紙の本
恋いちもんめ
2022/08/17 10:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
市井人情噺 恋愛篇 といったところでしょうか
解説にもありましたが
自分探し真っ只中のヒロイン
病弱な息子に激アマの母、マザコンの長男
現代にもいそうなキャラクター揃いで違和感なく読めました
主人公の家業が水茶屋と聞いて少し不安がよぎりましたが
裏でややこしいことはしてない、ちゃんと普通の水茶屋でした
紙の本
生き生きと描かれている
2023/08/23 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公お初のライバルであるおふじのキャラクターが際立っていて、お初よりも印象に残るくらいでした。お初の実家の水茶屋で働く女性達や裁縫塾で出会う友人たちも生き生きと描かれています。着物の描写も楽しく読みました。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり市井ものは宇江佐真理だね!
水茶屋の娘お初と、青物屋の倅栄蔵との恋の話です。
切なくて、でも最後はホロッとさせてくれます。
投稿元:
レビューを見る
青物屋の栄蔵と水茶屋の娘お初との恋ものがたり。いろんな人が居て、いろんな巡り合わせがあって、もうやきもきやきもきしましたが、すごく面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
時代劇にはあまり興味がなかったけど、
なにかのオススメ本になっていたので読んでみました。
感想は、おもしろい。
江戸時代の小説は初めてでしたが、全く違和感なく読めました。
切ない恋に涙します。
まるで、江戸時代を知っているかのような表現で、私もすっかり溶け込んでいきます。
すっかり宇江佐さんのファンで、ほかにもいろいろ読んでいます。
投稿元:
レビューを見る
時代小説だけでなく、恋愛小説としても秀逸。
色んな障害に直面しつつも互いに惹かれあう気持ちを止められない、切なく苦い恋の話です。
やっぱりおふじのことが小憎らしいと思うのだけど、祝言の際に零した「未練の狐」発言にはしんみりしてしまいました。
最後の章、花筏がありありと眼前に浮かんできます。
投稿元:
レビューを見る
結構前に読了したのを思い出したので。ウブな2人の少女漫画的純愛物語、何かと波乱万丈ありますが、基本味わいは爽やかな良作です。片思い×2=両思いな2人の姿には、胸がキュンキュンしましたー。
投稿元:
レビューを見る
●あらすじ●
時代は江戸。
かつて里子に出されていたことのある水茶屋の娘・お初。
年頃のお初に、裁縫指南所のお師匠さんから縁談が舞い込みます。
相手は、青物屋の栄蔵。
似た境遇で育った栄蔵に、不器用なお初は戸惑いつつも惹かれていきます。
ゆっくり距離を縮めていく二人でしたが…
●感想●
宇江佐真理さんは、最近はまっている作家さんの一人です。
時代物が面白く読める年頃になってしまいました。笑
生徒にはきっと迎合されないであろうことはわかっているので、学校には入れていませんが…
宇江佐真理さんの作品は、劇的な展開や文章があるわけではないのですが、思わずほろりと泣けてしまいます。
たぶん10作品以上は読んでいると思うのですが、8割がた泣けてしまうのはなんででしょう。
主人公のお初は、水茶屋(今でいう喫茶店みたいなものかな?)の娘です。
お年頃の彼女に、縁談が舞い込みます。
どこか潔癖なところもある彼女は、お見合い相手である栄蔵に、好意を持ちつつもなかなか素直になれません。
ゆっくり歩み寄る二人の間に、ある日、事件が起こり…。
今も昔も、お互いの好きという感情だけでは、恋愛はなかなかうまくいきませんね。
花火大会の日、栄蔵の横顔を眺めるお初の姿に、思わず泣けてしまいました。
誰かのことを、こんなふうに眺めたことが、きっと皆さん、あるんでないでしょうか。
大好きで大好きで、そばにいられたら苦しいくらいに幸せ。
きっと、そんなふうに思える瞬間のために、人は生きているんであろう。
投稿元:
レビューを見る
市井の人情話しはいいですね。
なぜかホッとします。
登場人物がどんな会話をするのか楽しみです。
読んでいる最中は、
話し言葉や仕草、振舞い方まで江戸時代、なんてこともありますね。
同じ著者の『雷桜』(らいおう)を読み始めています。
投稿元:
レビューを見る
時代小説っていいなあと思いながら読んでいました。江戸の町を舞台に、健気に生きる町娘の恋とその周りの人たちのちょっと悲しい物語。でも、明るさがある。ほっとできるひと時でした。この作家は初めてなんだけど、市井人情物を得意としてるとあった。他も読んでみたくなる。
投稿元:
レビューを見る
お初がイイ。おっ母さんも、親父さんもイイ。女ったらしの兄貴もイイ。情に厚いおじさんもイイ。みんな、イイ。そして一番イイのは栄蔵だ。ちゃきちゃきの江戸っ子はこんな男に惚れるのだ。私も泣きながら栄蔵の胸に飛び込むと思うよ。
投稿元:
レビューを見る
江戸の舞台にも関わらず、いまの私たちの関心事がつぶさに描かれていた。色恋沙汰、金銭沙汰、友情沙汰はあるが、読み終わったあとはほっこり爽快な気持ちになれる。死人が多く出るが生き残ったメンバーは、大切な生きる力を教えてくれる。ヒロインの好きなひと栄蔵は特に。
投稿元:
レビューを見る
O
お初の父、源蔵が滅法かっこいいオヤジ。こんな娘想いでたまらんね。栄蔵は腐っても腐っても持ち前さで立ち直ったのがなにより。これでおふじの思いのまま事が進んだらお初は全部あきらめ人生を歩んじゃうところだったよ。大体おふじみたいな性悪女いるのかな。
なんにせよ、お初の我慢強さが光ってる。何度読んでも泣けると思う。
投稿元:
レビューを見る
様々な店が立ち並ぶ江戸随一の繁華街、両国広小路。その一角に店を構える水茶屋“明石屋”の娘お初は年頃を迎えていた。幼少期を里子に出されていたせいか家族にも家業にもに馴染めず、心を開く相手もいなかったお初の前に栄蔵が現れ、すぐに相思相愛となるが…。
歯切れのよい江戸弁(?)を繰り出す気丈で憎めないキャラの登場人物たち。お初の恋物語としても、江戸風物満載の読み物としても楽しめた。栄蔵との恋の行方もさることながら、初めはぶつかってばかりだったお初と家族や茶酌女(店の従業員)とが次第に理解し合い穏やかな関係になっていく過程が、なんとも言えず、いい味を出していた。
それにしてもこれだけ“こなれた”感があるのに、作者が“よそ者の感覚で想像した江戸”を描き、“言葉も自分勝手”に作り上げているという事実にびっくり。
投稿元:
レビューを見る
栄蔵がお初を大好きな事がたまらないです。
栄蔵が「お初ちゃん」と呼ぶたびに、こっちが恥ずかしくなるっていうか、きゅんきゅんしました。