紙の本
意図しない戦火の広がり
2010/04/03 15:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球連邦政府を揺るがすと言われる『ラプラスの箱』が、ネオ・ジオンの残党を率いるフル・フロンタルの手に渡ることを阻止するため、オードリー・バーンと名乗る少女は単身でインダストリアル7へ潜入する。墜落死する寸前のオードリーを救ったバナージ・リンクスは、彼女と共にいれば本来あるべき自分を取り戻せると感じ更なる手助けを申し出るのだが、すげなく断られてしまう。
ビスト財団のこの動きに対し、地球連邦政府上層部は、長年の暗黙の盟約を破り、『ラプラスの箱』を奪取するため、特殊部隊エコーズをインダストリアル7に差し向ける。そしてそこには、『ラプラスの箱』を受け取りに来たネオ・ジオンの部隊も展開していた。
平和を願っての行動が、戦乱の火種を呼び寄せる。その中心には、一機の白いモビルスーツの姿があった。
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福井晴敏の確かな描写力により、ロボットが白兵戦を行うという設定のリアリティが増している。主人公が偶然ガンダムを発見し、いきなり操縦するという展開は元祖アニメのアムロを彷彿させる。いいところで終了。第三巻に続くのこと。
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引き続きUCガンダム第2巻
一度は権力・暴力に屈した少年が目の前で起きた事件をきっかけに再び立ち向かっていく。いつもどおりの展開ですね。しかも、なぞの組織の正体がついに判明。それとともにヒロインの招待もほぼ明らかに。いやー、まさかここであの人を持ってくるとは思いませんでした。やりたい放題ですねえ。それとともにバナージの正体も明らかになり、ガンダムも登場。ガンダムはシステム上、バナージしか動かすことができないという縛りも入ってここからの展開が楽しみです。
福井ガンダムではこれまでそんなにかかれていなかったところにスポットを当てています。まずは、U.C.0001。で、続いて、コロニーについて。遠心力での擬似重力の影響。コロニー内の大地にふれていない間は重力は働かないが、大地にふれた瞬間に重力にとらわれるとか、擬似太陽とか、コロニーの作り方とか。とても面白い。初期のガンダムが公開された時代だとそんなに科学的な考証はされていなかったわけで(それでも当時の作品の中では群を抜いて科学的だったけれども)その辺を当時の設定のまま説明をつけるというのは難しい上に楽しい作業ですね。いや、おもしろい。
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この巻で、やっとバナージが父、カーディアス・ビストからユニコーンを受け継ぐ。ガノタUC原理主義派・メカ好き派にはたまらん系。逆にそうでない人には面白さが伝わりにくい。ガノタ用語がなんのエクスキューズもなしにバリバリ出て来るから。
細かい所で、袖付きのMSの操縦インターフェイスがアームレイカー、連邦軍は操縦桿ってのも拘りポイントなんだが、気が付かない人にはどうでもよく、気がついたからといっても、どうでも良い。
アニメ観てから読むほうがわかりやすいのかな?
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正体不明のモビルスーツに乗せられる少年の不安な心理描写がよく分かる。上下巻の下巻を読み終えた時点で、3巻に続くってどういうこと?2巻で終わらせるつもりだったのに、書いてみたら尺が足りなかったということだろうか。
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うん。表現や言い回しが相変わらず格好いい。特に戦闘シーンが増えた今回は、福井晴敏の真骨頂であるリアルな描写が際立ったと思う。第2巻ということで、まだまだ話の全貌は明らかにされないが、著者の表現力のお陰で読み続けていても全く飽きが来ない。引き続き第3巻も読みたいと思う。
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謎の少女を探していたバナージが戦争に巻き込まれていく。ガンダムに搭乗しての初出撃の場面はとても良かった。
続きが楽しみ。
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福井晴敏の"機動戦士ガンダムUC"第2巻。ガンダムUCが起動するまでの話の展開は、過去のガンダムシリーズのパターンを踏襲しているようですね。原作シリーズへのオマージュと言ったところでしょうか。SF設定やモビルスーツ戦に目が行きがちですが、ガンダムシリーズで忘れちゃいけない親子の葛藤もきちんと描かれていて良かったです。カーディアスとバナージの短い時間の邂逅はぐっときました。ガンダムシリーズの主人公って、両親には恵まれませんね。連邦軍に回収されたガンダムUCとバナージ、オードリーの運命はどうなってしまうのか。
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戦闘シーンに入ってから、文章から緊迫感がひしひしと伝わってくる。語り口に引き込まれ、一気に読んでしまった。
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人の死の描写が痛々しい。。。
これなら御大(禿)も満足だろう。
カーディアスにグッと来る話です。
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再読中、第1章の後編、運命に飲み込まれていく少年、といった所。
”可能性”の意味する所が曖昧なままに、物語が始まります。
映像のイメージがつくと、より物語に入り込めますね。
- 過ちを気に病むことはない…ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ
次巻はいよいよ、”赤い彗星”の登場です。
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ほぼ会話がメインだった上巻とは打って変わり、MS同士による激しい戦闘とコロニーに残った人々の行動が描写されています。特に、コロニーでの戦闘開始のきっかけとなった場面では、パイロットの緊張がこちらにも伝わってきました。
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ところどころに初代ガンダム、Zガンダムの気配を感じられて楽しく読める。
ドタバタの中でガンダムを起動させるあたりは初代ガンダムを彷彿とさせる。
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本格的な戦闘開始。ヒロインの正体が見え、主人公機が遂に登場。
その機体が主人公にしか動かせないモビルスーツという、
スーパーロボットものを感じさせるこの展開。
ガンダムからスタートした所謂リアルロボットものは、
ロボットを単なる兵器の一つとし、誰でも動かせるものとした。
その大前提が久々に崩れた。
(まぁ、WとかGとかXとか、そういうのは別世界ですよ)
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カーディアスがバナージにユニコーンを託す所で不覚にも泣きそうになった。電車の中であるにもかかわらず。
まさか序盤も序盤で泣きそうになるとは思わなかった。
福井さんの文章あっぱれです。描写がほんと細かくて。
アニメ原作からの小説化だったらおそらくこんな緻密な文章にはならないだろうなって。
そして、ユニコーンガンダムが変形するところは鳥肌。格好いいその姿がありありと浮かんできた。
―過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ。