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酷い場面が出てくると、毎回読むのに苦労する小心者の私。
今回は長編だったせいか、いつもよりもそういった描写に
多く出くわしたが、それでもストーリーはいつもの短編同様
面白かったので、ついに最後まで読みきってしまった。
人はどこまで残酷になれるのか。
心の中に棲む鬼は、いつ、何がきっかけで、
己自身を乗っ取ってしまうのかはわからない。
それを考えると、人間はなんと弱く、憐れな生き物だと思うが、
博雅の言葉はいつもそんな読者の抱く絶望を救ってくれる。
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読み終わりました。これ実は道満さんが主役だな?(笑)
あとがきでご本人も書いておられましたが、これ映画で観てみたいと物凄く思いました。
纏めれば2時間になると思うのだけど…誰か映画化してくれないかな…。
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平将門という題材に心踊ったけど、読んだ結果、このシリーズは、あんまり長編じゃない方がしっくりくる、という結論。
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クライマックスに余分が全くない。すごい。
妖物の話のようではあるんだけれど、間違いなく人間の話。
人間って悲しいなぁと思う。
自分が自分であるように生きる。
純友が純友であるように生きようとし、捻じ曲げられた親子。
博雅が博雅であるように涙を流す博雅。
将門と俵藤太の気持ちの良い結末。
なんとなく、惟時と如月のその後が気になるんだけど。
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なんて素晴らしいホームズとワトスン!と思ってしまうのは、ミステリの読み過ぎだろうか。
博雅の過剰なほどの純粋さ(怨みを抱いて鬼になり、害をなす相手に同情の涙を流しさえする)に、胸を打たれる場面が多々あった。すべての物事を人の情と切り離して(それすら呪なるものと分析して)いるような清明には、彼のそのような姿がこの上なく好もしいのだろう、そんな風に思った。
それにしても、道満。
「雨風と同じ」なんて、清明は大変的を得ている。すごく納得してしまった。
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L 陰陽師 8作目下巻
おどろおどろしい。が、すべてがヒューマン的。クライマックスがすごい。映像がながれるように進む。
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晴明と博雅は俵藤太とともに、平将門の死の謎を追ううち、将門の遺灰を盗み出した者がいたことを突き止める。事件の裏に見え隠れする将門との浅からぬ因縁。誰が、将門を復活させようとしているのか?そして、その背後に蠢く邪悪な男の正体とは?
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陰陽師シリーズ滝夜叉姫の下巻。上巻ではうすらぼんやりとしか見えてこなかった事件がだんだんはっきりしてきます。ああやっぱり喰えないヤツ蘆屋道萬wそして将門と表太の関係もいいですね。ラストは多分あの人が出てくるんだろうなーと思ったらやっぱり出て来たラスボスで。余計なことは書かないのは当然だけど伏線の張り方が見事です。上巻からの一つ一つのエピソードが繋がって行くさまは読んでいて楽しいですが、個人的にこのシリーズは短編の方が好きかも。
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夢枕獏著「陰陽師 瀧夜叉姫(上・下)」を読みました。
陰陽師シリーズ最新刊、しかも今回は珍しく、長編です。
陰陽師シリーズは、短編が主流で、短編ももちろんおもしろいですが、やはり清明と博雅が長編で活躍するのを、読んでみたくなるものです。
そして、今回は平将門の怨念から、都を守るため、二人が大活躍します。
その二人の他に、賀茂保憲や俵籐太に、あの蘆屋道満が登場し、いやが上にも話は盛り上がっていきます。
一気に読み終わった後、人の世はいつも悲しみにあふれていることを感じさせてくれます。
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陰陽師シリーズ初の上下巻ということで少し構えてしまいましたが、
なんということはなく“いつも通り”の陰陽師でした^^
禍々しくも華やかな平安の世界にどっぷりはまることができます。
登場人物が多く、何度も戻ったり進んだりすることになりましたが
ゆっくりと(なかなか焦らしてくれます)謎が解けてゆくのが大変小気味いいです。
ただ、タイトルにもなっている瀧夜叉姫のインパクトがいまいちでした。
完全に将門殿と興世王に持っていかれている気がします…。
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将門の怨念ということは予測が付いても、話の行く先が分からずドキドキする。
ばらばらに見えた、すべての怪異がひとつに集まった時、将門が復活する。
おそらく将門をさらに化け物じみた存在として描くことは、夢枕先生ならいくらでもできただろうけど、あえて将門の人間性、哀しさが浮き出るような描写にしたのだろうと想像する。
炎に焼かれても消えることのなかった彼の哀しみ、怨念は、最後に晴れたのだろうか?
今回借りた一連の陰陽師の中で一番良かった。
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以前から気になっていた「陰陽師」シリーズ。読んだらハマるのは最初からわかっていたので、それがイヤで(笑)、第一巻を読んだあとは避けていた。・・・のだが、新作歌舞伎としてお目見えするというので、九月花形歌舞伎(歌舞伎座新開場こけら落とし公演)前にと、とうとう購入した。
ひとことでいうと、歴史エンタメとして非常に面白い。軽くさっと読めるし、深読みすれば萌え要素もあるし、かといってふざけているわけではなく、よくできていると思う。歴史の素養がある人ならとても楽しいだろう。
歴史小説、といえば永井路子や杉本苑子(あるいは司馬遼や池波、松本などなど)を連想するわたしには、少々軽すぎるとは思うけど。
内容は、平将門の乱以降の平安時代を舞台にした、魑魅魍魎の飛び交う怪奇ロマンス(といっていいのか)。将門の復活をもくろむ怪しげな輩と、それを阻もうとする俵藤太など。異変を察知する安倍晴明。謎の美女と、若い侍のほのかなロマンス。
将門ネタ、純友ネタ、俵藤太の武勇伝、因縁ネタ多数、いろいろ混じって時系列も行ったり来たりするのでややこしいが、すべてが最初に収斂していくあたりは上手い。最後までサスペンスを引っ張られるのでぐいぐい読めます。
難を言えば、表題になる滝夜叉姫の存在感が、思ったよりも薄いこと・・・ぐらいかなあ。
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終盤に向けての盛り上がりと
ラスト近いあたりでの切ないシーンに泣きそうになった。
映画をみてるようだった。
とても面白い!
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陰陽師シリーズの中では、長篇であるが故なのか、ミステリ感が特に強く、いつもの陰陽師シリーズとは後味が異なる。
“いつもの” 晴明と博雅のやりとり、自然風景描写、博雅と第3者のやりとりこそが私にとっての大きな魅力であることを再認識。
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歌舞伎版の滝夜叉姫をみて、陰陽師シリーズに興味を持った。歌舞伎版とは全然違う色合いで、また楽しめた。歴史の教科書ではさらりとしか習わない平将門のこと、もっともっと知りたくなったなあ。