紙の本
もう二度とそんな時代を繰り返さないことが残された我々の努め
2022/10/04 11:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「特攻花」、若い特攻隊員に地元の娘は野の花を贈った、しかし、隊員たちは一緒に散っていくのは忍びないと思ったのか空から花を落として別れを惜しんだ、もう二度とそんな時代を繰り返さないことが残された我々の努め
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平和ボケした生活を送っていたところに、久しぶりに戦争についてまじめに考える機会となりました。
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夜明け前に出撃する若い隊員たちに、地元の娘たちは野の花を贈った。(中略)その花の種が風に舞い、今も、喜界島の飛行場脇に毎年咲き続けている。
島の人たちはこの天人菊という花をいつしか「特攻花」と呼ぶようになり、平和を願う花としtr今でも大切にしている。
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戦争を題材にした本を読んだりテレビ番組や映画を見たことはあるけれど、体験した方の口から直接お話しを聞いたことがありません。聞くことができた時期があったはずなのに、祖父母も随分前に他界してしまいました。
戦争を知らない世代しかいなくなると、また戦争は起こってしまうかもしれません。
この本が出版されたのは2009年で、伝え語ることが大切だが、時間が迫っていると書いています。
今の自分以上に子供達は戦争のことを知らずに成長することになるのでしょうが、もう少し大きくなったら、この本を勧めてみたい。
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前に読んだ本に紹介されていたので図書館で借りてみた。
特攻の別れの前に人々が捧げた花、それが特攻花と呼ばれているそうだ。
読んでいて亡くなった祖父を思い出した。
優しくて厳しい人だった。
戦争の話はたった一度だけ聞いたことがある。
詳しい事は話してくれなかったが、祖父は終戦後国外の寒い寒い地域に収容されていたらしい。
とてもとても寒くて手と手をひたすらこうやってこすり合わせて寒さを耐えたんだ。と。
私が聞いたのはたったそれだけ。
まだ小学生の小さな頃の記憶。
でもたったそれだけでも今でも強烈に覚えている。
忘れてはいけない記憶。