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海松 みんなのレビュー

第60回芸術選奨・文部科学大臣賞 受賞作品 2008年川端康成文学賞 受賞作品 第34回川端康成文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.1

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14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

私小説的な感受性の落ち着きと揺らぎ

2011/08/12 13:41

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 川端康成文学賞受賞の表題作ほか、「光の沼」「桟橋」「指の上の深海」の四編。
 最初の二編は、広くいえば私小説といっていいようなものだろうと感じた。一口に私小説といっても、たとえば芥川賞で話題になった西村賢太の『苦役列車』のように、どちらかというと醜悪なプライバシーを赤裸々に暴露ないしは告白する、というものもあるが、他方、志賀直哉の「城崎にて」などのように、心境小説と呼べるようなものもある。本書は後者に近い。
 私小説は日本の伝統ということになっているが、やはり何がしか日本人の心のあり方に即したものがあって、ストーリーの面白さのようなものとはまた別のところで、味わい楽しめるものではないか。
 表題作は、東京で暮らしていて何か人生に充たされないものを感じている女性が、結構な歳になってから伊勢の海に移り住む話。何も起こらないと言えば起こらないのに、この寂しさと静けさと小さなものに対する感性がいい。何や癒されるような。「光の沼」はその続きのようだ。
 「桟橋」は三人称でわりに普通の小説風。これもどうやら舞台は伊勢。夫に嫌気が差して逃げるように伊勢にある友人の別荘にやってきた女とその息子の話。現地で真珠採りをしている男との逢瀬が描かれたりもするが、結局ここにも本当の帰属先がないことが、リゾート開発で養殖場を奪われる男の立場と重ね合わせて描かれる。
 「指の上の深海」では、また一人称に戻る。年齢設定はだいぶ若く20歳後半のモデル。妻のある男との不倫の関係にあり、それだけでなく人間関係に確かなものを感じられない不安のようなものが、生物的なイメージで描かれる。
 ここでの指やら、手首を切って自殺する女の話やらだけでなく、「桟橋」の真珠の生々しいイメージとか、最初の二編の動植物昆虫とか、ちょっと萩原朔太郎をも連想させる生物的なイメージがこの人の持ち味でもあろうか。読むのは初めてだったが、なるほど実績を上げているだけあって、プロの作家、という感じがする。

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紙の本

「海松」にもミーが出てきて一安心

2019/01/30 12:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

海松という漢字は、ちゃんとミルと打てば変換できる。稲葉さんといえば、ミーのことをすぐ思い出してしまう、「海松」にも登場しているのでほっとした。「海松」と「光の沼」は半島に別荘を買ったあとのお話、これは主人公は稲葉さん自身なのでしょう。「桟橋」は同じく半島を舞台にしているけど、夫とうまくいかない奥さんのお話し、「指の上の深海」には海は登場しない。この短編集もよかった、といっても稲葉さんは鬼籍にはいられてしまっているのでカノジョの作品んはもう読めない

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2009/07/16 21:21

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2009/07/26 17:36

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2009/07/27 22:32

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2011/02/26 00:37

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2011/09/03 11:27

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2012/02/24 11:12

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2014/03/08 13:04

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2014/09/29 12:22

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2016/10/23 23:35

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2018/06/25 08:28

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2021/04/20 11:07

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