電子書籍
定型に収まってしまってるところはやや残念。
2020/12/10 11:13
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF古典の中で必ず名前が挙がる作品である。しかし古びてしまいやすいというSFの宿命から逃れることはできない。
今読むとこの作品が発表された1956年当時、西暦2000年をこのように考えたということがよく分かる。
未だに実現できていないものには家庭用ロボットがある。ルンバのような単能機はあるが万能機はない。
コンピューターは当然想定されてたがその使い道としてのインターネットやWeb検索は全く想像されていなかったのだな ということがよく分かった。
六〇年以上前の作品とは思えないほど読みやすくわくわくしたが、勧善懲悪 ハッピーエンドという定型に収まってしまってるところはやや残念。
同じ未来ものSFでも、多くの教訓をますます我々に投げかけてくるオーウェル1984とは大きな違いである。
電子書籍
新しくなく、古くなく、心地よいSF小説
2020/05/31 15:16
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダニイとピートがどんなタイムトラベルを展開するのかと読み進めたが、ピートは行方知れず。ダニイの天才時能力と魅力的性格で展開される物語だった。「何度人にだまされようとも人間を信用しなければ何も出来ない」薄氷を踏むように展開して乗り切った、読み終われは爽快なSF小説でした。
電子書籍
未知の世界を開く
2020/04/16 18:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムトラベルものの先駆けでもあり、パラドックス理論も上手く取り入れられています。財産でも恋人でもなく、ダンが最後まで追い求めたものが素敵です。
紙の本
未来の旅を想像豊かに表現している本
2017/03/26 16:25
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金曜日の本屋さんの本を読んでたときに、夏への扉が紹介されていて、この本を手に取りました。昔のSF小説かなと思いましたが、個性豊かな発明ロボットや冷凍技術、タイムマシンなど読んでいて引き込まれました。運悪く策謀に巻き込まれた主人公が冷凍睡眠後よみがえった未来で、予期せぬまま失われてしまった過去を取り戻し、自分の愛するネコと女性を救います。ネコのピートが主人公を罠にはめた相手に対して大暴れするところもハラハラしながらスカッとする思いで読んでいました。SFものは初めて読みましたが、また読んでみたいくなるお話でした。
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あふれる愛が傑作を生む
二回目である。多くのSFファンが絶賛する作品であるが、ハードSF的にはさほどすばらしいものではない。ひとつのタイムパラドックスものだと考えればいいだろう。
SFであるがSF的でないという意味では、「アルジャーノンに花束を」のほうがはるかに感動ものである。
しかし、傑作であることは事実である。今回は少し長めにコメントしよう。
一言でいえば、SFとはなにを伝えるものかを再認識させてくれる作品であると思う。数々の伏線がはられており、それらが一気に氷解していく後半部分のスピード感は、さすがに一流のストーリーテラーである。コメントの寄せ集め式に感想を書こう。
■猫のピート
この作品の一番のポイントは猫牢であるのだが、私は猫が嫌いである。よってどうしてもそこに感情移入ができない。猫が好きな方々は、猫は主人公のペットとして認識されている。もちろんそうだ。
では、犬ではいけないのか?
いけないと私は思う。この作品のベースとなっている「タイムパラドック
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いろんなSF要素がやさしく混じり合っていてとても読みやすい
半ば投げやりでもしっかりとした計画に基づいて行動するダニィがかっこいい!
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ハイライン「夏への扉」
ナオキ君に勧めてもらった小説。「SF」というものが苦手な俺でも十分に楽しめる。とても爽やかなので小学生や中学生の時に読めたら良かったな。
p8
・彼は、その人間用のドアの、少なくともどれか一つが、夏に通じているという固い信念を持っていたのである。
p49
・ただ一筋に、他人に従う身になりたくなかったから、自分自身の主人でいたかったからだ。
p52
・その時の僕は、およそ男が女に血道をあげられる最高限度ののぼせ方をベルに対してしていたからである。
p53
・そのろはすでに、彼女のバストの寸法が僕の判断力に甚大な影響を及ぼしていたからだ。
p173
・法律が複雑になればなるほど、悪党どものつけいる隙も多くなるのだと。
p175
・といって、金を借りるということは、両手に煉瓦を縛り付けて泳ぐに等しい。そして、わずかな金というものは、百万ドルかえすより借りにくいものである。
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初めて読んだSF小説です。後半のストーリーにぐんぐん引き込まれました。上手いことパズルがカチッカチッとハマっていくような…。
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『護民官ペトロニウス』という、大仰な名前の付いた猫。
通称『ピート』。
飼い主ダンくんのボストンバッグに居座り、
ジンジャエールをこよなく愛する猫。
ちょっと暴れん坊だけど、
すべての猫と同じように独立心と限りない愛情をもった猫。
ピートは冬になると、
家なかに、夏につながっている扉があると信じて疑わない。
扉の一つ一つをチェックして夏への扉を探している。
夏への扉を探すのをけっしてあきらめようとはしなかった猫、ピート。
タイムトラベルや未来のロボットなどが出てきて「名作SF」の名を冠している本作だけれど、不思議とSF臭を感じない。SF初心者はもちろん、なによりすべての猫好きに読んでほしい一冊。
僕は中盤で「ピート!」と叫んでしました。
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猫SFの傑作、と言われている本作
でも猫が義体化したりエイリアンだったりするわけではない
時間旅行を主軸にすえたSFであり、30年という時間を越えた主人公の復讐劇でもある
復讐といっても暗い物語ではなく、さわやかな印象を感じる
読後感は良い
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自分が理解できていないだけであろうが、おかしいなとおもうところがあった。最後にコールドスリープしたときにその時代にいた主人公のコールドスリープはどうしたんだろう。
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古典SF。猫と時間旅行。芝居がかった言い回しに翻訳特有の固めの文章がとても好ましい。時間旅行という題材でこの作品より一歩踏み込んだ作品はいくらでもあるのだろうけど、面白さの源泉はここに十二分にあるように思いました。
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ハインラインの代表作、と断じて異論はあるまい。
著者の優しい眼差しを感じるロマンチックな一篇。
最初はジュブナイル版で読み、文庫版を読み直してみて、
ジュブナイル版のできの良さを再認識した。
この作品を著した同一人物が後に、
『宇宙の戦士』やら『悪徳なんかこわくない』等の
暴力的、退廃的と評される作品を書くことになろうとは。
ロボトミー手術、恐るべし。
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タイムトラベルものの名作。
最初に読んだのは30年も前のこと。当時一緒に読んで、感激しあった友人のことを思い出す。
その後何度も読み返したが、やはり良い。
「時をかける少女」を思い出すような、ライトな感じの作品で後味も良い。ステキな純愛ドラマに仕上がっています。
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小学校のときから好きな作品です。
「猫好き」のために書かれた作品なので、猫のピートがかわいくて仕方がありません。
人間味あふれるSF作品です。
新訳も読んでみたいです。