紙の本
事件よりも、被害者家族のその後の人生の描写がすごい
2021/04/06 23:38
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投稿者:さゆり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクションものが好きでブックツリーに出てきた本だったので購入しました。
まず、事件の概要は最初の箇所にしか書かれていなく、どちらかというと80%は被害者の家族の人生にフォーカスした本です。冒頭から事件自体も「え?」と声を漏らすほどかなり衝撃的ですが、この被害者の家族の人生に関しては彼ら以外は味わえない辛さと過酷さがあります。一生消えない悲しみと向き合う人生は、地獄にいる気分と同じなのではないでしょうか。
私自身はこの本に出てくる学校とゆかりがあったためもう少し感情移入し易いのもあるのかもしれませんが、しばらく読み終わった後数日落ち込んでしまう程でした。この新型コロナウィルスのパンデミックという環境の中、いつ何が起きるかわからない人生、感謝とゆとりを持って周りを大切に生きていくことを教えてくれた本でした。
紙の本
根気よく掘り下げた結果
2018/11/28 22:29
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投稿者:せきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
胸糞わるい内容ではあるが、文春ジャーナリズムの到達点とも言える作品だと思う。人間のデモニッシュな部分が上手く描写されていて世に問いかける筆力がある。
良質なルポを書くには筆者の根気はもちろん、編集者・出版社の物的支援が不可欠。本はできるだけ紙で新品を買いましょう。
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ある殺人事件の加害者少年Aは、その後弁護士として働いていた。
一方の被害者家族は、決して癒えない傷を抱え・・・
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まず話の内容が本当にあった事件を題材としているのでまずそこから関心を持てると思う。
内容はとても気持ちの良いものではない。
理解出来ない事の方が多い。
でもそれらを少しだけ垣間見る事の出来る作品だと思う。
世の中とは不条理な事ばかりだ。
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一度読んでおいて損は無い本。
法律について考える機会など早々無かったけれど、本を読むと、法について考えさせられる。
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2009年06月 1/47
犯罪、更生についてはハンムラビ法典的な考え方をもつ僕としてはやはりはがゆい。
ずいぶん昔のことだが、ある偉い神父さんに「ほんとうに天国はあるのか」って訊いたことがある。
神父さんは「ない」ってはっきり言ったんだ。
じゃ、天国ってなんだって訊いたらこういった。
「死ぬときの気持ちだ」って。
「人間は死に際に何か悔いを残したりすると、そのときの気持ちが毒となって地獄になる。
もしも、満足して死ねたら、その気持ちが天国だよ」
そう言われたことを、おれは今も信じてるんだ。(P.107)
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1969年にこんな驚くべき凄惨な事件があったとは知らなかった・・。
このノンフィクションは、特に家族を殺された後の・・妹や母親の視点を中心に描いている。
15歳という年齢の息子に何があったのか・・
何故、殺されなければならなかったのか・・
殺した同級生の動機は何なのか・・すべてが謎に包まれたまま。
そして最愛の息子を残忍にも殺した犯人が弁護士になっていたという現実。
「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものだ。
少年が少年を殺してしまう・・ちょうど今放映の「アイシテル」というドラマもこのような話。
オレもこれから多感になっていく息子を持つ身だ。
考えたくはないが、もしかすると加害者と被害者の家族、どちらにもなりうる可能性がゼロではない。
「理想の家族をつくりたい。」そうは思ってはいるものの・・本音のところ、何だか自信が無いね。
オレは父親として一人前と言えるのだろうか。
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私この本を読むまで、こんな事件が過去にあったこと
知りませんでした。
加害者の少年のその後がとっても恐ろしかったですね。
少年犯罪というのは難しい問題ではありますが、
更生というものは果たして何を持ってそう言うのか、
いろいろなことを考えさせられました。
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少年の犯罪に対する社会の準備不足がよく分かる本になってます。
少年法の犯人の氏名・経歴などを一切公開しないのは前から不満に思ってたんですが、
未成年のうちは公開しないのはいいと思うけど、
成人したら請求すれば公開してくれればいいのにと思うです。
だって、未成年のうちは保護が必要かもしれないけど、
成人したら自己責任でしょう。
自分が犯したことに責任は取らないといけないでしょう。
未成年のうちに、お偉い人達が宣わってる「教育」とやらを施して、
成人後自分が背負うべき責任の重さを分からせればいいのではないかと思うのですが。
まあ、色々な意見があるでしょうが。
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1969年に起こったサレジオ高校生首切り殺人事件の遺族を何年にも渡って追ったルポルタージュ。
被害者の少年を失ったことで、精神に異常をきたした母、自傷する妹、寡黙になってしまった父。崩壊した被害者家族とは裏腹に、加害者の少年は少年法で守られて、被害者に対する謝罪もなく、慰謝料も払わず、弁護士にまでなっている―少年法のおかしさを痛感せざるを得ない作品です。
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犯罪の被害のすさまじさを考えさせられる。
叶わないことかもしれないけれど、
犯罪など起こらない世界になればいいのに。
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因為書帶上寫的"28年前的酒鬼薔薇!!"買下來看了
不過內容跟酒鬼薔薇完全沒關係
硬要說有關係的話就是犯人也是14.5歲
也是以割斷頭部的方式將被害者殺害
這是一本以受害者的遺屬角度寫的書
完整紀錄在殘酷兇殺案後
受害者家屬的生活過程
重點是書中還有提到犯人的現況
是很衝擊的一本書
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ノンフィクションだとは知らなかった。
実際に自分が体験、聞いた事ではないので意見は控える。
しかし少年犯罪、犯罪について考えさせてくれる本。
私としては
他人が罪を決めるからややこしいのであって、被害者本人に
裁かせられれば一番いいと思う。
しかし、死者は喋れないのでどうにもならない。
幽霊になって話せればいいのに。
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今更ながら読みました。
少年法に守られている年代の人が犯罪を犯したという報道を耳にするたびに、何となく感じていた嫌悪感というか、違和感を浮き彫りにされた本でした。
犯罪の被害者は名前や顔写真に始まり、ありとあらゆる情報を抉り出され、くどい程に繰り返し報道され、いつまでも晒されることになるというのに、加害者は「法」で守られるという現実は非常に怖い。
難しいことはよく分かりませんが、犯罪被害者とその関係者が回復するための仕組みが社会にしっかりと組み込まれればいいのにと思いました。
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酒鬼薔薇事件のずっとずっと前に起きた、通称サレジオ事件。
酒鬼薔薇事件のときにこの事件が改めてクローズアップされたそうですが、私はこの本で初めて事件を知りました。
家族を殺され、地獄のような日々を送ることになってしまった遺族に、次から次へと起こる不幸。
加害者はいわば「勝ち組」となって、悠々自適な生活を送る一方、どうしてこの家族ばかり・・・と哀しくなりました。
加害者には国の税金が使われ、更生される。
被害者遺族に対して、国は何をしてくれているのでしょうか。
考えさせられました。