紙の本
日本の将来を、教育の将来を考える対談集!
2016/06/25 09:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本の将来、教育の向かう方向を中心にさまざまな分野での我が国の第一線で活躍される方々と筆者の対談集です。本書は、現在の公教育のあり方や塾、英語早期学習の傾向などに真っ向から反対の意を唱え、人間形成に本当に重要なものは何かについて明らかにしていきます。超一流といわれる方々がどのような考え方をもっておられるかを知るのに、ぜひ本書を手にとられてはいかがでしょうか
投稿元:
レビューを見る
電車の待ち時間に近くの本屋へ寄って、ふらっと買いました。
今読んでます。
読み終わりました。国家の品格はまだ読んでいないのですが、読んでみたいと思った。確かに勝つためには何でも許されるというのはなんか違う気がするな。アメリカのスポーツを好きでよく見ますが、たまに妙な違和感を感じるのはそのせいなのか。どうしてそこまでして勝ちたいの?と。日本のスポーツ選手の「楽しんできます」とか「自分を褒めてあげたい」というのも確かにおかしいな。
投稿元:
レビューを見る
すばらしかった!!
が!!日本語の素晴らしさを伝えるというのはいいんですが、その当人が「ご覧になられる」なんて二重敬語を平然と使われているのには愕然・・・(笑)
投稿元:
レビューを見る
曽野綾子の
教育というものは、子供が嫌だろうと何だろうと、大人の側から少なくとも最初だけは高圧的に与えるもの
とか、
ゆとり教育の否定、
本物に触れて、だんだん教育によって目が肥えていく、感性が鋭くなっていく、とか、
ラマヌジャンの話とか、
一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数
など、
私はこの価値観がとても好きだ。
投稿元:
レビューを見る
藤原先生、一生ついていきます~~~~!!!
ぼんやりと思っていたことが正しかったと知りました。
本を読まない人間なんて信用出来ない!
投稿元:
レビューを見る
卑怯を許さない心と情緒、こういった本来日本人の美点、ひいては強みともなっていたものが戦後教育によって無くなってしまっているという点に深く共感する。
ただの我儘を自由や個性という言葉で甘やかし、勝ち馬に乗るという古来から恥ずべき行為とされてきた考えを助長するような教育の現状を深刻に考えされられた。
金持ちの商人よりも貧乏な武士が尊敬された時代が長くあった日本を、たった数十年でここまで変質させてしまう教育の怖さを感じる。
・財界は教育に口を出すな、たかが経済。
・駄目なものは駄目、問答無用の教育。
まったく賛成です。
投稿元:
レビューを見る
『国家の品格』で知られる藤原先生と9人のインテリジェンスとの対談集。日本人が見失った矜持(誇り)を取り戻すためには何が必要なのかを熱く語り合っている。ここでは9人のうち3人の対談を、上辻なりに解釈してみたい。
★齋藤孝氏との対談
小学生に英語を必修化することに猛反対の2人の対談。真に大切なのは日本語教育であり、たかだか週に2、3時間の授業で子供がネイティブになれるわけがない。そもそも日本の職業人で、英語を必要とする職種は多くない。仮に英語を話せるようにさせたところで、話す中身、すなわち日本語での体験や学びが備わっていなければ、英語を教える意義はないと言える。脱・ゆとりには賛成だが、脱・日本語には賛成する理由はかけらもない。文科省は子供をどの
ように育てたいのだろうか。
★曽野綾子氏との対談
今の日本人には忍耐力がない。昔の日本人には忍耐力があった。戦後、衣食住の足りない我慢の時代があった。もちろん、現在の豊かさは豊かさとして享受して構わないのだが、ゆとり教育・個性重視(という名の無責任な自由放任)が、子供たちから忍耐力を奪っている。幼い頃からケータイやテレビ、インターネットにゲームと、受動態な生活を中心に過ごしてしまうことで、自ら能動態なアクションを起こすことができなくなっている。その最たるが「我慢できない」そして「キレる」だ。子供たちに忍耐力を養わせる経験をさせなければ、日本の将来は危ぶまれる。というか、子供だけでなく、大人たちも忍耐力が足りないよね、今の時世。あんまり他人のことは言えないけれど(笑)
★佐藤愛子氏との対談
日本人は今、日本という国を誇りに思えるだろうか。自分が日本人であるということを誇りに思えるだろうか。この2つの問い掛けは、現代を生きる我々をとてつもなく悩ませる。「生きることに疲れてしまっている日本人」。政治や経済をいくら改革しても、人間個人の生きる活力は取り戻せない。温故知新。先人の生み出した素晴らしい文化に触れ、惻隠の情、卑怯を憎む心、勇気、正義、誠実、もののあわれといった感受性を身につけることで、我々がなくしてしまった日本人としての矜持を取り戻さなければならない。
他、中西輝政氏、山田太一氏、佐藤優氏、五木寛之氏、ビートたけし氏、阿川弘之氏との対談が収録されている。いずれも読む価値大の、いい対談である。
それにしても『国家の品格』はバカ売れしたけれど、あれから国家の品格は向上したのかしら。あ、これは独り言ね。
投稿元:
レビューを見る
日本という国を贔屓のひきたおしをする気も無批判に肯定する気はないが、闇雲に卑下したり過剰に自虐的になることが、何かを生み出したり解決に繋がるとは思わない。この本で語られることは(各論は好みの別れる部分はあっても)主張の骨格や基本的な考え方は全く同感できる。それだけに溜飲が下がるより、やりきれない気分の方が強い。
投稿元:
レビューを見る
情報科教員MTのBlog (『日本人の矜持』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51413277.html
投稿元:
レビューを見る
様々な分野の方々との対談集。
やっぱり、母国語は大事にしていきたい。古典が古典と呼ばれる、その意味を真剣に受けとめるべきだと気づいた。
何よりも”日本人としての誇り”、また中身をしっかり身につけたい。
投稿元:
レビューを見る
「国家の品格」の藤原正彦が論客9人と対談している対談集です。
大きな流れは「国家の品格」と同じく、今の日本の教育に物申す内容です。
子供4人いますが、あまり教育について深く考えたことはないですが、あらためて本を読むことの大切さを認識しました。
みんなもっと読みましょう!
(2010.8.1 藤本)
タスク:貸出,返却(2011/12/13)
日総研のクソがって憤りを感じました。。。
右翼ですか?今の日本の教育はおかしすぎます。。。
投稿元:
レビューを見る
おもしろおかしく日本の強さと弱さを語る。
国語の重要性、過去の日本の高い競争力、戦後急速に失われた日本人の教養などについての対話集。対話相手もさまざまだが、一貫して読書、国語、文化、誇り、とユーモアを重視する「藤原節」が健在。
ほかにも昭和初期の歌謡曲の素晴らしさ、経済人への批判、戦争引き揚げの過酷な体験等についても語る。ビートたけしの数学的素養の高さは意外。
自分の教養の無さをしっかりと自覚させてもらえるが、少しは本でも読もうかという気にさせてもらえる。
9人のセレクションも良い。
「9人との対話」の相手
斎藤 孝 教育学者
中西 輝政 国際政治学者
曽野 綾子 作家
山田 太一 脚本家・作家
佐藤 優 起訴休職外務事務次官
五木 寛之 作家
ビートたけし 映画監督・タレント
佐藤 愛子 作家
阿川 弘之 作家
投稿元:
レビューを見る
日本語、文学に重きを置くのは賛成だが、
その主張に全てはを収束させようという極端さも垣間見える。
ただこれからの日本の教育を考える上で参考になる史実、
寺子屋での素読の徹底、強制力を伴った親のしつけ、岡潔の芭蕉研究、大人と子どもの主従関係、
それらを効率的に獲得出来た点では優れた本。
投稿元:
レビューを見る
藤原さんの本は、国家の品格も含めて何冊か読んでいますが、
自分が日本人として生まれてきた意味を考えさせられます。
小学生のうちに国語(日本語)の勉強をしっかりさせて、
読書グセをつけることが、大切だと実感しました。
日本人の矜持・・・素敵な言葉です。
ありがとうございます!
投稿元:
レビューを見る
■矜持とは、自分の能力を信じていだく誇り。
書籍「日本人の矜持(九人との対話)」
(藤原正彦著・新潮文庫刊・266頁)から。
「国家の品格」の著者、藤原正彦さんは、
私の好きな数学者であり、なおかつ教育に関する意見は、
賛同することばかりである。
そんな彼と、これまた経験豊富な学識経験者が語り合う対談集、
面白くないわけがない。
さて、内容の紹介前に、タイトルの「矜持」(きょうじ)に惹かれた。
「矜持」とは「自分の能力を信じていだく誇り。」
英単語では「pride」(プライド)らしい。
私としては「プライド」とはちょっと違う気がしているが・・。
「自負」と書かれている辞書もあったが、これも僅かながら違う。
電子辞書で調べた、以下の類語と比べて欲しい。
「自賛」(自分で自分をほめる)
「自尊」(自分を偉いと思い込むこと)
「自得」(満足して得意になる)
「自任」(自分に能力があると思い込む)
「自負」(才能に自信を持ち、誇りに思う)
「自慢」(誇らしげに話したり、見せたりする)
やはり「矜持」という言葉の響きが、断然と輝いている。
「自分の能力を信じ」それを「誇り」として生きていく。
そんな「矜持」を、私は大切にしていきたいと思う。