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アスラクライン 13 さくらさくら みんなのレビュー
- 三雲 岳斗 (著)
- 税込価格:583円(5pt)
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 発売日:2009/11/10
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文庫
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紙の本
最後まで螺旋(ループ)な完結……ゆえにループし続けるような?
2009/11/11 15:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
壮大な螺旋物語の完結である。最終巻らしく主だったメンバー総登場で盛り上げる。消滅する世界を救うべく立ち向かう智春(最初の行動がクリスマスパーティの出し物だったりするが)。そっかぁ、智春クンも“オトナの階段”を登ったんだぁとか、セリフがアニメの声に脳内変換されるぅとか思いながら、この後にピンチが続く展開となるが、絶体絶命のシリアスというよりどんなアイデアで切り抜けるかな?というワクワクの方が先立つ面白さで進む。智春個人よりも周りの面々が要所要所で効果的に登場しては活躍する痛快さが楽しく、これを智春との「絆」で結び付けて、実質的な敵である部長とは異なる強さ、信じる心の強さを示している。実は部長の思惑も最終目的も智春と同じだったりするのだが、そこに至る過程に大きな隔たりがある。独り善がりだから絆が得られない部長、自分よりも周りを大切にする智春だからみんなが応える、つまり絆となる心地よい演出である。智春が随所で発する『ありがとう』とその感謝の気持ちが象徴的である。
さて、ここまでは理路整然と進み、遂に世界を救うために“神”との対決を迎えるのだが問題はその後である。あまりにも謎が多くて困ってしまう。智春は?黒鐵の使用限界越えてたけど操緒は?あの“神”って結局何だったの?そもそも“二巡目の世界”の行く末は?さらにはエピローグがこれに追い討ちをかける。鳴桜邸の新たな住人?射影体?悪魔?そしてコレがまた出てくる?デジャブのような本シリーズ最初の繰り返しの中で、コレの運び主が朱浬さんではないところがまさにループなのだが、これでは一体何が解決したのだろう、エピローグ全体が大きな伏線ではないかと思ってしまう。これらを全て解決してスッキリできる“真の完結”が、今後予定の短編や後日談で描かれることを激しく希望する。その時は最後に登場した「彼女」の視点で描かれるのかな?
紙の本
1巻に戻ったみたいな印象を受ける
2009/11/06 21:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって最初の感想は、これで完結なんだっけ?それともまだ続くの?という、不思議な感覚。短編とか後日談はあるらしいけれど、一応完結したらしい。本当にクライン・ボトルみたいな終わり方だった。以前にチョロっと登場したキャラが、結構重要な役回りだったことも分かったし。
一巡目の世界から二巡目の世界に戻ってきてからは一気に休む間もない展開、なんだけれど、世界に非在化を脇に置いておいてクリスマス・パーティの劇に打ち込んだり、かがやき(火玄)塔貴也の儀式を邪魔するのに樋口のキャラクターが役立ったり、最後までシリアスとコミカルが詰め込まれた作品だった。上手く調和していたかは判断の分かれるところだけれど。
今後の続き方によるけれど、ギトギトドロドロの動機で世界を巻き込んだにしては、意外にあっさりと幕が引かれたなあ、という感じでした。
紙の本
結局何なの?
2009/11/09 22:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園ロボット異能バトルをぶれずに貫いたのは大したもの
しかし、読みやすい反面さらっとしすぎて盛り上がりがない
異能力が抽象的すぎて、最後までうまくバトルに嵌っていない
元々の技術がどこから来たのか、神とはなんなのか等、「結局何だったの?」という疑問には答えていない
個人の好き嫌いで話が完結してしまうセカイ系で終わってしまった
セカイそのものを刈り取る神がなんで宇宙空間にいるの?
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