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大阪城が赤くライトアップされると大阪の男達は立ち上がる〜会計検査院に勤務する凸凹三人組は大阪に実地調査の為に訪れ,空堀中学校と(社)OJOに検査に入ろうとするが,中学校にはセーラー服を着たい男子中学生と,彼を守り続けた女子がいた〜京都・奈良の次が大阪か。まあ,こんなモンでしょ・・・時制のズレに戸惑う
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この作品は「週刊ブックレビュー」で特集が組まれました。
大阪出身の中江有里さんが「大阪の地名が出てきて面白い」と評していました。
大阪旅行の前に読みたかったのですが、図書館に予約していて、戻った後で読みました。
500ページありますが、飽きることなく読み進めました。
ミクシイレビューに「クライマックスは良いが、本題に入るまでが長い」というようなものが見られます。
「大阪が停止する」は本題かも知れませんが、それまでの伏線も面白く読みました。
大坂城の近くの「空堀商店街」にある「太閤」というお好み焼き屋さんの親子がこの作品の中心人物になります。
地方の商店街は廃れていますが、都会には活気のある商店街が残っています。
大阪の地名が色々出てくるので、関西の人や関西に詳しい人には面白いと思います。
箕面、生駒、金剛、江坂、森ノ宮、地下鉄御堂筋線、天満橋などです。
豊臣家の末裔を守るために大阪国が存在し、その人口は200万人、大阪の男性の半数に達し、日本国政府は大阪国を承認しているという奇想天外な話ですが、作品を読む限りでは大阪国は実在しそうです。
「プリンセス」は大阪の女子中学生です。
120万人の大阪国の男性が大坂城に集結するという展開も壮大すぎて楽しいです。
国の会計検査員の捜査官3人が大阪に派遣されます。
この3人は個性的ですし、ドラマの展開の中でそれぞれ重要な役割を担います。
旭・ゲーンズブールという美貌の調査官はラストの方で変装します。
その際に「高校まで演劇部にいました。いつも男役でしたが」と言います。
高校演劇の世界では男役、女役というのは避けるべきものとされています。
このセリフは作者が、あるいは世間一般が、高校演劇をどう見ているかを示すものだと言えます。
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今度の舞台は大阪!
ものすごく現実に近く、実際あり得るのかななんて思ってしまうのがマギメ作品の面白さ。
「大阪では…」と、本当に思ってしまう内容です。
個人的にはホルモーと比較すると、ホルモーのほうが好きですが、いろいろな個所に作者の教養の高さがにじみ出ているような気がします。
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エンタメ小説。
こんなに壮大な大阪の男物語があったら楽しいだろうなと思った。
また、それを知って見守る大阪の女物語もいい。
会計検査院の3人が個性的。
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大阪全停止
そのきっかけとなったのは
東京から来た会計検査院の調査官3人と
大阪の商店街に住む二人の中学生。
フシギワールド健在。
でもそのデカさに比べてあっけなく終息してしまった気もする。
もっと盛り上がってもよかった気が。
この淡々とした感じがまた味なのかな。
【図書館・初読・4/21読了】
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今までの作品が面白かったから比較してしまった。。。
つまらなくはないが、大きなどんでん返しが。。。ってかんじ。
発想は壮大で面白かったけどね
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楽しみにしている一冊です
文庫本、早く出してほしいです
直木賞候補になってましたね。
期待ふくらむ。
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登場人物が一人一人とても魅力的(個性的?)。
突拍子もないけれど、もしかしたらあるのかもしれない
という不思議な世界を楽しむことができます。
カバーを外すと、ちょっと楽しいです。
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タイトルだけ知った時には、
「秀吉は女だったとかいう展開か?」と思いましたが、
いやいやソレを越えたぶっとんだ設定でした。
大阪の男たち200万人がすべてをかけて守るのは
秀吉の末裔である一人の少女・・・
でも、本当に守りたいのはソレだけではない。
世代を超えて託される何かを守っているのだ。
久々にワクワクしながら読んだ本です。
途中でやめられなくて最後まで一気読みしました。
登場人物の名前にも細かい工夫がされていて、
「お、コイツはあの武将をもじったな」とか
あの時代が好きな人間には楽しみいっぱいです。
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個人的には鴨川ホルモーのほうがぶっとんでて好きでしたが、父から子への伝承のあたりはちょっとぐっときた。大阪国の人々がそれぞれの「役割」を果たしていくところも結構好きだった。「父と子が二人だけで歩むトンネルでの往復の時間は、二度と持つことができない二人だけの記憶になる。そこで託される言葉は、二度と聞くことができない二人だけの約束になる」
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YJ先生は地図を手にして読んで楽しんだそうだが、「結局何が言いたいのか分からなかった」とのたもうていた。ロマン、でいいのではないでしょうか。女性からみたオチ(?)がウマい、と思った。厚みを気にせず楽しめました。
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期待いっぱいで読みましたが…… 荒唐無稽さは相変わらずですが、わくわく感がない。残念。
最後に旭が大輔と話すところがいい。
次作に期待。
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大阪全停止!?
楽しみな....(´∀`)☆.。.:*・゚
万城目サンらしい気が....☆
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関西の人だから、書けるお話だなぁ、としみじみ。
鹿男、ホルモーは奈良、京都。そしてプリンセス・トヨトミで大阪。
さて次はどこに行くのだろう、と密かに楽しみになった。
プリンセス・トヨトミ。
豊臣だからうっかり愛知県のこととか書いてあるんだろうかと思いきや、太閤様なのでやはりがっつり大阪のお話でした。
とりあえずアイスクリームが途中で食べたくなる。
お好み焼きも食べたくなる。
松平、真田、長曾我部、と戦国大名の名前が並ぶから「おや?」と思ったけれども、どうやらそれらしい名前にしたかっただけで、彼らの子孫とかそういう設定では無い様子。
発想が本当に「大阪」らしくて、ホルモーが渾身のギャグ本なのに対して、ほんのりシリアスなお話に。これが大阪のファンタジーやでぇ!と思わせておいて、実は作者が伝えたいことは別にある、というのが最後にわかってじんわりくる。
これだけ壮大なお話に仕立て上げて、しかしこのお話の軸はそこにある、ということに
「いやぁ、上手いなぁ……!」と思わざるを得ないお話でした。
万城目学さんは本当に、文章を書くのが上手い、と呻ってしまう。
こんな文章が書けたら、日記を書くのもエッセイを書くのも、そりゃ楽しかろう、とうらやましくなる。
そして鹿男にも出てきてた南場先生が登場していることに、おもわずニヤリ。
そういえば彼も、「大阪」の人間でしたね。^^
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最高傑作でしょ。という帯に惹かれて買ったけれども、まさに傑作でした。んなアホな!!って思うようなバカげた話やけど、私は大阪城を見たらきっとこの話を思い出してクスリと笑ってしまうと思う。本の中盤、読み進めながらものすごい錯覚に陥った。『大阪国』が存在する気がしてきたのです。それは妄想にしか過ぎないし、存在する訳がない。間違いなく『錯覚』なんですが、妙に心地のいい錯覚で、何の違和感も無く物語の中を泳ぐ自分がいました。『大阪国』の存在は何故か男だけが知っていて、それは父親から口承されるわけ。けれども知っていたのは彼らだけじゃなかった!!!!というね。衝撃のラストがめちゃ良かった!!これから読む人も多いだろうから、ミソは書かずに置いておきますが、万城目学さんの最高傑作と言っていいでしょう☆是非読んでくださいネ。