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「さっきまでしゃきっとしていた浩遠は、袁利の写真に撃沈され、一瞬にして水分の抜けた大根のようになってしまった。」
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芥川賞作品ということで読みました。
史上初の日本籍以外の著者の受賞として話題になりました。
この作者は半年前の選考では「ワンちゃん」が候補になりましたが、「文章が日本語としてこなれていない」として選考から外れました。
選考を欠席した石原東京都知事は「風俗小説に過ぎない」と手厳しい批評です。
ミクシイのレビューでも評価は相半ばです。
150ページほどの短い作品なので、一気に読みました。
かなり長い時間を扱っている壮大な作品です。
作品の中で中国での歴史評価についてうかがい知れるところがあります。
蒋介石の評価は低く、孫文や魯迅は評価されています。
天安門事件のことが描かれていますが、「中国をアメリカのような民主主義国にする」と主人公たちは主張します。
一方で「社会主義に反対しているわけではない」とも言います。
テレサテンや尾崎豊の音楽が背景として使われています。
影響されやすい私はこのあとテレサテンのCDを図書館から借りてきました。
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芥川賞作品と言うことで期待しながら読み始めましたが、結局、話に入り込めないまま、途中で飛ばし読み状態になってしまった。
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中国の民主化運動には関心があったけど、当時のことに関する資料や文献を読んだことはなかった。だから、この本は、当時の中国の様子や民主化運動の挫折を垣間見る良いきっかけになったと思う。
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第139回芥川賞受賞作
今日から読み始める!
読書が苦手の私はかなり時間をかかりそうだが
第一冊目として、スタートしたいと思います!
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第139回芥川賞受賞作。
夢を持った若者が挫折して再生するまでを中国民主化への流れと共に描いた作品。ってくらいの印象。
確かに日本語うまいけど、さぁ。
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外国人初の芥川賞作家。日本語レベルもあまり違和感なく読める。物語の中に出てくる尾崎豊の詩がとても印象的。
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中国の田舎から大学へ進学した2人の青年が、中国の民主化運動を通して、挫折や再生を経験していく物語です。
中国文学や映画には文化大革命や民主化運動を取り上げている作品が多く、いかにこの出来事が中国人の生活や心情に大きく影響を及ぼしているかを感じます。
「国を良くしよう」「家族の為に身を立てて学業に励もう」という主人公の実直な姿勢もまた、中国人の自国への誇りや家族を大切にする国民性が表れています。
楊逸さんの文章は繊細で、母国語ではない言葉で書いているとは信じられません。
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2009.09.優秀な浩遠は、同級生の志強とともに秦漢大学に合格する.勉強に打ち込む一方、中国民主化運動にのめり込んでいく.ところが、天安門事件が起こり秦漢大学の運動も終了してしまう.酒を飲み他の客と喧嘩をして大学を退学となる.日本人の中国残留孤児の梅と結婚し日本へ来る.日本でも中国民主化運動をするものの周りはついてこない.日本で中国民主化運動をしていた甘先生と英露に会い、二人は中国へと戻っていく.メリハリのない展開.
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友人から借りて読む。
「これが日本人の作だったら
芥川賞には値しない」
といった感じの評を
目にしたことがあったので、
あまり期待せずに読んだのだが、
ここに描かれる中国の歴史的一場面に
ぐいぐい引き込まれた。
貸してくれた友人は、
まさにこの時期、
中国に滞在していたそうで、
さぞや感慨深いことだろうと思う。
自分では選ばない本なので、
貸してくれた友人に感謝。
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ページ量が少ないのでさらっと読んでみた。
時代に翻弄されていった人の話であり、大きい物語(世界)を感じさせずにはいられない、人生について考えさせられる話であった。お話の中で詩が読まれ、読み手である自分はその詩の世界やリズムにうっとりうっとりして、いつのまにやらその世界にいるのが心地よくなっている。学生時代の本当に濃い時間の中で読まれる詩というのがすごくポイントになってるなと勝手に思ってみた。
民生が大人になってその時の中国を見たら、何を思うのだろう?
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流し読みしてしまったので(申し訳ない?)評価も中間に。あくまで流し読みした結果です。
内容は歴史物と思っていたけど、中国人の主人公の過去〜現在についての物語。中国の新たな一面を知った感じ。
勉強になった!!
やっぱり日本人って例えば韓国の徴兵令みたいに国のためにって言うのがないし、国に対する興味が薄い。(私もその一人)その面で、この主人公を尊敬した。
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小説としてのボリュームはないけれど、
中国人が日本語で書いたというところに価値があり、
なんとなく読んでいくと、
へー日本語うまいな。というところで落ち着く。
真剣に選ばれた言葉を使っているので、
かたくわかりにくいこともあれば、
あまりにも最近の口語的表現がでてくるので
すでに「文学」ではなくなっている?という違和感。
私の想像にすぎないけれど、全体としては
日本になじみ、日本の言葉を受け入れながらも
日本人にはならず、中国人である自分を刻みつけたような、
そういうことの為に書かれたような印象。
文革で下放された父、
父のかなえられなかった大学進学の夢、
六・四天安門事件、退学、
家族の温かさ。
捨て切れない形だけの思想や主義、
日本に暮らす中国人の現実、
過去との再会とふるさと。
中国映画にも言えることだけれど、
時代の流れの中で変わりゆく中国を
そしてそこで生きてるどこにでもいる話を残そうとする。
たとえば民主化運動に参加し続けたり、
オリンピック反対の署名運動を行ったりするくだりは
中国の人が読むと「反体制」の刺激的な内容になるのだろうが、
もっと深い感情の表現やあるいは劇的な展開がないと
日本人には刺激とならない。
中国に詳しい人にはもう耳にタコのような
よくある初恋と波乱万丈で、
中国をあまり知らない人には理解し難い箇所もあるはず。
著者が読者として対象にしているのが日本人ではないのかな、と思わせる。
今、中国は変化の時代をずっと来ているから
あるべくしてそういう形になるのだろうけれど、
最近みた中国映画もそうだったので
新鮮味はない。
知っている中国がでてくるので、面白いし、
あの人もこういう思いをしているのかと
感慨深かったりもする。
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前半は、世間擦れしていない二人の中国青年の学生生活がいきいきと描かれ、制度の違いや視点の違いが興味深く読める。かの有名な歌姫の歌声を「腐敗した資本主義の情調,不健康な靡靡之音」(!)とは凄い発想。
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とても読みやすく、中国激動の時代をエリート青年として過ごす主人公の目から、中国の実情と、青年達の思想が分かる。
・・・が、「芥川賞作品」というイメージを先行させてしまうと、少々がっかり感を抱いてしまうかも。