投稿元:
レビューを見る
動機不明の連続殺人犯「イルージョニスト」とリンカーン・ライムの一騎打ちを描く。面白い。このシリーズは1年に1冊(上下巻)読むことに決めている。読み始めると、他のことに手がつかなくなるのと、シリーズ全てを読み終えるのがもったいないから。どの巻にも魅力的な脇役が出てくるが、今回はコカイン中毒のイルージョニストの卵。ライムと彼女のマジック談義が楽しい。とにかく話の先が読めない。
投稿元:
レビューを見る
〈リンカーン・ライム〉シリーズ第5弾
舞台奇術さながらの連続見立て殺人が発生!
リンカーン・ライムが超一流の"魔術師"に挑む
2004年度「このミステリーがすごい!」第2位
ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生。
犯人は人質を取り学校ホールに立てこもる。
まもなくのパトロール警官が犯人を追いつめるも、囚人環境の中犯人は消え去った。
――これは”消された男”だ。
現場の証拠から犯人にはマジックの修行経験があると考えたリンカーン・ライムは、
イリュージョニスト見習いの女性、カーラに協力を要請する。
カーラの”誤導”に思わず唸るライム。
そして連続する殺人および殺人未遂事件。
新たな現場でも”マジックショー”を思わせる痕跡を残す魔術師に対する捜査は難航する。
そして訪れるライムへの危機。
これほどまでにライムを追い詰めた敵はいなかったのではないだろうか。
終盤ではアメリア・サックスによる事情聴取のシーンがあり、これはライムとの立場を逆転させるだけでなく、二人の信頼関係が窺える素敵な場面だ。
火に執着を持つ犯人の正体はつかめたのか。
下巻、追い詰める。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆
投稿元:
レビューを見る
「人生って、大部分が幻想なのではないかしら。だって過去の出来事はすべて記憶でしょう?
そして未来は想像だわ。どちらも幻想よ。記憶は信用できないし、未来については推測するしかできない。絶対に現実と言い切れるのは、いまこの瞬間だけ。しかもそれだって想像から記憶へ刻一刻と変化し続けているわ。ね?人生の大部分は幻想なのよ。」
というカーラのセリフがいい。
投稿元:
レビューを見る
今度は魔術師ですか・・色々できちゃうんでしょうね。
手ごわいですよね。
だってドアだって手錠だって簡単に開けられちゃうんだし。
リンカーンも今回は胆冷やしたでしょう。
続きが気になります。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずエンターテイメント性が高く、すぐに入りこむことができ、スラスラ読めた。一流マジシャンのショーを見て見たくなった。
ただ、最初は全く関連性がなさそうな二つの事件に、並列してライムやベルが関わり、途中で一つにつながる、というのは少々出来過ぎ。面白いからいいのですが。
投稿元:
レビューを見る
天才vs天才。
ワクワクする設定ですが、それを最高に面白く描ける小説家は限られているでしょう。そうジェフリー・ディーヴァーさん。
びっくりする展開→種明かし、という、小説自体がイリュージョンを意識しためくるめく展開になっていてめちゃめちゃ面白い。
リンカーンライムシリーズは順不同に読んで3作目ですが、
毎回「科学」を象徴する主人公が、社会的文化的な何かを象徴する犯人と対決するという、知的な設定が背後にありますね。例えば「中国文化」とか「IT社会」とかを象徴する犯人。
今回は「イリュージョン」を象徴する犯人でした。
投稿元:
レビューを見る
展開がスピーディて面白かったです。
途中の呼びかけが「魔術師」となっているところは、わざと読者を錯覚させるようにしているからなのだろう。
ただし、リンカーンの推理が神業的に冴えていて、ちょっとありえない位なのが欠点か。
投稿元:
レビューを見る
音楽学校の学生が殺害され、犯人は現場からマジックのトリックを使い逃走。サックスは、イリュージョニスト見習いのカーラに捜査への協力を依頼する。
投稿元:
レビューを見る
いきなりモノローグで始まるので、何事かと思ってしまいました。
今回の犯人は、今までと同様に、いや今まで以上に強力。証拠がどこまで役立つのか?
投稿元:
レビューを見る
面白い。けど、過去作とパターンが似通っていて新鮮味は無い。新しい展開、そんなものが必要なように感じられる。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
<上>
ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。
警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。
しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた…。
ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。
<下>
超一流イリュージョニストの“魔術師”は早変わり、脱出劇などの手法を駆使して、次々と恐ろしい殺人を重ねていく。
ライムたちは、ついに犯人の本名を突き止めるが、ショーの新たな演目はすでに幕を開けていた―「これまでの作品のなかで最高の“どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語する、傑作ミステリ。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
投稿元:
レビューを見る
音楽学校で発生した殺人事件、犯人は人質をとって立て籠もるが警官が中に踏み込むと犯人も人質も消えていた。マジックとイリュージョンを駆使する犯人に、ライムとサックスが挑む。
相変わらずの安定した面白さ。特に今回はイリュージョニストという華麗で魅力的な犯人像で、犯人とリンカーン。ライムたちの頭脳戦は惹きこまれること必至!
上巻ながらツイストあり、先の読めない展開に、もうこんな場面持ってくるの、というクライマックスさながらの対決シーンまであって、本当に読者を飽きさせない作品です。作者のジェフリー・ディーヴァ―のサービス精神がうかがえます。
そうした派手さがありながらもディテールがしっかりしているのもまた魅力。イリュージョンの話はもちろんのこと、犯人の次のターゲットに気づくヒントとなるのが、科学捜査に基づいた細かい証拠で、華麗さと繊細さをしっかりと両立させています。
ますますスピードが上がってくることに期待しつつ、下巻に入ります。
2005年版このミステリーがすごい!海外部門2位
投稿元:
レビューを見る
予測困難…或いは予測されることが巧みな“誤導”であるが故に、なかなか「先」が読めず、つい夢中になってしまう作品である…
シリーズの中、なかなかにユニークな敵役の登場で人気が高い作品だというが、なかなかに夢中になってしまう…
投稿元:
レビューを見る
「探偵対マジシャン」という構図が痺れる。
追走劇のスピード感と
捜査の、推理パートの楽しさ
前二作で脱落しそうな方…ここまでは読んで欲しい!
投稿元:
レビューを見る
二転三転四転五転。参った参った。非常に短い期間の逆転劇。最後の逆転(カーラ)は、ここまで二人三脚でやってきてそりゃないだろうという感じ・・・でもう一回。スピード感があって登場人物魅力的でした。法月綸太郎さんの文庫解説で、カーラの師匠と弟子の関係がライムとサックスに繋がる?何か意味深。