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タンパク質の一生 生命活動の舞台裏 みんなのレビュー

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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.4

評価内訳

31 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

細胞内小器官の機能の本質が分かる

2008/09/27 08:38

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 書名は「タンパク質の一生」であるが,この本は,細胞の機能を俯瞰し理解する上で,非常に優れた本である。いわゆる細胞生物学の本では,細胞内小器官自体について,その機能を解説するというスタイル,叙述方式になる。しかし,この本では,タンパク質の生成から,「成熟」,そして分解までを一連のプロセスとして描き,その中で各々のオルガネラの機能を展開するというスタイルとなっている。
 勿論,細胞の機能は,タンパク質代謝系だけではなくて,エネルギー代謝系もあるので,タンパク質の生成分解過程だけで,細胞の機能が解明される訳ではないが,「タンパク質の一生」に細胞内小器官がどのように関与しているかという,一本筋の通った叙述方式は,オルガネラの役割を説明し,理解させる方法として,非常に有効で分かりやすいものであると思う。
 少なくとも,評者にとっては,本書により,細胞内小器官の機能の連関の一部を理解できたような気がする。

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紙の本

分子シャペロン、たんぱく質の品質管理人。

2015/11/22 07:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る

はじめに、
DNAの紐は、46本の染色体として核に収まっている、1個の細胞に含まれているDNAを繋ぐぎ合わせると、1,8mあり、わずか1ミリの100分の一程度の細胞にDNAが詰まっている。
ミクロコスモス(微小宇宙)だと、

第一章
コラーゲンは、細胞と細胞の間を埋めるタンパク質。
アクチンは、細胞内の物質輸送に役割を担っている。
アミノ酸を作る原子は、窒素(N)酸素(O)炭素(C)硫黄(C)水素(H)5種類に限る。
アミノ酸は、構造の違い個々に違った性質を持ち、それが集まりタンパク質に、タンパク質の種類は数えきれない。酵素もタンパク質である。

細胞の中には、核と、細胞質に、細胞質の中に、サイトゾル(細胞質ゾル)・オルガネラ(細胞小器官)、オルガネラの中に、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソーム、ミトコンドリア、葉緑体(植物の場合)に構成され、

小細体は、タンパク質を作り、
ミトコンドリアは、遺伝子を持ち、内部でタンパク質を作り、勝手に分裂もする、人間の祖先の細胞に寄生している、宿主は生存に必要なタンパク質を供給し、宿主にATPというエネルギーを供給している、見事な共生関係だ。

DNAは、タンパク質の情報を記録その情報量は、文字の概念に例えると、30億文字に、
塩基という物質の配列で決められている塩基は、たったの4つの種類、コンピューター言語は、2種類。

その人の情報を解読がヒトゲノムプロジェクトだ。そこから、読み出されるタンパク質は、約4300種類。DNAから、タンパク質がつくられている。

第2章

DNAの二重らせんの幅は、およそ2ナノメートル(1ミリの100万分の一)。
DNAが自己情報を保持し再生産していく機能を「自己複製能」と呼ばれている。

第3
アミノ酸は、水になじむ親水性と、
なじまない、疎水性がある、
タンパク質の表面は、水に馴染ま無ければならない、
タンパク質を正しくツクル為に、
介添え役に、分子シャペロンが、
疎水性のアミノ酸に選択的に結合しマスクする働きがあり、
細胞内で安定する。

第4
たんぱく質には、宛先が書いてあり、葉書方式と、小包方式がある。
複雑な小胞と膜の結合で、正しい行き先を確認し、微小菅(チューブリンというたんぱく質がリングを作りながら長くつながったもの、直径約25ナノメートル)がレールとなり、貨物である小胞を背負って走り回っている。

コラーゲンの事を、取り上げ、詳細は著書を参考にしてもらい、コラーゲン入りの健康食品の効果に疑問を投げている。コラーゲンのまま吸収されずに、複雑な過程を経てコラーゲン繊維へと合成されないかぎり、たんぱく質の機能を持たない。

第5
たんぱく質の種類は5万から7万種類で、その寿命は、数分や、数十日、数ヶ月があり、3ヶ月で入れ替わり、
細胞で見ると、一年で九十数%が入れ替わっている、その詳しいメカニズムを紹介している。

第6
たんぱく質の品質管理は、異常たんぱく質の合成をやめさせる指令、不良たんぱく質は、シャペロンが融離や結合解離や、糸通しなどで、修理にかかわっている、設計図に間違いが有れば、もとには戻せずに、小胞体関連分解で分解される、それでも処理が出来なければ、アポシード(自殺)、この様な4つの管理が、成功たんぱく質を作るシステムが備わっている、詳細はこの章に、この様に、非常に複雑な過程で正常たんぱく質を作り上げ、異常なたんぱく質が、ガンを始めとする色々病気に繋がっていることが解る
全体的に、この様な内容だが、改めて、身体の構造、たんぱく質だけを取り上げても、こんな複雑で繊細で、しかも、この行程でも一部のメカニズムしか、理解されていない

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紙の本

60兆個の細胞よりなる君たち

2015/09/30 00:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:garuhi - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私たち人間はおよそ60兆個の細胞からできている。なにやら国家予算を思わせる数字だが、一個の細胞に大きさは約十マイクロメートル、一ミリの百分の一程度である。
この一個一個の細胞のなかには、遺伝子の本体であるDNAという紐が収まっている。一個の細胞の中にはどのくらいの長さのDNAが詰まっているのだろう。もちろん誰も実測はできないが、計算から約一.八メートル、人間の背丈ほどもあることがわかっている。
前記新書にも書いたことだが、『一とりのもっている遺伝子DNAを一直線に伸ばしたら、どのくらいの長さになるのか?』と問うてみる。なんと総延長は一千億キロメートル。実に 地球と太陽を二,三百往復もできる長さになるのである。
『60兆個の細胞よりなる君たち』と呼びかけて午後の講義を始む 『風位』」p182

「まことにアバウトな話であるが、一個の動物細胞の中には、数万種類のタンパク質が、約八十億個も存在している。それも時々刻々壊しては作りを繰り返しているのである。活発に働いている細胞では、実に一秒間に数万個のタンパク質が作られ、また壊されている。
タンパク質はアミノ酸が繋がったものだということくらいは、高校の生物でかすかに習った記憶があるだろう。平均すると一個のタンパク質は数百のアミノ酸が紐のようにつながっている。数百個のアミノ酸を、遺伝子に記された設計図どおりに順序正しくつないで一個のタンパク質を作る。そんなタンパク質を、個々の細胞が一秒間に数万個のスピードで作る。驚かないだろうか。」p183

われわれ人類は、約百五十億年の宇宙の自己運動の産物としての地球という惑星の表面に生活している。宇宙は有限にして無限な存在である。そして人間存在もまた上記のようなものとして、無機物の有機物への転化が場所的に創造されているという意味においても有限にして無限な存在であり、一個の宇宙的な存在と言っても過言では無いであろう。そして、世界を構成するこの二つの契機を内在化し、この現在を常に超え出ようとする意識、人間の思惟活動もまた、根源的には物質の無限性に規定されて、一つの宇宙的な性格を刻印された存在であるだろう。

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2008/08/25 15:49

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2009/05/29 07:46

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2009/05/11 19:12

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2010/01/11 12:13

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2011/01/12 00:12

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2011/04/23 22:54

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2011/05/21 06:51

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2011/09/27 23:40

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2009/03/04 15:33

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2012/05/23 20:50

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2013/03/18 22:08

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