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紙の本

ラテンアメリカ文学だから、ボルヘスだから、って分かったふりする気はありません。分かんないんです、前半はともかく後半の時間論なんて、口先の遊び、空論、面白くもないしセンスも感じませんて・・・

2010/01/28 20:02

7人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ラテンアメリカ文学との相性は悪くないはずなので、かなり期待していました。ましてボルヘスといえば、巨匠中の巨匠、面白くないわけがない、なんて思っていたんです。でも勘違いでした。評論集、っていうことを割り引いたとしても少しも面白くありません。いえ、作家論あたりはいいんですが、後半になると全くダメなんです。

で、よく記憶の底を探ってみたんです。『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』を読んだはずなんですがメモが見当たりません。『伝奇集』『夢の本』は名前は知っていますが、まず読んではいない。『幻獣辞典』はかなり惹かれた覚えはありますが、先日実家の大棚浚いをしても無かったので、結局、私にとっては名前のみの存在だったことが判明しました。

というわけで気を取り直し、カバー折り返しを見ると
              *
続審問
ボルヘスのエッセイの極北。古今東西の作家
や文学作品を思いも及ばぬ驚異的な連想力で
結びつけ、作家をつうじて現れた文学表現の
総体性もしくは伝統を論じる文学論の奇観。
短篇小説と同じよろこびを感じながら読むこ
とができる。底知れぬ奥行きをもつ評論集。
              *
とあります。で、ここで素朴な疑問。『続審問』っていうことは、この前に『審問』があるんだろうけれど、岩波文庫で見たこと無いなあ、見たらとりあえず手を出していたはずだし。で、調べると、作品はあるのですが翻訳はない、ということが判明しました。なぜ『審問』が訳出されず『続審問』が出たかについて、巻末の解説で中村健二が書いていますが、正直、私にはよく理解出来ませんでした。

もうちょっと分かりやすく書いてください、中村さん・・・ちなみに、かなり暗めの、本格的銅版画と思しきカバー作品について、図版 ピラネージ『幻想の牢獄』より、と注があります。カバーは、中野龍彦。

で、全体として少しも面白くありません。なんていうか、新しい発見が殆どありません。読みやすいのは前半の作家論ですが、それは既知の名前が登場するからであって、内容のせいではありません。そういう意味で、殆ど記憶に残らない。内容は当たり前ですが、印象的なのは、どの国民にもあるナチズム的熱狂についての話。

ナチズムについては誰もが否定するのに、その実、殆どの国の人がする愛国者的な発言は、結局、ナチのそれと本質的なところで変わっていない。それについて、ボルヘスはおかしいといい、そのすべてに自分は反対するというのです。ま、ここらは凄いことではないのですが、ボルヘスもそう思うんだ、と納得はしました。

で、どうでもいいや、と思ったのが時間論。また愚にもつかない哲学もどきか、って思ってうんざり。読んでも少しも楽しくありません。結局、世代差とでも言うんでしょうか、私が好きなラテンアメリカ文学というのは、マルケス以降なんだなあ、っていうことに改めて気づかされた次第です。

一応、参考までに目次の一部を写しておきます。

城壁と書物
パスカルの球体
コウルリッジの花
コウルリッジの夢
時間とJ・W・ダン
天地創造とP・H・ゴス
アメリコ・カストロ博士の警告
カリエゴ覚書
アルゼンチン国民の不幸な個人主義
ケベード
『ドン・キホーテ』の部分的魔術
ナサニエル・ホーソン
ウォルター・ホイットマン覚書
象徴としてのヴァレリー
エドワード・フィッツジェラルドの謎
オスカー・ワイルドについて
チェスタトンについて
初期のウェルズ
ジョン・ダンの『ビアタナトス』
パスカル
夢の邂逅
ジョン・ウィルキンズの分析言語
カフカとその先駆者たち
亀の化身たち
キーツの小夜鳴鳥
謎の鏡
二冊の本〔ほか〕
エピローグ
 
原註
訳註
解説(中村健二)

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2009/12/07 23:00

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2012/11/26 00:18

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2013/02/05 19:35

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2013/07/10 21:39

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2013/08/14 00:18

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2019/07/12 23:58

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2019/10/10 20:56

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