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下巻である。後半はどんでん返しに次ぐどんでん返し。たたみかけるように次から次へと真相がひっくり返る。非常に技巧に富んでいる。英題のThe vanished manがすべてを言い表している。イリュージョニストはいったい何を消したかったのか。上巻の内容がみごとにこの下巻でつながってくる。その手法たるやおみごとというほかはない。
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魔術師と名探偵の一騎打ちはジェットコースターのように展開する。ストーリーもさることながら、サックスの巡査部長昇進試験の顛末やイルージョニストの見習いカーラの母親への想い、師匠との関係を描くエピソードも良くできている。文庫本裏表紙の紹介文にある「最高のどんでん返し」という宣伝文は余計なお世話。このシリーズはどんでん返しがあるのはデフォルト。池田真紀子の翻訳はもはや名人芸の域と思っている。未読の人は幸せ。しかし、やはりライムシリーズは第1作のボーンコレクターから読むべきだろう。
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リンカーンライム第5弾、今回の敵はヤバいことにガチの手品師。ということで、ヤバい敵との相変わらずな壮絶バトル、今回も凄かった。
ただ、面白いけど少し飽きてきたのも事実、6と7はしばらくあけてから読もうかなぁ。うーむ。
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〈リンカーン・ライム〉シリーズ第5弾
"魔術師"の邪悪なショーを阻止することはできるのか?
驚愕のラストが待ち受ける、シリーズ最強傑作!
2004年度「週刊文春ミステリーベスト10」第3位
ライムを襲った魔術師〈エリック・ウィアー〉の捜索は行き詰る。
一方で様々な現場から、極右武装組織《愛国同盟》主導者であるアンドリュー・コンスタンブルと接触を図ったとされる形跡が見つかる。
コンスタンブルを脱走させるため担当検事を襲撃すると予測したライムたち。
見事魔術師を捕えたかと思いきや、彼は看守をも巧みな演技で騙し逃走。
物理的・心理的な誤導で、彼の真の目的は達成された――はずだった。
ライムの頭脳は、それまでの魔術師の策をしっかりと検証し、
彼の真の目的を見抜き、見事出し抜いた。
"消された男"vs"不動にされた男"決着。
どんでん返しも随所に見せ、真相が明らかになったときはやはり脱帽する。
ただ、魔術師は何でもこなせる設定というのがちょっと疑問。
今回も、読者は作中のアメリア・サックスのように翻弄されることだろう。
そのサックスも晴れて昇進、巡査から三級刑事へ。
ますます今後の展開が見逃せない。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆
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今回の悪者は恐ろしく手強い相手だった。
神出鬼没で何にも変身してしまう魔術師だ。
さすがのライムも何度も危うい目に合う。
そしてディヴァー得意の大どんでん返し。それも何度も何度も執拗に繰り返される。読者は何度も騙される。
まったく見事と言うしかない。
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今までの犯罪者と違って、マジシャンとかイルージョニストが相手では、消えちゃうし、化けちゃうし、想像すらつかない難しい相手だ。
私も小さいころと数年前にサーカス(笑)観に行ったけど、目の前でマジックって見たこともないなぁ。
せいぜいテレビで観たくらい。
いつも以上に今回は先が読めなかったわ。
さすがにリンカーンもやり難かったでしょうねぇ~
それにしても、自分の復讐のために全く関係のない人が犠牲になるなんて、心底腐りきってるわね。
やはりマジックは楽しませるためのものでなくてはね。
私は大掛かり脱出だのなんだのより手先のマジックの方が好きだな(笑)
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相変わらずエンターテイメント性が高く、すぐに入りこむことができ、スラスラ読めた。一流マジシャンのショーを見て見たくなった。
ただ、最初は全く関連性がなさそうな二つの事件に、並列してライムやベルが関わり、途中で一つにつながる、というのは少々出来過ぎ。面白いからいいのですが。
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音楽学校の学生が殺害され、犯人は現場からマジックのトリックを使い逃走。サックスは、イリュージョニスト見習いのカーラに捜査への協力を依頼する。
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大ドンデン返し!がうりではあるものの、
そればかりだと、いつかはネタが尽きます。
でも、この作品は、これまでの推理小説では
出なかったような、イリュージョンと言うテーマを
選んでどんでん返しの繰り返し世界を作り上げています。
たしかにそうだよなぁ。
イリュージョニストが犯罪者だったら、
面倒な事になりそうですね。
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結局のところ、連続殺人鬼はどうして連続殺人事件を起こしたの?って疑問にさかのぼる。
ストーリーのためのストーリー落としどころがおかしくなっているとしか思えない。
面白いことを否定する気は無いが、その部分がどうしても引っかかるから星四にせざるを得ない。
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[ 内容 ]
<上>
ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。
警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。
しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた…。
ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。
<下>
超一流イリュージョニストの“魔術師”は早変わり、脱出劇などの手法を駆使して、次々と恐ろしい殺人を重ねていく。
ライムたちは、ついに犯人の本名を突き止めるが、ショーの新たな演目はすでに幕を開けていた―「これまでの作品のなかで最高の“どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語する、傑作ミステリ。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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神出鬼没の殺人鬼”魔術師(イリュージョニスト)”とライムたちの追走劇を描く下巻。
この小説を例えるとするなら荒れた海の浜辺。何度も大きな波がやってきて、それが引いたと思いきやまた大きな波が来る。息もつかせぬツイストのオンパレードに夢中になります。
こうした小説に関しては残りページ数で「もう一山ありそうだな」といろいろ勘ぐってしまうのでページ数の実感が湧きにくい電子書籍で読みたくなりますね。(勘ぐっても十二分に面白いのですが)
そして自分のそうした考えすらも逆手に取ったどんでん返しも最後に用意されていて非常に満足。本当にディーヴァ―のツイストへのこだわりと、サービス精神に頭が下がります。
作中でイリュージョニストでライムたちの捜査に協力するカーラが、イリュージョンのテクニックについて語る場面があるのですが、そのテクニックやトリックというものが本当にミステリのテクニックと似ていることが分かります。
だからある意味カーラの語りは、ディーヴァ―自身のミステリ観を表しているようにも思えます。そしてそのテクニックをこれでもか、というほど使った作品なので息つくヒマなく読んでいたように思います。
一方で登場人物たちの魅力も存分に活かされた作品でもあります。
ライムの優しさや、少しシニカルな言い回しも冴えてますし、サックスが警察という厳しい社会で懸命に闘っていること、
またカーラの母との話や師匠の話など、登場人物たちそれぞれに色々な魅力が付与されています。
改めてリンカーン・ライムシリーズの面白さと安定感を実感した作品でした。
2005年版このミステリーがすごい!海外部門2位
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リンカーン・ライムシリーズ、第5弾。
どんでん返しの名人・ディーヴァーがイリュージョニストを題材に? おかげで展開がめまぐるしいのなんのって。(喜)
マジックの裏側を考えることはあまりないのだけど、実際できることの数々を聞くと、いやほんとに犯罪者になるのは簡単だな、と思わずにいられない。世の中のいろんなことって、紙一重のものからできている。
カーラのこと、サックスのこと、最後に嬉し泣きさせられるシーンをきちんと用意してくれていて、改めてディーヴァー好きだなあと思った巻。
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正しく“怪人”のような犯人―巧みな変装や“早変り”で姿を眩ませ、捜査陣を騙すことさえ試みて成功してしまう…読んでいて「途轍もない奴…」と思った…こんなのが実在したら…恐ろしい…―を必死に追う物語である。マジックショーのような鮮やかさで、次々と事件が発生し、「追いつき、逃れられ」という犯人との対決が続く…どうも本作は、作者がサーカス公演を観覧する機会に「こんな犯人とライム達が対決?!」と着想したらしいのだが…
物語は最終盤の方まで「どんでん返し」の連発だ…上下巻の2冊なのだが、あっという間に頁を繰ってしまう…流石に、「人気シリーズの中で、人気が高い」という作品である!!お奨めだ!!
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犯人が魔術師だと 犯罪を色々脚色出来るしかつ巧妙に逃げうせられそう・・・
上手い設定だなと思った、さすがディヴァ―。
準主役の魔術師見習いのカーラも 良いキャラクターで
ドキドキしながら 一気に読めた。
最後のオチ?も良かったので 読後感も良し。