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麻生龍太郎の所轄刑事時代の話。なんとなく軽い読後感。もうちょっと龍太郎の深いところを知りたかったかな。
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麻生さんが所轄刑事だったときの短編集。
及川さんとの関係が煮え切らないときで、麻生さんは刑事生活3年目くらいのまだまだ新米の頃。私立探偵~と比べて、真面目でちょっと熱血っぽいような。すれていないのがいい。
及川さんは麻生さんを好きだけど、麻生さん自身は自分に恋愛感情を抱いているわけではないと分かっているのが切ない。相手の気持ちを分かっていつつも自分から離れることはできないんだよね……。
麻生さんの、その関係が表面張力状態だって分かっていつつもその状態から踏み切れない優柔不断なところはこの時からなのかーって思った。
麻生さんは練といるときや練を好きで悩んでいるときの雰囲気も良いけど、このまだ若いときで及川さんといるときの雰囲気も好きだなー。
優柔不断でなかなか踏み切れないところは変わってないみたいだけど。この人はこういう人なんだなって理解するしかないかな。
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25歳、若かりし麻生龍太郎…されど麻生…。あとがきにやはり麻生は「優柔不断」って書かれていたが、私には全くそうは思えない。仕事では正しいものを突き止めるまではてこでも動かない頑固な半面、私生活での人間関係においては「境界線」を決して越えない、動かない、と評せられていたが、それのどこが悪い、と、私は根っからの麻生びいきだ。望む・望まないとに関わらず、仕事でも優柔不断、プライベートでもいい加減な人間も多いと言うのに…仕事ではこうなのに、何故私生活はこうなんだ、と言う言い分はおかしい。仕事とプライベートが全く合致する方が不思議だし、人間的と言えるだろうか。仕事は責任感を持って報酬に値する結果を出してこそだ。私生活くらいは「個人の特徴」を出して何が悪い(笑)。麻生の魅力は、まさにここにあると思う。動かないのは駄目だろうか。動かない、と言うのが麻生の選択であり、動くのが人間的に正しい、と言う理屈は変だ。動かない麻生だからこそ、惹かれて止まない人間が後を絶たないのだ。
及川との色っぽい雰囲気は、もう他に読めないのかなぁ。純粋に、麻生と及川の大学時代の関係性が読みたいなぁ。
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著者の他のシリーズにも登場する麻生を主人公としたスピンオフ作品。
25歳の設定だが、落ち着きっぷりは変わらず。
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聖なる黒夜の麻生さんと及川さんの過去が出てくる話と聞いて読みました。
予想通りですが、練の影は全くないです。
話の大筋はミステリーです。それも短編集程度なので、あまり何も考えずにサラサラと読めます。
聖なる黒夜に比べると重さはあまりありません。
ただ、麻生さんが優秀な刑事なんだな、ということがわかります。
及川さんとの関係も、より詳しく、というほどではありませんが少しわかります。
この話単品でも楽しめますが、聖なる黒夜と合わせて読んだほうが世界観が広がると思います。
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日常の中にあるささやかな非日常。
そこに潜む犯罪を天才的推理力を持つ新米刑事、麻生龍太郎が暴く。そんな連作短編集です。
『聖なる黒夜』のような濃厚な人間関係はなく、かなり淡白な感じです。
推理ものとしても若干もの足りないのでこの作品単体ではあまり楽しめないかなと思います。
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麻生さんの若い頃の短編集です。いつものごとく取っ付くのに時間かかったけどすぐに世界に入り込めて、かつ短編ならではの読みやすさがありがたかった。本編もよかったのですが、高殿さんの解説が秀逸だと思いました。
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『聖なる黒夜』『私立探偵・麻生龍太郎』のずっと前、
新米所轄刑事だった頃の麻生龍太郎のエピソード。
捜査一課の扱う事件の中でも、はっきりと殺人事件と断定できない“謎”のような事件を、独特な推理と糸口で解決していく短編集。
・静かな住宅街で起こった植木鉢の破壊事件「大根の花」
・縊死体と、見つからないロープの上部分「赤い鉛筆」
・口を閉ざしたホームレスの女「割れる爪」
・突然死した母親と、消えたおまる「雪うさぎ」
・犬が咥えて帰ってきた人間の手首「大きい靴」
ミステリー小説としても充分に楽しめるけれど、当時(から現代にも当てはまることだけど)、同性愛や女性差別、シングルマザー、ペットの飼い方、麻薬所持など、社会問題について訴えかけるような内容で、色々と考えさせられる。
警察ができることは何か?自分は警察に向いているのか?
麻生龍太郎自身の自問は、これから先も永遠の問いになるくらい、何が正しいことか判断がつかないほど難しい。それでも、目の前に困っている人や不可解な事件があればすぐさま捜査に向かう使命が、彼には必然と付きまとっているような気がする。
けれど、学生時代からの付き合いがある及川との関係がなかなか割り切れなかったり、そもそも自分がゲイかバイかも曖昧。やりたいこともはっきりと明確に定まっていない、そんなもどかしさが今も続いていて、関連のある他2作品にも繋がるのだけれど、そこでもまた、もやもやと悩み出して、結局解決することから逃げようとしてしまうのは、彼の唯一の欠点かなぁ…。
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評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属され、ささいな傷害や器物損壊事件にも、犯人の心に深い闇が潜み、傷つき泣く人がいることを知ってゆく。そして次々に起きる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら、人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった―。のちに辣腕刑事となる男の「それ以前」を描いたミステリー連作短編集。
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まだ20代の新米刑事 麻生龍太郎の物語。
一見事件とは思えないような日常の出来事が、麻生さんの直感と洞察力で事件性が暴かれていく。
まだ20代なのに‥‥穏やかで思慮深くて、ちょっと小心者の麻生さん、大好きです。
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柴田よしきさんの本を
久しぶりに飲みました。
麻生龍太郎の若かりし頃のお話
聖なる黒夜を
もう一度読み返したい…