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戦時中の日本の様で、河童や妖怪が普通に存在している独特の世界観は結構好き。
拷問のシーンはインパクトが大きいし、河童達のすっとぼけたキャラクターや独特の台詞も面白く、とにかく印象にのこる作品。
ただ、肝心のストーリーが面白くなかったなあ。全然話に引き込まれなかった。
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第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。
「表現がすごい」と話題になっていたので読んでみた。繰り返される殺戮ののシーンはたしかにグロいが、舞台設定がSF的なのであまり恐怖を感じさせない。設定がSF的だからこそ、登場人物の狂気的な行動や動機も不自然さを感じさせず、話や会話のテンポも良くて、一気に読ませるおもしろさがあった。こういう世界を違和感なく描けるのは作者の力なんだと思う。
でも、ほかの作品も読んでみたいかというと、、、もうおなかいっぱいかも。なにしろ表現がリアルすぎて・・・肌触りや音、においまで伝わってくるから。それくらい生々しい。
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いきなり弟殺しの相談をする兄弟、兄弟の相談にのる代わりにある事を強要するベカやん、そして欲望の強い河童(!)と、濃いキャラクターが次々登場し、圧倒的スピードで進む物語。特筆すべきは拷問シーン。清美の受ける拷問は苛烈を極め、一種スポーツであるかのような突き抜けた迫力。ここまで書くか!?という驚きとともに、読後には爽快感すら漂う不思議な味わい。
林真理子氏は拷問シーンに嫌悪を示していたが、彼女が嫌がる物語こそ面白いホラーなのだ。
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友人に薦められて読んだ一冊。
正直気持ち悪いので、他人には薦めたくないなぁと。
途中で出てくる髑髏のエピソードが浮いている気がしました。
まぁホラーとかグロテスクとかはあまり好きじゃないらしいです。
他の作品を読みたい、とは思わされなかったですね。
でも読みやすかったです。
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グロ+笑い
戦時中の日本、髑髏や河童のあたりの世界観は好き。
グッチャネの説明文が2回もでてくるが。
2回目も笑ってしまった。
ソクソクソクソ
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こういう小説の評価の仕方はよく分からないのですが、単純に「面白そう、面白い」と思えたのは、タイトルとあらすじと、最初の数ページでした。あとは、怖いというよりもひたすら不気味で気持ち悪いホラー小説です。
ただ、この物語が最後にはどうなるのかと、読者に読ませるパワーは確かにあります。ストーリー的にはほとんどギャグ漫画のノリなのですが。
バイオレンス小説というには文芸的です。河童が出てくるせいかも知れませんが、ストーリーはどことなく昔話のようにシンプルです。それなのにエログロ満載という点はアンバランス。でもそのアンバランスぶりが、最後にこの物語はどうなってしまうのかという読者の不安感を呼び起こしてくれます。結果、最後まで読まずにはいられない。
単純に好みの問題でいえば、僕は苦手ですけどね。
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角川ホラー小説大賞の長編賞受賞だそうな。
・・・う~ん、奇妙奇天烈な話だけどいまひとつおもしろみに欠けるな~。あと残り2冊どうしようか、といったところ。駿殺で読めるから暇なときにでも読むかな。
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河童を残酷な生きものとして描いたのは意外にあまり見たことがなかったので新鮮な感じがした
たしかに全身がヌメっていて頭の皿は頭蓋骨のようで不気味なイメージはもともとあったので割りとすんなり残酷な描写を受け入れられた
実は登場人物が全員狂っているので、そこを踏まえて前半部分を読むと面白い
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かなり面白かった。グロなどと言われているようだが、これはギャグである。
文章を読んでいて、作者である飴村さんが楽しんで書いていることが手に取るように分かるほど、文章の一つ一つが生き生きとしている。
この小説はキャラの造形や単語の面白さ、そして世界観の面白さだけでもっている小説である。別に貶しているわけではない。最上級の褒め言葉である。
もう少し褒め言葉っぽく言うならば、そうした世界観や単語の面白さだけを抽出し、濃縮還元した小説と言っても良いだろうと思われる。
いずれにせよ、それらだけで300ページ弱を読み切らせてしまうということは非常にすごいことだと私は思うのである。もはやひとつの極致に達しているとさえ感じる。ゆえに星5つである。
話の筋に関しては、何も語るまい。そこを読み解いて面白いというような小説ではないし、作者の人もそこで楽しませようとはしていない。ラストのテキトーな終わらせ方などを見るに、それは明らかである。
読者の目線をいたずらに話の筋に向けさせず、ひたすら世界観や台詞の面白さのみに集中させているのが素晴らしい。
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★2012年5月22日読了『粘着人間』飴村行著 評価B+
エログロではあるが、面白い! 昔読んだ筒井康隆の作品例えば霊長類南へ のような世界と恒川光太郎のおどろおどろしい世界が混じり合っている気がしました。まあ、あまり趣味が良いとは言えませんが、人間こういうじめじめした部分もあるということで、私は評価します。好き嫌いはかなり分かれるでしょう。
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非常に奇抜な世界観に魅せられて一気に読んでしまった。ホラー小説大賞を受賞しているだけあってまさしく「ホラー」なる読者を生理的嫌悪感に誘う設定や記述が多くあるため、万人にはお勧めできないが、ホラー・スプラッター映画好きの方にはお勧めする。
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うわー……凄惨すぎる。出てくる人間も異常なので、河童のモモ太は単純な分まだましに思えてくる。
11歳の義弟 雷太は身長195cm、体重105kg。15歳と14歳の長兄次兄は父親さえも雷太の暴力と横暴に敵わないのを知り、彼の殺害を企て河童を唆すのだが…
グッチャネしたさに舞い上がる河童も恐いが、「非国民」だからと言って同級生の清美を差し出そうとし、かつ自分の便所女にしようとする祐二もどうかと…気持ち悪さMAXのホラーでした。
でも突き抜けて笑える部分がある。ソクソクソク。
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奇天烈な世界。おぞましいほどのグロテスク・スプラッタ・ホラー。
全部立ち読みで読破。面白いといえば面白いんだけど、立ち読みでじゅうぶん。
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かなり、人を選ぶ作品だと思う。
まず、エログロがダメ!!と、いう方にはまったくもってお勧めできない。
が、
わたしは嫌いではないですw
時代設定は昭和初期ごろ
母親の連れ子である雷太は小学五年生でありながら
身長195センチ
体重が105キロという巨漢である。
その弟に中学生の利一と祐二を支配し始める、
ある日、この兄弟の父親に雷太が暴力をふるい、
父親が雷太にいいようにやられている姿をみて、
二人は、この弟を殺害しようと決心する。
体力差があるため、
二人には弟を殺害するのは難しい、
そこで考えたのが
”河童”に頼むことだった。
この河童、エロ河童で
殺人を請け負うかわりに村の女を紹介しろという。
そこで、
利一が考えたのが
兵役の入隊前夜に兄が失踪して
非国民のレッテルを張られた清美だった。
第二幕では、
この清美の物語になっていて、
兄の行方をききだすため、
憲兵から拷問をうけるというもの、
その拷問方法は
「髑髏」という幻覚剤を使用しての疑似拷問
二幕の最後の方では兄の行方が
ああ、そういうことね・・と、わかります、
三幕に入って
河童と雷太の話になりますが、
基本的にほとんどの登場人物が死にます。
大変、気分の悪いはなしではあるのですが、
この河童と雷太とのやりとりが、ちょうど中和剤になる感じですね。
読んでみて!!と、おすすめはしませんが
変な世界観に興味があるようでしたら読んでみるものよいかもです。
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河童と小学生と幻覚の話
おおこう書いたら夢のあるのどかな話…
とりあえず、面白かった
イテテテテとなる表現多数だけど(おもに股間が)、ずんずん引き込まれました
最後の終わり方がかっこいかった