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飴と飴売りの文化史 みんなのレビュー

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みんなのレビュー2件

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紙の本

「あまい」思い出は人生の原点にまで引き戻してくれます。

2009/06/03 22:03

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ほとんど毎日お世話になるコンビニのカウンターに、「買ってちょうだい」とばかりにチロルチョコが並んでいるが、あのチロルチョコの原点は本書の「飴と飴売り」にあったのでは、と思い至った。
 昭和30年代に子供時代を過ごした身にすれば、チロルチョコの登場はおやつの革命だった。村に一軒しかない駄菓子屋には二個で10円の芋の澱粉で作った飴が売られていたが、10円でチョコレート、それも三つの山で一本のバーになったチロルチョコはおやつの定番だった。ヌガーをチョコレートで包みこんでいたが、ヌガーとしゃれた呼び方をしていたが、これは実のところ穀物澱粉から作った飴ではなかったろうか。チロルチョコ発祥の地は福岡県の中央部、筑豊田川だが、この地域は本書にもあるように昔から飴造りの盛んなところであり、農家の人々の憩いのひとときに欠かせないものであり、石炭採掘が全盛期の頃は炭鉱労働者の疲労回復に無くてはならないものだったのではと思う。
 著者の実家が筑豊の直方で飴も扱った和菓子屋さんだが、その飴についての研究は自然に地元が中心となってくる。しかしながら、興味はここで尽きず、日本全国における飴造りと飴売りの研究に及び、さらには日本で「飴売り」として出稼ぎに来ていた朝鮮人を記憶に留めていたことから第五章に「朝鮮人飴売りのこと」という章を設けている。
 砂糖が極めて高価で、流通量も少ない時代、アジアにおける甘味料といえば「飴」であったことを実証しているのもおもしろく、「甘い」の反対にある「辛い」の代表、塩にまで考察が及んでいることに感心する。

 また、「飴売り」の形態についておもしろかったのは、金属類と飴とを交換していたということだった。おかしな格好をして独特の笛を吹いて子供たちを呼び集め、子供たちが持参した金属類と飴とを交換していたという民族史の紹介がおもしろかった。本書には写真やイラスト資料が豊富に用いられているが、その中にはキセルの雁首を盗み出して飴と物々交換している子供の姿もあっておもしろい。
 さらには、昭和20年代から30年代にかけてよく見かけた紙芝居の飴屋さんのことも紹介してあり、ねばりにねばってようやく貰った5円玉を握りしめ紙芝居屋に走ったこと、飴を舐め舐め「黄金バット」に興奮したことが思い出された。

 チロルチョコの創業者は子供たちに安価におやつを提供したいとの思いからチロルチョコを思いついたそうだが、初期のチロルチョコにあったヌガーというベース、それは筑豊地区における飴造りの土壌があったからこそ日本全国の子供に安価にしておいしいおやつを提供できたのではと思う。
 本書の帯には「うまい」の原点は「あまい」とあるが、甘いものを口にした時の記憶というのは幾つになっても「うまい」思い出として脳裏にこびりついているものだと思った次第です。

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紙の本

大阪のおばちゃんなので

2019/01/10 07:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

やはり飴ちゃんは持ち歩いているが(震災などの非常食としても?)小学生の時、学校の帰り道にある日やってきてた「飴細工屋さん」の飴造りは、ずっと見ていて飽きなかった。飴屋さんというとあの飴細工を思い出す!

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