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これはすごいです。久しぶりに身が震える思いがしたミステリ。
もちろん物語としておもしろいし、感動した。そう言った面でもとっても楽しめるし「一度読んでごらん」と勧めたい作品である。そこいらに転がっているミステリと一緒にしたくない。
でも、本当にすごいと思ったのはそこではない。
純愛ものでありながら本格推理小説であるとか、純愛ドラマであると共にすばらしいミステリであるとか言われそうな気がする。純愛ドラマとしても泣かせるのだ。
だけど本当にすごいのは、本格推理小説としてのすさまじいトリックを成立させるための要素として、純愛を持ってきたところにあるのではないか。そしてそれが、単に手段に終わらず、それだけでも人の心を打つ何物かになってしまったことのような気がする。
種を明かせば大きなトリックを核にした推理小説にすぎない。そこが一番すごかった。
2006/5/21
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通勤電車の中で読みました。一昨年の直木賞受賞作品ですね。容疑者Xきてる!東野さんっぽい作品で面白かったです。次も東野作品読もうかなー。
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ガリレオ先生シリーズ。
数学人間で冷たいイメージがあった石神の中にある深い愛。自分を犠牲にするほどの純愛だ!
一人の女性に捧げた愛や友人を思う気持ち、これ本当に推理小説ですか!(実際そうだけど)意味がないような日常のシーンが重要な鍵になっててすごい。予想はしてたけど、最後に靖子さんが自首してきてからのほんの1ページちょっとだけで涙がでそうになった。
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すっかりおなじみの湯川シリーズ、こちらは長編作品です。
読み始めたら止められなくて一気に読んじゃいました。
始めに断っておきます。一度本を開くと仕事・食事・睡眠がままならなくなるので、時間がたっぷりある時にお読みください。
内容が内容だけに重い。読んでてかなり疲れました。犯した殺人が「バレる?バレない?」の心情を疑似体験した気分でとても辛くなり、私は絶対に人殺しなんかしないぞと強く決意(なんのこっちゃ?!)。
そもそもダメ男に引っかからないようにしなければ。
そして彼の愛情は深すぎて狂おしいほど。まさかそんなことを・・・。
でもここまで人を愛せるのかな?天才が故の、これが彼なりの愛情なのでしょうね。それにしても悲しい愛のお話です。さすがの湯川さんも今回はやりきれなかったよう。最後はちょっと泣けてきました。
ドラマが当たればこのお話もスペシャルとかで映像化されるのかな。それにしても柴咲コウさんはキレイだし、嫌いではないけど、このドラマには必要ないような気がするのですが・・・。
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*読んだのは単行本発売時、文庫も購入したのでこちらにも登録。
天才物理学者・湯川学が不思議な事件の謎を解く、”ガリレオ”シリーズ。
第134回直木賞受賞作。
このミス1位。
読み終わって思ったことは、やっぱり東野圭吾作品は私には短編の方が合っているかも…ということ。
どうしても、ちょっと読み終わった後、しんみりしちゃう傾向が強い。
それだけ物語にのめり込んでしまう、ということの裏返しでもあるんでしょうけれど。
面白いの、この小説、すごく。
犯罪を起こす側視点からのスタート。
でも、起こす人物が分かっているというだけで、そのトリックについては、湯川や草薙と辿っていくことができる。
天才物理学者VS天才数学者。
湯川にとっては辛い事件。
愛する人を守るために、犯罪を重ねる。
それって、純愛なのかもしれないけれど、残酷で、哀しい。
前作に比べると、現実的なミステリであるようにも思う。
特に科学的、というわけでもなく。
しかし、350ページ、あっという間に読んでしまった。
迫力。
この厚さをぐいぐいと読ませてしまうのは、さすが、東野圭吾。
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図書館へはいつも「読書リスト」を手に向かう。
リストは僕が読みたいと直感したタイトルと著者名を印刷したものだ。
世の中には膨大な数の小説があり、また、僕自身読書家ではないのでかなり限られたタイトルしか読む機会はない。
書籍に詳しいわけではないので、読みたい本は何らかのメディアからの情報を参考にしている。
主な情報源は本の雑誌「ダ・ヴィンチ」と小説の賞。
今は特に本屋大賞に選ばれたものを優先的に読みたいと思っている。
先日いつものように図書館の書架を物色していたところ、リストにある小説が見つかった。
今まで一度も目にしたことなかった東野圭吾の『容疑者Xの献身』だ。
彼は超人気作家なので図書館の蔵書も常に貸し出されているような状態。
面倒なのとまだリストに多数のタイトルが残っているので普段予約はしない。
だから彼の本はしばらく読めないなと諦めていた。
だけど、その日はたまたま書架にぽつんと1冊だけ置かれていた。
ラッキーと思い、すかさず手にとって借りて帰った。
読みかけの本があったので、後で読もうと思ってしばらく机の上に置いていた。
だが、いざ読み始めると、面白さにぐいぐい引っ張られあっという間に読み終わってしまった。
ミステリ作品はあまり読まないのだけれど、先が気になって一気に読み上げてしまうものなのだと実感。
ジャンルとしてミステリが人気があるわけもわかった気がする。
本作は探偵ガリレオ・シリーズの1作。
直木賞をとった作品だし、本格ミステリ大賞やこのミステリーがすごい!でも1位をとった有名な作品だけど、僕は小説や映画はできるだけ事前に情報を得ないで楽しみたいタイプなので、ガリレオの話だとは知らないで読み進めていた。
途中で帝都大学物理学部の湯川学という名前が出てきて、あれ?どこかで聞いた名だと気づいた。
テレビドラマの「ガリレオ」を見ていたので思い当たったのだけど、それ以降、湯川の顔だけが福山雅治になってしまって困った。
僕はどうやら映像化される前に原作を読む方がいいタイプらしい。
ちなみに今秋公開予定の劇場版では主人公の一人である石神役に堤真一がキャスティングされているらしく、僕のイメージとかけ離れすぎていてびっくりした。
映画館にまで足を運ぶかはわからないけど、レンタルになったらたぶん観てしまうだろうな。
好意を抱いてる人が殺人事件を起こしてしまったら・・・僕はきっと石神のようには自分の人生を賭けてまで救えない。
深い愛情は歪んではいるものの胸を打つものがあった。
天才物理学者と天才数学者の闘いがとても面白く、最後の一瞬まで楽しめた。
ミステリなので内容は言えないが、とても良く出来たストーリーだと感じた。
リストに入れたのは正解だったかな。
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天才VS天才、最後には湯川が石神の計画を全て見抜くのだが、しっかり伏線も回収してあり、秀逸な作品。
映画版の石神も良かった。特に最後の叫びが
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探偵ガリレオシリーズの第3作。
殺人事件が起き、犯人の母娘が当然疑われるが、隣人の石神という高校教師が庇い、
色々な工作で、石神の大学時代の同級生として登場する天才物理学
者、
湯川と警察の追及をかわしていくという内容。
出来事を淡々と語っていくのでキャラの葛藤や心理に関する描写は薄いが、読みやすい。
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読みやすかったし、面白かった!!
見事にだまされたー
容疑者Xの献身ぶりはすごいし、愛情の深さは誰もかなわないと思う。
切なくて、胸が苦しくなった。
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「探偵ガリレオ」シリーズの長編です。
天才同士の頭脳戦って読んでいても楽しいですね〜
映画にもなるみたいなので、楽しみです。
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とってもよかったです。
もうトリックにびっくりだし、
ミステリーでも泣けるんだーと思いました。
2006本格ミステリベスト10
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ミステリとしても、物語としても素晴らしい。これは確かに「このミス」大賞も直木賞も受賞は頷ける。ラストの湯川による謎の解明は涙と驚きなしには読めません。名作。
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運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
周到な伏線には圧巻。最後までトリックが解らない。
細緻を極めた描写と構成、引き込ませる文章力は秀逸。
ラストで、正に「容疑者X」の「献身」だったと理解できた時、脱帽させられる。
ハードカバーで既読だったけど、文庫で再読。
何度読んでも素晴らしい。
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最後まで読んで初めてタイトルの意味が分かった。
「献身」にそこまでの意味があるとは考えもしなかった。
発売日に買った。
それほど読みたかった本である。(文庫で・・・)
やっぱりおもしろい。裏切らないね。
短編集での物足りなさはこの本で解消された。
「大どんでん返し」という感じではないけど、やはり真相を知ったときは「そーなんや!!」と思った。
この話しを読んでダブったのが「幻夜」。
幻夜で感じた【どんな前提があるにしろ、人とはここまで自分を捨て、何かのために又は誰かのために目的を達成しようとするものなのか】ってコトがこの本にも当てはまってきた。
多分これが本の紹介のなどで「純愛」とされているようだが、これを「純愛」としていいのかどうかはちょっと疑問。自分の中では違う感じがしている。そんなキレイなモノなのかと。。。
スゴイ面白いのは間違いない。ただ、白夜行・幻夜と比べてしまうと何ともいえない感じ。。。
(まぁ違うシリーズなので比べるのがおかしいと言われればその通りですけど)
十分満足したので、星は5つで。
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文庫化をずっと待ち望んでいた作品です。
やっと文庫本になって嬉しかったです。
ガリレオシリーズは買うことに決めてるから。
なんか読み直したくなるんだよね。
今回の作品はとても悲しい作品でした。
四分の一読んでその後なんかしてその後四分の三を一気に読みました。
夜から読み始めたから読み終わったのは深夜。
でも.読まざるを得なかったんだよね。
続きが気になっちゃって・・・。
でも.どんどん悲しい話だってわかってきちゃうの。
残り30?くらいからずっと号泣してました。
読み終わった後もずっと泣いてました。
こんなに深い愛情があるのかって。
こんなに人を想ったことがあるのかって。
こんなに人の幸せを想ったことがあるのかって。
すごい悲しかった。
今回は湯川先生も感情的になっちゃうんだよね。
謎を解こうと思ってるのではなく友達のことを思って推理してる湯川先生。
この姿にもすごい泣けました。
それだけでなくトリックもすごかった。
本当に天才同士の戦いだなあって。私は最後まで騙され続けました。
これがわかった人は絶対いないと思うくらい。
根本的なところから違かった。
「驚きの連続」というのが1番合ってると思う。
この作品が原作で秋に映画化されます。
福山さんと柴咲コウちゃんで・・・。
TV化はちょっと原作と違っておもしろかったし.ドラマも楽しんでいたんですが・・・。
今回の映画は楽しめるかちょっと不安な部分があります。
原作とドラマで大きく違う点は刑事が男か女かということです。
ドラマでは柴咲コウちゃんなんだけど.原作では「草薙」という湯川先生の大学時代からの友人なんです。
今回の原作では.湯川先生と草薙という刑事の友情も注目すべきところなんですね。
でも.柴咲コウちゃんだから.たぶんそのところはなくなっちゃうと思うんです。
それがちょっと悲しいです。
だから.映画だけを見ずに本も読んでみて下さい。
絶対感動しますから。
(追記)
映画見に行って来ました。
そして、初めての1人映画。笑
話に移入し過ぎちゃうと思ったからっていう理由で。
原作とは少し違う部分がありましたが、ほぼ同じでした。
私の予想通り草薙さんと湯川の絡みが少ししかなかったのは本当に残念でしたが・・・。
あと、予想外だったのは最後ですかね。
あんなに激しく号泣するのかと正直驚きました。
でも、石神の気持ちを考えると、納得だなあって感じました。
石神を演じる堤さんはすごい俳優さんだなーと改めて感じました。
映画を批判していたところもありますが、映画も是非見て下さい。
原作抜きでいうと、福山さんもやっぱりかっこいいです。
「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ。」