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2017/2/23
シリーズ7作目。
あとがきにもある通り龍之進多め。
私としてはそっちに行くか~だな。
龍之進まわりはちょっとでいいのに。
自分が年食ったからだね。わかってます。
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収録作『おれの話を聞け』では、あのメロディー? フレーズ? が頭の中をグルグルとしていました(笑)。話は龍之進の同僚の姉が病により嫁ぎ先から実家に戻ってきていたのですが、その夫に早くも新しい嫁を迎える話がでて…、という展開でその時に「おれの話を聞け」と。話が決着してから龍之進が伊三次に「おれの話を聞け」と言ったことがあるかと聞いていたのが微笑ましい。
『のうぜんかずらの花咲けば』表題作『雨を見たか』等、龍之進が成長していっている姿が見られる巻でした。
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目次
・薄氷(うすらひ)
・惜春鳥
・おれの話を聞け
・のうぜんかずらの花咲けば
・本日の生き方
・雨を見たか
今作は伊三次より、不破友之進の息子・龍之進とその同心見習い仲間の活躍が中心。
数えで15歳の龍之進は、心身ともにまだ成長途中。
多少の禄も与えられるようになったこともあり、仕事に対する真摯な姿勢はいよいよ増し、大人の事情でどうとでもなる犯罪の取り扱いに憤り、伊三次のちょっとしたミスにもこだわり、弱者を救えぬ自分の限界に唇をかむ。
要するに青いのですな。
そして余裕がない。
大人の事情の裏をかくようなしたたかさを、他人のミスを赦し、手下に対して厳しくもあり鷹揚でもあれるよう、これから成長していくのでしょう。
父親よりも懐の大きな人物になりそうで楽しみ。
伊与太のあどけなさが、本当に可愛らしくて和みます。
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不破友之進、いなみ、長男龍之進、長女茜。伊三次、お文、伊与太。宇江佐真理「雨を見たか」、髪結い伊三次捕物余話シリーズ№7、2009.8発行、連作6話。シリーズ全体を貫くテーマ: 幸福は平凡な日常の中にある。今回は不破龍之進15歳が中心、伊三次とお文の出番は少なかったw。
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廻り髪結で北町奉行定廻り同心の小者を務める伊三次の物語第7段。前作に続き同心見習いとなった同心の嫡男の活動ぶり、伊三次一家の息子、同心一家の同じ年の娘の成長を感じさせるエピソード・・・。やっぱりおもしろい。