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スペインのごはん みんなのレビュー
- 銀城 康子 (文), マルタン フェノ (絵)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:農山漁村文化協会
- 発売日:2009/02/05
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絵本
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紙の本
まだまだスペインのごはんについて知らないことがあったのだと気づかせてくれる一冊
2009/04/30 22:42
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
「絵本世界の食事」という叢書のひとつ。絵本とあるくらいですから子供向けなのでしょうが、どうしてなかなか、大人が読んでも十分楽しめる一冊です。
そして「世界の料理」ではなく「世界の食事」と題しているだけあって、紹介されているのは、観光旅行者が期待するようなスペイン料理ではなく、スペインの市民が口にする「食の視点」でまとめてあるため、旅行ガイドブックなどで見かける料理解説とは趣が少々ことなります。その意味では類書があまりないユニークな書といえるかもしれません。
私はスペイン人の家庭に短い間だけですがステイしたことがあり、そのときの朝ごはんはまさにこの本にあるとおり。バターとジャムを塗っただけのパンに、コーヒーか紅茶という実にシンプルなものです。最初はあまりに質素というかさびしい感じがして落ち着かない思いがしたものです。
そして実に遅い時間にとる夕食にも面くらった経験があります。しかし本書によると子供が小さい家族は夜8時に食事をとってその子たちを9時には寝かしつけるとあります。それは知りませんでした。私が一緒に過ごした家族は子供が大学生だったので、本書にある通り「子どもがもっと大きいと 10時にみんなで食事」というケースにあてはまり、スペインではどこでもそれくらい遅い夕食をとるものだと思い込んでいたのです。
日本の食事とスペインの食事を比較しながら紹介しているところはなるほどと思わせます。日西の料理の、香りと油の量を比較した部分では、スペインの料理に使われるダシがチョリソやベーコンなど脂肪分の多いものである一方、日本のそれがカツオブシやコンブなどを使っているため、全く脂肪分が出ないものであることに今さらながら気づかされます。
またおなかの調子が悪いときの食事についても日西比較がされていて、スペインでも白身魚を入れて塩で味付けしたおかゆを出したり、デザートも焼きリンゴを出すなど、普段ならオリーブ油をたっぷり使うあの国の人たちもこのときばかりは油分を控えた特別料理を出すということを知ることができます。
「地球の歩き方」などでスペインに関する食の知識はあれこれ持っていたつもりですが、この本にはそれでも多くを教えられた気がして、なんだか得した気分になりました。
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