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新聞に著者が「観念や宗教理念に深入りしないで次々に事件を起こしてみた」というようなコメントをしていたのを読んだ。
なるほどというような内容。「いい人」が興した宗教色を濃くしない「人助け」団体が、こういう終結を迎えるとは。また未来へ展望もほの見えて。
私にはおもしろかった。
宗教物では新堂冬樹のこれでもかというえぐい作品がインパクトがあったが、タイトルを忘れてしまった。
☆は4以上。
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「占いも霊感も、心の持ちようで解決する問いに対しては断定的な物言いをするが、現実的な答えを要求されればとたんに逃げを打つ」
「人間性は容貌に現れていると信じていた。・・・しか思想とは限らない」
「あの世も輪廻も神も仏も、人の大脳の偉大な想像力のうちにしかないことを十分に認識していながら、痛切な思いですがるしかなかった。・・・ついに自分の作った宗教に飲み込まれた」
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90点
物事を進めていくにあたってトントン拍子に進んでいく部分、
思わぬトラブルの部分、
これは伏線?と思わせといてあっさり切る部分、
もう少しのところで頂点に、、、と思わせといて激しく転落、
これでもかこれでもかと悪い事が続いて、
落とされながらもなんとか地道にやっていき、
ようやく救われたと思ったらやっぱり手のひらひっくり返されたり、、、。
個人的には決してハッピーエンドではない終わり方が少し残念ですが。。。。
(読了日:2009/04/28)
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儲けるために宗教団体を興す男二人。篠田節子のいつものかっこいい女性は一人も出てこない。人を多面から描写し、煽るように読ませます。
結末は、こうでしたか…。
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前半で金儲けの為の宗教は破綻するのに後半はどうなるのかと一気読み。
最後は庇を貸して女5人のカルト集団に母屋を乗っ取られる。
人の心を繰って金儲けをしようとした報いをうけるが……。
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上下巻ともに結構厚さがあるのに、ハイスピードで読めた。
途中、同じようなシーンが登場し
くどさを感じたけど物語に必要な部分として割り切れる。
偽宗教団体が壊れていく様は、裏切りや脅しと安易に予想できるもの。
せっかくの長編なのだから、もう一ひねり欲しい。
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こういう堕ち方があるか、展望のないウンザリ感をいやという程与えtれくれる。
最後は、輪廻に捉えられて、衆生が救われることはないのだな。
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下巻完読。うーぬ、やはり「宗教色小説」はやっぱ期待を持っては行けなかったみたい。上巻のおもしろさは「宗教色」に抹殺されてしまった。残念。。
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上巻は、事業としての宗教をぶち上げ、まあまあの成功を収めつつある教団の物語であった。下巻は数少なく残った女性信者ののめっていく信仰。カルト集団としてマークされ、うちのめされても女性信者の祖師をあがめる力に抵抗できない。
そこに引き込んだのは自分だと、詐欺師の祖師は精一杯彼女達を守る。まるで「千石イエス」の漂流の旅。
宗教という人間の精神生活に大きな影響を及ぼすもののの扱いの難しさ。読後感は苦いが、この作品が労作であることは確かだ。
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下巻はどこまでも重たい雰囲気。
さらりと書かれているラストにぞっとした。(ある意味、すべて夢でしたと言われるのと同じなのかもしれない。)
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そして更に続けて下を読みましたが、こっちはちょっと辛い内容でした。
何て言うか、異常と言うか、気持ち悪い感じ。
私には考えられない信仰心の深さと恐ろしさを感じました。
ここまでいったら毒なんじゃないかと思います。
後半出てくる女性達を絶対に理解出来ない自分がいて、最後は飛ばし飛ばし読みました。
結局いつかまた信仰が始まるんだと言うことを示唆しながらの終焉。
私が想像していた内容とは違っていたので、どうにも受け入れられず。
もともと信仰に対して興味のなかった私には、宗教の胡散臭さだけを感じる結果となってしまいました。
そしてとても重たい内容に疲れました。
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我が世の春はあっという間に過ぎ去り、没落が始まります。堕ちていく過程は熾烈ですが、主人公の最後の選択は潔いものでした。ただ、このままでは終わりません。最後の1文に背筋が凍りました。なるほど、傑作です。
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この本は宗教を描いたホラーだ。
盲信している信者は、周りが見えていないがゆえにますます突き進み、狂信と化す。
教祖や教義よりも超えた何かに、魂を解放しているのだろう。
闇雲にのめりこむことで、現実から逃げている。
宗教で人は救われるのか…疑問である。
最後の一文…正彦にとって吉なのか凶なのか。
怖ろしい。
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著者の作品を久しぶりに読んだが、
彼女相変わらずイイね。
読後の満足感は、申し分なし。
リアリティのある描写には、脱帽。
2009年 柴田錬三郎賞受賞作品。
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☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
上巻にコメント