紙の本
親の背中
2009/11/11 08:27
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段何気なく開いているが、新聞の情報量は多い。「各誌一面は一万~一万二〇〇〇字以上」で、「新書一冊の文字数は優に超え」という。といっても、新書一冊を毎日読む人はほとんどいないように、新聞を隅々まで読みという人は少ない。見出しなどで結構自分なりの価値軸で取捨選択しているものである。
それでも、端から端へは読むのは疲れる。経営コンサルタントの小宮一慶氏はだからテレビ欄から読むのではなく、一面から読むことを提唱しているほどである。
本書はフリージャーナリストとして活躍著しい池上彰氏が「我が子の教育に悩んでいる親御さん」向けに書いた、新聞を読むことで子どもたちの「地頭のよさを育てるメソッド」本である。
池上氏は、「新聞は、生きたニュースを題材に学力を高めることができる、最高の教材」だという。それは、子どもたちだけでなく、大人にとっても同じことである。新聞に書かれていることを全部理解している大人なんていない。大人も日々新聞の記事から学習しているのである。
そういう点では、本書は「教育に悩む親御さん」だけでなく、大人が読んでも随分役に立つ。
最近若い人たちが新聞を読まなくなったという話をよく聞く。インターネットの普及でわざわざ新聞を読む必要性を感じなくなっているようだ。
しかし、自分の興味だけでなく幅広く知識を吸収しようと思えば、やはり新聞という媒体は大切だろう。オンライン書店と街の書店での本の購入の仕方が違うように、新聞の紙面をふらふらと読み歩くことには価値がある。やはり、そのことを子どもたちだけでなく、若者にも、そして大人たちにも理解してもらうことが必要だ。
池上氏は、「ニュースについて親子で会話すること」を推奨している。そのためには、子どもに新聞を読ませるだけでなく、大人たちが率先して新聞を読むことが必要だろう。もしかしたら、子どもたち以上に辞書を片手に新聞を読まないといけないかもしれない。
子どもたちは、そんな親の背中を見て育つものなのである。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でご覧いただけます。
紙の本
朝の10分
2017/06/30 14:47
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投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
語彙力の向上は国語の基本である一朝一夕で身につくものではない。漢字のような語彙力向上ドリルも沢山あるにはある。しかし、なかなか自分の言葉として定着するのが難しい。読書が一番であるという話もよく聞くが、やはり新聞を読むのが一番であろう。朝の貴重な時間ではあるが、一日10分弱の時間を割くのが結果的には有用であろう。きちんと、習慣にしたいものだ。
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まだ小学生低学年なので、新聞を読むことはできないと思うが、時期を見て徐々に新聞が好きになるようにさせたい。この本を読んで、新聞の重要性を知ることができ、目標を持つことができた。実際に始める前に、もう一度読み返して、進める参考にしたい。
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新聞の効用は大きい。とはいえ、一番重要なのは新聞を読む時間をどう捻出するか、、、とりあえず今はiphoneで産経新聞を読んでる。
思想の偏りはともかく、新聞の文章は伝えるための文章なので、確かに参考になるところも多い。
そこでこの本。新聞を読む意味・効用がまとめられていて、かつ新聞を読まなきゃという気持ちにさせてくれる。
子供が小学生に上がる前にもう一度読んでみよう。
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新聞やニュースについては必要以外の情報もインプットされるから、イメージ先行の子どもにはどうかなと思っていた。(悪い映像が前後のつながりなく頭に残る)
でも、この本を読むと新聞の効用がたくさんのっていて、小学生の特に高学年以上には、上手に新聞を使うと、「考える力」が伸びやすいということがわかった。
本文より
「考える力とは、
1.物事を見つめる 2.(正解がない、無数にある)答えを導く
3.人生に活かす」
筆者の好きな言葉に「想像力が世界を救う」ということがあって、想像力を働かせるには知識の蓄積が必要だと考え方に頷けた。
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内容紹介
国語力はもちろん、あらゆる学力を伸ばすのに最適な教材、それが新聞です。1日10分の習慣で、「読解力」や「語彙力」「考える力」「知識」といった学力の基盤がしっかり身につき、学習効率がぐんぐんアップ!
本書では、小学生のための新聞の読み方も分かりやすく解説しています。親御さんの少しの手助けで、お子さんは自分から意欲的に学んでいきます。ぜひご家庭で試してみてください!
まあ、問いかけ力というか質問力というものを特に大事にするべきってことですね。
どのように興味を持たせるのか?
というのはとても難しい問題ではありますよね。。。
まずは大人が背中を見せないとですね!?
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自分の頭でしっかり考えられる、地頭の良い子に育てるために、新聞を読むことはとても効果的であるといえる。
統計上でも、新聞を読む習慣のある子どもは読まない子に比べて成績が良いそうだ。
先進国の中でも学力の高さでは群を抜くフィンランドでは、勉強=読むで、国をあげて本を読むことを奨励しているのである。
現代ではインターネットで読めばいいという風潮があるが、やはり、大量に文字を読む新聞でニュースを読むことが効果的なのだろう。
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新聞の効果について。
今は新聞をとってないが、とることを検討してしまった。
費用対効果を考えるとそんなに高くないよなぁ…と考え直し中。
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新聞を読むから学校の成績がいいのか,学校の成績がいいから新聞もよく読むのか…という因果関係はよくわかりませんが,著者は,前者の方だという設定で,論理を進めています。
確かに新聞にはいろいろな情報があって,小さいころからそれに触れているとそれなりの語彙やら読解力も育つと思います。
大人が率先垂範して新聞を読むことで,子どもはその背中を見て育つというのも,ま,新しいかんがえかたではない。
言ってみれば,当たり前のことが書かれています。が,その当たり前のことができない家庭が増えているのかもしれません。一軒あたりの新聞購読数が1を割っているらしいです。これは一般紙だけではなくスポーツ紙も含めた値だと言いますから驚きです。
本書で新聞購読のよさを,改めて確認することができました。
大人にとっても新聞を読むことは,大切ですからね。テレビより新聞です。
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ペーパー物は興味がない記事でも視野に入ってきて、結果、気になってよんじゃう!って部分が一番の面白みですね。ホント。
新聞は実は速読向きです。目的により、理解度もチョイスできます!そんなことを考えながら読むと非常に納得。
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考える力を付けさせるためには、新聞をどう活用すればいいのかがテーマ。
新聞には読み方によっては、こんなにも気づき考えさせられることがあるのか!と感じた。批判的な書評も多いが、わかりやすく勉強になると思う。
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新聞の面白さは池上さんの本で教わったと言っても過言ではないです。
そしてこの本は、子どもに新聞に興味を持ってもらうための本。
我が家ではまだ、長男は小学生新聞ですが、そのうち本誌デビューするときに参考にしたい。
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自分の娘にいつか読ませるのではなく、自発的に読んでもらえるようになればいいなぁ、と思います。
結局は家族のコミュニケーションに重要な所は落ちていることが悩ましいところです。
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読み物と同じ位新聞に触れる機会をつくる 言葉をどれだけ知っているかが学習効率を決める 新聞には、学力はもちろん、好奇心、考える力、多くのものの見方等を育むのに、大きな効果があります 子供の考えをうんと褒めてあげる 正解のない、あるいは答えが無数にある世界で、自分なりの答えを形作っていく力が、考える力です
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樋口裕一さんの『小学生の学力は「新聞」で伸びる!』を読んで、もう一度新聞を取ろうかなぁ〜と、背中を押して欲しくて読んでみました。
内容は、だいたい同じですね。
2冊読んでみて意外だったのは必ずしも「こども新聞」でなくても良いとしていることです。とにかく新聞を身近に置いておく、触れることの重要性が解かれています。
日経のデジタル版を頼もうかと思っていたんだけど、とりあえず、朝日新聞でもとってみようかなぁ。(^_^;)