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アパートの裏階段で出会った、ちょっと不思議な物語。なんでその裏階段に?とか理由は示されないけれど、そこから発展してごく素直な子ども同士の世界がひろがっている。著者のやさしい目が子どもたちを見守っているようだ。回りの大人たちの像が著者に重なるような気がする。まっとうな大人たちに囲まれたまっとうな子どもたちの物語という感じがして、好感をもてた。
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アパートの裏階段。太陽も当たらず湿ったその場所には、秘密の生き物たちが隠れ住んでいる。タマネギを食べるネコ、幸せと不幸をつかさどる笛を吹く蜘蛛、身体の形を変えられる煙お化け。好奇心いっぱいの子供たちは、奇妙な生き物たちを見逃さず、どうしても友達になろうとするが…。子供ならではのきらめく感情と素直な会話。児童文学から出発した著者、本領発揮の初期作品集。
普通の話と違うのは、ほとんどが大人にもばれているという点。
変に隠さず、子供にしか見えない、なんて設定もないらしい。
親も一緒に悩んだりするのは面白い。
子供の目線から書かれていて、児童文学みたいで読みやすい。
「タマネギねこ」はとてもかわいい作品。
3作の中では一番好き。
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とある団地にある誰も通らない裏階段。そこへいたずらに行く子供、こっそり煙草を吸いに行くおじさん、団地を厳しく見回る猛烈おばさんが、裏階段の不思議な住人(たまねぎ猫、笛吹きクモ、煙おばけ)とくりひろげる、あったらいいな、という楽しいお話。
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アパートの裏階段。太陽も当たらず湿ったその場所には、秘密の生き物たちが隠れ住んでいる。タマネギを食べるネコ、幸せと不幸をつかさどる笛を吹く蜘蛛、身体の形を変えられる煙お化け。好奇心いっぱいの子供たちは、奇妙な生き物たちを見逃さず、どうしても友達になろうとするが…。子供ならではのきらめく感情と素直な会話。児童文学から出発した著者、本領発揮の初期作品集。
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「タマネギねこ」 「ラッキー・メロディー」 「モクーのひっこし」
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著者の子ども向け物語。みつばコーポラスの寂れた裏階段つながりの連作である。
裏階段は、じめじめしていて埃っぽく、壁にはヒビが入っていて薄気味悪く、なにやらヘンな生き物もいるのである。タマネギ頭のねこや、笛を吹く蜘蛛、煙を食べるけむりおばけなど・・・。みつばコーポラス住む子どもたちが彼らと出会い、家族や先生を巻き込んでごきげんな――不運なこともあるが――ひとときをすごすうちに、ほかの住人とも繋がっていく。子ども向けではあるが、細かい描写など大人でも充分愉しめる一冊である。
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分類はなんだろう。青春小説?
この人児童文学畑の人だったけか―、と思った。好きだけどね。こういうの。
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「まあ、いいじゃなにの。秘密だよ。世の中わからないことがあったほうが楽しいよ」
アパートの裏階段でおこるちょっぴり不思議な出来事たち。
佐藤さんのほかの作品を知っていて、さらにそれが好きな作品だからか、今回の完璧な子ども向けの作品文庫化に疑問視。
だって、ぬるいんだもーん。
他の、大好きな作品たちを思い描いた上で、これを読むとがくっと来てしまう。
ハードカバーで、読むんだったらちょうどいいと思うんだけど。
【12/20読了・初読・個人蔵書】
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アパートの裏階段。太陽も当たらず湿ったその場所には、秘密の生き物たちが隠れ住んでいる。タマネギを食べるネコ、幸せと不幸をつかさどる笛を吹く蜘蛛、身体の形を変えられる煙お化け。好奇心いっぱいの子供たちは、奇妙な生き物たちを見逃さず、どうしても友達になろうとするが…。子供ならではのきらめく感情と素直な会話。児童文学から出発した著者、本領発揮の初期作品集。
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『タマネギねこ』
裏階段にすみついたノラ。タマネギが大好きで学があげるタマネギを食べる。謎の根っこを食べるとしゃべりだし身体を洗うたびに皮がむけていく・・・。
『ラッキーメロディー』
叔父さんの家にイソウロウする一樹。裏階段にすむクモの笛。不幸を呼ぶ笛と幸運を呼ぶ笛。
『モクーのひっこし』
ダストボックスに住んでいたモクー。パーさんの煙草の煙で元気に。パーさんの紹介ですみついたバーで芸を仕込まれるが・・・。
2010年2月9日購入
2010年4月12日読了
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アパートの裏階段。太陽も当たらず湿ったその場所には、秘密の生き物たちが隠れ住んでいる。タマネギを食べるネコ、幸せと不幸をつかさどる笛を吹く蜘蛛、身体の形を変えられる煙お化け。好奇心いっぱいの子供たちは、奇妙な生き物たちを見逃さず、どうしても友達になろうとするが……。
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児童小説でもあり、喋るねこ、笛を吹く蜘蛛、煙おばけなどがでるファンタジーでもあると思う。3つの別々の話があり、物語の共通点はアパートの裏階段。
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ちょっと古びたアパートの裏階段。子供たちと家族と不思議な生き物たちの、ちょっと不思議で優しい気持ちがつまった日々。子供のころに戻った気持ちになれました。
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佐藤多佳子さんの児童文学vv小学生と裏階段!すごいほんわかして可愛らしかったです。しかし何故タマネギ?でもいかにふわふわなのかが文章から伝わってきて…!!猫いいなぁーーーー!モクーもいいなぁ!でもクモは嫌だー!オムニバス形式がやっぱり好きなようデスvv
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青い鳥文庫育ちなので非常に懐かしい雰囲気ではあるものの、大人たちも不思議を受け入れるという点で逆に大人の読み物として楽しめるようになっております!
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内容はたぶん、児童文学。読んでいると、なんかホッとする。 説教めいたところなんてまったくなくって、純粋にワクワク読めるカンジかな。
小学生の低学年に読み聞かせなんて、どうだろう?
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佐藤多佳子のごきげんな裏階段を読みました。裏階段で起きる不思議な物語が描かれた童話でした。子供たちと、タマネギ頭の猫、笛を演奏する蜘蛛、煙の魔神などの変な怪物たちとの交流が描かれます。そして、少しだけ子供たちも成長していくのでした。佐藤多佳子は童話から作家デビューしたそうで、確かに面白く読める童話でした。