交えて、犬の餌の毒入り事件や食中毒事件、小学生の誘拐事件などの近所で起こる色々な事件を解決するお話。久里子の心情や所々の風景の柔らかな描写が印象に残る。(例えば「夕刻の空気は皮膚にまとわりつかずにすべる皮膚のようだ。」)タイトル通り、ベンチで思索する賢者の国枝氏が鮮やかに事件を解決に導いていくが、最終話の「その人の背負ったもの」では、国枝氏の素姓をめぐる思いもよらぬ展開が待っている。この後に続く物語にも興味がわきました。
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久しぶりの近藤さんの作品。んで、久しぶりの電子書籍にて。
急な展開で事件が起きたり、ハラハラドキドキする訳じゃないですが、心地よいリズムで進む話。
いつもあっという間に引き込まれてしまいます。
謎かけも終わり方も好きだった。
近藤さんの作品はやっぱり好きだなぁと思えた作品。
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ファミレスでアルバイトをしている21才の七瀬久里子さんと、お客さんでお店にやってくる老人国枝さんが主人公のお話です
ミステリーとは言いがたい、日常的何処にでもありそうな悪意が取り上げられた連作短編集です
久里子さんの不安や不満に共感でき、読後感は良いです!
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一話完結。
出演者同じ。
うんうん。いいね。
シリーズ二作目を一緒に借りといてよかったなーと読み終わった時、ワクワクした。
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知らずに続編(ふたつめの月)を先に読んでしまっていたので、どうかな・・・
と思ったけれど、問題なく楽しめた!!
アンとトモが久里子の元へやってきた経緯が知れて良かった。
続編と同じ感想になるけれど、
仲良く老人に向かって駆け出す2匹が何とも愛らしい。
人との関わり方について、改めて考えてしまった。
周りの評価に影響されず、自分自身の感じ方で人を判断することの大切さと難しさを再認識しました。
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2015/6/26
飛ばしてしまったシリーズ1作目。
結構鬱々とした始まり。
弟が謎なとこが怖かったんだね。
2作目では解決してからのスタートでもっとのほほんとしてたから違和感。
順番通りに読まないとね。
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老人が探偵役の日常系ミステリ
主人公はフリーターで弟はニート気味の浪人
老人は痴呆とか思われてる部分もあったり
なんつーか、設定が暗い
でも、問題の回答はさくっと出るんだよなぁ
ま、その解決方法がまためんどいんだけど
最後の話し
続編があるのはわかってたので、何か理由があるんだろうなぁと思ってたけど
老人の正体がねぇ・・・
何だか腑に落ちない
結局誘拐の犯人扱いのままじゃないのかなぁ?
そんな状態でこれまで通りにできるわけないし
もしそうするんだったらもっと納得出来ない
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近藤史恵さんは大好きな作家さんのひとり。
いつも読み始めからす~っと引き込まれていく。
この本は「ふたつめの月」の続編なのですが、私は先にこちらを読んでしまいました。
が、十分、楽しめました。
ファミレスでバイトしながら悶々とした日々を過ごす久里子は、バイト先のファミレスで國枝老人と知り合う。
國枝老人の言葉が心に刺さる…
ファミレスを舞台に起こるライトミステリーですが、考えさせれることも多く…
「ふたつめの月」をもう一度読みたくなりました。
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「ふたつめの月」の前の作品。
アンとトモの2匹の犬が
久里子の家にやってくる事情がわかった。
久里子にもらわれてよかったね^^
決して順風満帆ではないけれど、
一生懸命「何か」を見つけようとする若者と
生活圏で起きるミステリー。
善と悪はどこで分かれるのだろうか
、ということを考えさせられた。
続きが読みたいなぁ。
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猫派の私には、犬の散歩の描写が出るたびに「毎日散歩するのはしんどそうだなぁ」なんて思うのだった
犬パルボウイルス感染症なる病気を初めて知る。
次回作は「ふたつめの月」
機会があれば。
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ファミレスで働く主人公がまきこまれた事件をひょんなことから解決してくれたのは、勤務先のファミレスでいつも同じ窓際の席で何時間も粘る老人だった。
誰かが亡くなったりするわけではなく、日常にはびこる悪意や悲しみを解決するお話。
また主人公のどこにもいけない気持ちがだんだん変わっていくのがとてもあたたかく、胸にくる。
最後にはあっと驚くどんでん返しも待っている。
連作短編でさらりと読める。
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近藤史恵は、「天使はモップを持って」「サクリファイス」に続き3作目だ。いずれもジーンと心に沁みる。心が開かれる。
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近藤史恵の賢者はベンチで思索するを読みました。
七瀬久里子は服飾の専門学校を卒業後、希望する職種に就けなかったためファミレスのアルバイトをしています。
そのファミレスに来てコーヒー一杯で数時間ねばっている老人国枝さん。
国枝さんは久里子と一緒に犬の虐待事件やファミレスの業務妨害事件などを解決していきます。
そして、国枝さん自身にも謎が隠されていたのでした。
この物語には二匹の犬も登場します。犬好きの気持ちがちょっとわかりました。
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フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。
折り目正しい感じの文章に引き込まれました。
最後は思いがけない展開・・・。
お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった。