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雨を見たか
2021/06/25 06:44
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊三次捕物余話 第7弾
前巻から伊三次の捕物話より次世代龍之進達の話が多くなり
ちょっと寂しく感じていたら、巻末の文庫のためのあとがきで宇江佐真理さんが
「伊三次とお文の出番が少ないとご不満の読者もいらっしゃるだろうが、どうぞ、今しばらくは龍之進の成長を温かく見守ってくださるよう・・・・」
と書かれていました。
読者の不満も織り込み済みだったのですね。
、
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髪結い伊三次シリーズ最新刊。
相変わらずですが、龍之進より
伊三次とお文のせつなーいかんじがよかったのになー。
まあ結婚しちゃったしね・・。
ってか、勝手にこの人若い女の人だと思ってたら、
還暦なんだってね。びっくりしつつ納得。
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今回は、不破龍之進とその見習い同心仲間の「八丁堀純情派」と、最近江戸を騒がしている「本所無頼派」の対立が軸になっています。緑川平八郎の息子鉈五郎は親譲りの皮肉なやつだけど、勉強というか調べ物が得意な西尾左内が良い味出してますね。龍之進が、伊三次を尊敬してた少年から、伊三次を同心の手下として見るように変わっていくのが、伊三次には寂しかったのね。
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第七弾
今回は不破龍之進が主人公のようである。
展開はこれまでと同様
今後、どのように話が進んでいくのか。
派手さが無い文、何か考えないと!
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髪結い伊三次シリーズ第7弾。次世代も見習い同心としてなかなか活躍するようになってきて喜ばしい限り(笑)伊三次とお文も良い夫婦になっているし、不破のやんちゃ娘茜ちゃんの子育てに追われているいなみさんも忙しそう。少しほろ苦いけれどしっとりしんみり江戸情緒に浸れた。このシリーズやっぱり好きだなあ☆
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話が次世代に移って、伊三次たちも年をとったような気になってしまうのがちょっと寂しい。でも「おれの話を聞け」は胸が熱くなり、鼻の奥がツーンとした。人生捨てたもんじゃないぜ。
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シリーズ7冊目、だそうです。よく分んなくなってきました・・・・・。えーと、この巻でもジュニア世代が主役級の働きをしております。無頼派VS純情派の対決も、がっぷりよつの様相を呈してまいりました。主役であるはずの伊三次さんたちはすっかりベテラン格で、若者たちを温かく見守る役割になりつつあります。しかしながら、まだまだバリバリの活躍をしてほしいものであります。とゆうことで、モロモロの期待を込めつつ、次作をお待ちしたいと思いまする。早く文庫になりますよーに。
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L 7 髪結い伊三次捕物余話
お文のお座敷、相変わらず格好よすぎ。商家の絡みも、下手人と間違えられた若夫婦の話もお文が絡むといい。ぼっちゃんら見習い君たちの話はまだまだ続く。もうどうでもいいような。勝手にやってくれ。
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伊三次の子供は可愛い
感情のまま生きる文吉ねえさん
でも、夫婦の機微がうまく作用し
この一冊の伊三次夫婦は
なんだか良い!
龍之進の言葉で締めます
「雨を見ましたよ、心の中で」
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分吉のおなじみさんのお店の旦那さんの父親が、生まれ変わってもお前の親父になるよ、って言った話をするところ、泣けました。
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廻り髪結いの伊三次は、お文と所帯を持って数年。
伊与太は病気もしたが、すくすく育っている。
元深川芸者のお文は一度は芸者をやめたが、今は桃太郎という名で日本橋で芸者をやっている。
何かあってもお文がいれば安心と、若い芸者にも頼りにされていた。
正月には黒紋付きに裾模様のある着物で座敷に出る。
呉服問屋のお座敷で年増扱いされて気を悪くするが、じつは…?
伊三次は、町方同心の不破友之進の手伝いもしている。
伊与太と同じ年頃の幼い娘・茜は、大人しい伊与太と違って手が掛かるやんちゃ娘。
行方不明になって大騒動となるが…?
不破の長男・龍之進は元服して、父もいる北町奉行所の同心見習いとなった。
これは前作からで、若い世代の話の比重が多くなっています。
要所要所に出てくる大人達の言動が引き締め、お文の気っぷの良さは光っていますけどね。
見習い組には、6人の若者がいる。
同心の緑川の息子で気性の激しい鉈五郎。
大人びている春日多聞。
勤勉で、調べ物が得意な西尾左内。
元は商人で養子になった古川喜六。
ものぐさな橋口譲之進という面々。
左内の姉が実家に戻っており、労咳なので離婚話が持ち上がる。
大人の世界をかいま見る龍之進。
その頃、本所無頼派という顔を隠した暴れん坊6人が町で問題を起こしており、最初は人を驚かせるだけだったが、次第に深刻になってくる。
同じ年頃の旗本の次男三男がやっていることと目星を付けた見習い組は、我が手で召し捕りたいと探索を続けていた。
長男以外は、どこかに養子縁組が出来なければ一生、部屋住みの身。
これは養子先が決まった者は抜けていくということでもあった。
無頼派の一人が、辻斬りを行ったと龍之進らは目を付ける。
しかし、町方の出来ることには限界もあった。
勘当された若者を一度は捕らえたのだが…?
侍の社会の成り行きがリアル。
2009年8月文庫発行。
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宇江佐真理さんの作品といえば『雷桜』を忘れることはできないが、髪結い伊三次シリーズも、江戸の下町の人情物として面白いシリーズ。深川の売れっ子芸者文吉と伊三次の二人は結婚して長男の伊与太が生まれ、三十一になった文吉は桃太郎姐さんとして、年増芸者としてまだ現役で働いているという設定で物語が展開する。江戸の時代物として、下町の人情の機微をほんわかと描いた、安心して読むことができる上質のシリーズもの。
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見習同心の龍之進たちは、本所無頼派を追い詰めていく。
その成長していく姿がすがすがしいし、
捕り物要素が多くなっているのも楽しい。
ただ、伊三次がたばかれた話が少し悔しい。
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久しぶりの宇江佐さん。しかも髪結い伊三次のシリーズは最初の2-3作しか読んでないのに、いきなり第7作の本書です。
宇江佐さんのファンは多いので、大きな声では言えなませんが失望。どうもストーリーの破綻が目立ちすぎます。
「薄氷」では同心の娘・茜が誘拐されるやいなや、人さらいで噂になっていた西国船を押さえています。でももし茜が誘拐されなかったら、噂は確かめられる事も無く、他の子供達はそのまま船で連れ去られてたんですかね。
最後の「雨を見たか」にも伊三次を惑わせるために嘘の噂を仕込む船頭が出て来ますが、その目的が全く分からない。
「捕物余話」というシリーズでありながら捕り物は蛇足で人情が主とは判っているのですが、ちょっと酷すぎませんか?
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廻りの髪結い、小者をやりつつ子育てってのは大変そうだ。まぁ伊与太可愛いから伊三次も頑張れるんだろね。