サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

生の短さについて 他二篇 みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー113件

みんなの評価4.1

評価内訳

113 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

質の高い人生を送るために

2003/05/12 21:27

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Mr.エム - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本の自殺者は交通事故死よりも多いという。9・11事件以降、人生観が変ったという声を聞く。高齢化社会を迎え、周囲の知人がみな逝ってしまい寂しいという人もいる。気がついたらもうこんな年齢になっていた、私の人生返して!と中年離婚に至ったケースもある。人生は人それぞれですが、やはり充実した質の高いものに越したことはない。周囲に流されそうになったとき、手に取って確認できる古典は数多い。本書もその一つです。

本書にはこうあります。

・高官や名声は、人生を犠牲にして獲得されるのだ。任期の僅か1年を自分の名前で数えてもらいたいばかりに、彼らは自己の全歳月を空費するであろう。…名誉によじ登ると、ふと、自分は今まで墓碑銘のために苦労してきたのか、という惨めな思いに襲われた。(人生の短さについて)

・羊の群れのように、先を行く群れの後に付いて行くような真似はしないことである。害悪に巻き込むことの最も甚だしいのは、多数の賛成によって承認されたことを最善と考えて世論に同調することであり、道理に従って生きるのではなく、模倣に従って生きることである。人の集まりから離れるだけでよい、それだけで健康になるであろう。(幸福な人生について)

生き方に迷ったとき、質の高い人生やお金より時間に価値を置こうと考えたとき、本書を手にして読み返すと落ち着きます。今の時代だからこそ読み返したい1冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

イエスとブッダとセネカ

2011/11/17 13:22

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:四十空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

生きることを肯定する本もあれば、そうでない本もある。セネカは、イエス・キリストやお釈迦様と同様に、切羽詰ったことのあるひとであればあるほど、読むとその心が穏やかになるのではないかと思う。人間の極限を正直に見透した数少ない宗教人と同じ感覚なのである。

自殺する人は、いわゆる「かわいい人」がほとんどというのが私の持論であるが(こいつが死んでくれたら・・・という人は、絶対に自分を追い詰めない)、そうした悩んでしまった人が、まあイエスの新約聖書、ブッダ、セネカを読めば、死ぬ気は90%失せると希望する。

セネカはいまや経済破綻、EUの劣等生として毎日のようにニュースで取り沙汰されるギリシアの哲人である。しかし、ギリシアの人々を見ると、いまでも実に人間的な顔つき、美貌も多くて、果たして、このような人々がうまくやれない現在の経済活動自体が可笑しいのでは、と奇妙な気持になる。

セネカは2千年前に、現在2011年の世界の病理を、ギリシアの病理として論破している。この痛快さは同時に、「人間とは、2千年前から全く変わっていない」ということが痛感されるのである。人間の行き着く先は常に同じなのだろうか。数多くの珠玉の名言があるが、こんなものがある。

「最もよく踏みならされ、最も往来の激しい道こそ、最も人を欺く道なのである。だから、何よりも肝要とすべきは、羊同然に、前を行く群れに付き従い、事をなすに世評に頼ること、また、(中略)人と同じであることを旨として生きることほど、大きな害悪の渦中にわれわれを巻き込むものはないのである」

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ほんとうに生きているのだろうか。

2008/12/07 15:26

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:jis - この投稿者のレビュー一覧を見る

セネカという名前を久しぶりに見た。というのはあるノンフィクションを読んでいたときに出た名前であるからだ。そのタイトルがネロというものだった。紀元初頭、教育係に抜擢され、無慈悲な暴君から最後に煮え湯を飲まされ、舞台から強制的に去ることになったセネカ。彼の時代は、疾風怒涛の混乱極まりない時代だった。この「人生の短さについては」ストア哲学者のセネカが、説いて聞かせた人生の書である。

確かに人生は短い。物理的な観点からすると人類は、誰一人として200歳まで生きた人は未だかっていない。実感としても、子供の時は、緩やかに流れ、だんだん大人になるにつれて速くなる。20代、30代、40代と進むにつれてまるで矢のように時は流れる。という風に感じる。やるべき事がこんなに有るのに全然完成しない。いったい何のために生きているのやら。普通の人は悩み、嘆く。

セネカはなんと言っているか。まずはこうだ。「われわれは、短い時間を持っているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。」日々の忙しさにかまけて、または放蕩や怠惰により、あり余る時間をわれらが、短くしていると言っている。今日日でいうと、あちらに頼み事があれば飛んでいって解決し、こちらで部下が失敗すれば、お詫びに駈けずり回る。朝から夜中まで休む暇なく働き続ける。過去は既に過ぎ去り、現在はあたふた、未来は未来で孫の心配までしなければいけない。では、自分自身の時間はどこにあるのか。

「万人のうちで、英知に専念する者のみが暇のある人であり、このような者のみが生きているというべきである」ゼノンやピュタゴラスと語らい、デモクリトスやソクラテス、アリストテレスを師としてあらゆる時代を、自己の時代に付け加えることができる知恵を学ぼう。彼らは、永遠の道を教えてくれ、生きることばかりか不滅の人生に導いてくれる。このように英知と共に生き、「徳と愛好と実践であり、情欲の忘却であり、生と死の認識であり深い安静の生活である」生き方をセネカは説いている。

果たして、現代日本に生きる者は、この教えになんと答えることができるか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

古典の教訓

2023/03/20 03:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当に古い書物なのに、なぜか、今の時代にかえってくるような。生は浪費すれば短いが,活用すれば十分に長いというのは、スゴイ名言ですね、これは。ぜひ、自堕落に若い時を浪費している人に読んでほしいです

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

現代にも通じるものがあった

2023/02/13 11:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kkzz - この投稿者のレビュー一覧を見る

友人についての一節が好きでした。「忠実で心地よい友情ほど心に喜びを与えてくれるものは他にないであろう。どのような秘密でも安全に納めてくれる用意の出来た心の持ち主、自分だけが知っているよりも、その人にも知ってもらうほうが安心な友、その人と交わす会話が不安を和らげ、みずからの意見で助言し、快活さで憂鬱を吹き飛ばしてくれ、その姿を目にするだけでも喜びを覚える親友は、どれほど得がたい大きな宝であろう。」(『心の平静について』七-3)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/10/08 20:23

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/31 14:30

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/10/15 07:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/25 22:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/20 12:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/02/03 22:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/02/08 18:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/04/12 19:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/01/04 19:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/07/30 21:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

113 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。