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紙の本
形態で区別できなくても染色体は随分違うというところから。
2017/12/29 15:25
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物の染色体研究の話である。全6章のうち、最初の3つの章はキツネノボタン類、次の2つの章はツユクサの類。主にこの二つの植物群についての染色体研究から植物の進化を考える。
分類学では同じとされるキツネノボタンでも、染色体の違いで日本の中でも4つに分けられ、かなり地域性がはっきりしている。別種とされる種類でも、染色体を調べると関係性があることがわかる。環境の違う場所に適応して固定化した「遺伝子型の違い」が「種分化」にもつながる。そんな流れが見えてくるような話であった。
「若い人にも読んでもらいたい」と著者は難しい用語をできるだけ避けて書いたというが、それでもある程度生物学を知っていないとわかりにくいかもしれない。しかしツユクサの類の染色体は2nでは90あまりのものもある。その一つ一つを顕微鏡観察して違いを調べていく根気強さにもこころをはせてほしい。
染色体数は変化しないし外部形態も差異がな。しかし染色体の型に差がありそれぞれが生殖隔離されたグループになっている。これはもはや別種なのか?「種の定義」についても考えさせられる。
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