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評価内訳
2014/04/25 08:07
投稿元:
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2004年から2006年にかけて発表されたエッセイ。作者が50代半ばの頃(1951年生まれ)。 好きな小説家なので、発表された作品はできるだけ読むようにしている。でも雑誌に発表されるエッセイをその都度読むのは無理で、まとめられた時に読むことになる。短い期間に発表された作品群なので、テーマが限られた範囲に集中してしまう。無論作者も承知で、「おなじ題材の繰り返し使用が目立つ」と気にしていて、そのため「題材の切り口や味付けを変えて書く」とあとがきに書かれている。 さらに「いまでは繰り返しを恥ずかしいとは思わなくなった…妙な虚構をたくらむほうがよほど不自然ではないか」とも。 ところで本編中に以下の記述が。 「あとで後悔する」 二箇所ほどあったように思う。もう一般的になってしまったのだろうか。 P.149 人は変容する。変容しなければ生き延びられない。
2014/08/28 11:19
南木佳士のエッセイ集.初出は2004年から2005年にかけて. 著者もあとがきで書いているが,同じ話が繰り返し何度もでてくる.日常を生きている「初老男の周辺にそれほど珍しい事件がおこるわけはない」のである. それでも読んでいると,大事なことを何度も何度も繰り返し言ってもらっている気分になって飽きることがない. 私もあと何年かするとこういう境地に至れるのだろうか.