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5/5放送分のタモリ倶楽部の予告を見ていたら、この本がチラッと出た。
「文庫本の裏にあらすじあり!!ウラスジ大読書会」文庫本の裏表紙に書いてあるあらすじタモリ倶楽部通称ウラスジ。この出来によって売れ行きが決まるその奥深い世界を読む。
という回らしい。なので前もって読んでおくことにした。
いや〜、バカミスでした。とにかく力士が次々と死ぬ。相撲協会存続不可能なくらい。
第四話「女人禁制の密室」
容疑者は全員女性、だが殺害現場は土俵の上、という今現在タイムリーな話もあったりして。
バカミスを読むのは時間の無駄、と思う人は読まない方がいいかと…
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タモリ倶楽部の「ウラスジ大読書会」の回で紹介されていたので。小森健太郎自体は13年ぶり。初期作品を読んだことがあるので、そのあたりの、タイトルにカタカナが入っている作品を想像しながら読み始めたものの、まったく異なる印象。冷静に考えれば分かることだけれど、黒相撲がもしかして史実なのかと思って調べてしまって、作者の思惑にまんまとはまった形。巻末の解説にもあるように、一体何人の力士が亡くなっているのかを考えると、現実にはこんな大量殺人は起き得ないけれど、フィクションだと割り切って考えればリアリティは置いておけるのかもしれないという考えに至った。
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あまりにも人が死に過ぎていて
ナンセンス、不条理だが
少し離れて見るとあれ??
一理あるなぁと。
笑いの種類としては
とにかく圧倒されて
何か分からないことが目の前で繰り広げられている
そのわけのわからなさが笑えてくる感じ。
留学生マークが主軸かと思ったら途中からどうでもよくなってるし(マークが実はシリアルキラーでとか、日本語を話せるけど話せないふりしてたとか期待してた)
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冷静に殺人状況を想像すると、爆破させられたり、バラバラ死体だったりと結構グロい。それにしてもお相撲さん死にすぎです。。
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相撲を題材にした本格ミステリ。と、言ってもジャンルとしてはバカミスであり、肩肘の凝らないユーモア感覚に満ち溢れた作品で、突拍子もない展開を成立させるだけの無駄のない文章力に驚いてしまう。読後感としてはややあっさりしてはいるものの、まさにがぶり寄りのごとき勢いで押し切った感じがあり、このテンポの良さこそ本作の最大の魅力だろう。加えて、非常に読みやすいため、人を選ばずにオススメできる作品であり、キャッチーでもあるため、Twitterでバズったのも理解できる。
立ち会いとともに爆死する力士を皮切りに、密室となった女人禁制の土俵上など、相撲であるという設定を活かした異形異様の事件のオンパレード。力士の殺し方にも躊躇は一切なく、一年で40%の力士がいなくなったという説明には笑い転げてしまった。災難で済ませられるレベルじゃない。はては黒相撲や黒力士などの歴史改変ネタをぶっこんできたわけだが、これは昨今の江戸しぐさに¥などに代表される「もっともらしいウソ」への皮肉なのだろうか?
陰惨な事件が多いのに展開に歯止めが効かず、作者の手加減も一切ない。また全体的な雰囲気が妙に明るいのもツボで、いい意味で狂っている作品。単なるネタには終わらず、本格魂の息吹を随所に感じ、事件としては一番面白かったのは「頭のない前頭」でタイトルの洒落っ気もさることながら、仕掛けたトリックも面白い。インパクトが大きいのはやはり「対戦力士連続殺害事件」で、夏場所で一人ずつ取り組みの相手が殺されていくという、考えついても普通はやらない事件を描いている。背景もなく、箇条書きで淡々と殺された力士の説明をするのは本格の無慈悲さが伝わると同時に、それによる世間の反応などを思うとそれだけでおかしみがこみ上げてくる。
次作は黒相撲、黒力士などの所謂「黒歴史」が明らかになったところで一旦終わったわけだが、次作の中相撲殺人事件や小相撲殺人事件も楽しみである。余談だが、本作の探偵ポジションである金髪と黒髪のまだら髷の外国人力士マークの存在感は素晴らしく、彼がいるだけで異物感があるのが凄いと思った。キャラとして面白いのは御前山で、キャラクターとして動かしやすそうな上、ああいうネタキャラがいたおかげで作風が陰惨にならず明るくなったんだろうと思う。次作も読みます。
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千代楽部屋を中心に角界で次々起こる殺人事件。土俵で力士が爆発したり、入浴中に力士の首が切られたり、対戦相手が次々と殺されて不戦勝が続いたり。現実味とかどうでもよくって一見不可能な犯罪を解き明かす…しかも探偵はひょんなことから部屋へ入門したアメリカ人マーク。めちゃくちゃなのにちゃんと本格で、読んでいてこの雰囲気がどこか懐かしく楽しかったです。奥泉光氏の解説に、本格ミステリというジャンルが本質的に備えている馬鹿馬鹿しさがくっきりと姿を現している、とあって納得。そうか、本格って本来こんなんだったかも。
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正直イマイチだった。
相撲ならではのトリックとかほとんどなかった。爆発くらいか。
ユーモアも微妙だし、登場人物のキャラづけもイマイチよくわからない。複雑というのではなくて、設定の必然性がない人とかキャラがブレる人とか、そんな感じでよくわからない。
物語を貫く縦線も特にない。
大相撲の豆知識とかに詳しくなれるわけでもない。
黒相撲とか唐突で違和感しかない。
ないないづくしで申し訳ないが、別の著者が同じ題材で書けばもっと面白くなるなーと思わされた。
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バカミスではあるけど、ちゃんとミステリらしくて面白かった。
ヒロインの聡子が図太くて結構いい性格をしているのもいい。
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馬鹿馬鹿しいー!だがそれが良い。
アメリカからやって来た青年が勘違いから入門した相撲部屋、だが彼が見たのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐……という設定で、その時点で真面目に読む気がなくなるが、読むと意外に本格の皮を被ったミステリーだった。や、作中で幕内力士は半減するほど殺されてるし、全体、事件も展開もトンデモではある。でも実はミステリーってよく考えたらトンデモだし、だから面白いわけで。
相撲を愛し、本格を愛して、きちんとメソッドに沿った上で崩しに来ているのがなんとも痛快。ミステリーのあり方を考える一作だった。
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あらすじはインパクト大で面白いです。あらすじは。
何だろう、謎ときはディナーのあとでと同じ系統なのかな。ギャグと思って読めば面白いのかもしれないけど、私は人が死ぬ作品でのギャグは無理でした。
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大相撲とミステリが融合したバカミス
あらすじの荒唐無稽さが興味を惹かれるとtwitterで話題になったり
それがきっかけでちょっと売れて増刷がかかったり
さらにそのエピソードから、タモリ倶楽部で「文庫本の裏にあらすじあり!!ウラスジ大読書会」が放送されたりと、出版業界にちょっとした影響をもたらした本作
ちなみに、文庫のうらすじ
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ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司…本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書。
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内容的には、うらすじに書かれていない、取り組み相手連続死亡事件、力士四肢持ち去り事件、力士見立て連続殺人事件(館もの)の3つをプラスした6つのエピソードの連作短編になっている
タモリ倶楽部では、ストーリーをそのまま文章にしただけと編集さんが言ってたけど、読んでみたら実際にそのストーリーだったわ(笑)
・本場所の立ち会い時に起こった爆発
・密室の浴室で発見される力士の頭部
・公表される取り組み対戦相手が次々と殺されて不戦勝が続く主人公
・女性が立ち入ってはいけない土俵の真ん中で殺された神官
・体の一部分が持ち去られた力士の遺体
・密室殺人が連続して起こる怪しいいわくつきの館
外国人のマークは日本文化を学ぶため、大学を受験しに来日したが
相撲部屋の「千代楽」を「センダイガク」と読み間違った結果、そのまま力士として学費を稼ぐために在籍することになった
探偵役は主にマークと、部屋住みの万年幕下の御前山
そしてマークの通訳的に、高校でESS部に所属する親方の娘の聡子
トリックに関してはありがちなミステリなんだけど
大相撲殺人事件と銘打ってるだけあって、場所中の事故、取り組み表、大柄な人は通れない通路、女人禁制の土俵という心理的密室、相撲の裏歴史(大嘘)などが事件の制約や解決の糸口になっている
角界に対する批判めいたものも含まれている
観客の安全管理、付き人への虐待、女性府知事のアレ、外国人力士等々
部分的には本格ミステリで、大筋ではバカミス
この作品の荒唐無稽な動機やトリックも、本格ミステリでも同じように「おいおい……」とツッコミを入れたくなるようなものもあるので、本格ミステリ批判としても読める
各タイトルでも有名ミステリのパロディがいくつかあるしね
ただ、バカ方向への突き抜け感がいまいち足りない
京極夏彦の「どすこい」の方が、もっとバカで他作品のオマージュの要素が感じられる
ただ、こんなに荒唐無稽な事件が起こっているにも関わらず
中盤の聡子の発言で「一年前に幕内にいた力士も、この一年で四十パーセントくらいいなくなっちゃったわねぇ」などと結構呑気な感じのヌケ感は好き
黒相撲とか黒力士の大嘘に関しては、マンガの「ケンガンアシュラ」に通じるものがあるな
それにしても、ここまでヘンテコな小説でありながら、結末ぶん投げて終わりにしていない
解説でも書かれてあるように、続編として「中相撲殺人事件」や「小相撲殺人事件」も予定されているとのこと
実際に単行本で「中相撲殺人事件」は発売されている様子
幕内力士が激減したから、大相撲から中相撲になったとかって設定なんだろうか?
文庫化されて機会があったら読むかもね
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あらすじで話題になった本だが、本編の文章もパワー溢れる描写が多くて面白かった。ミステリーはミステリーなんだろうけど、コントのネタかな?と思ってる。