紙の本
渡り用人とは、つまりフリーランス。江戸時代にもそんなシゴトあったんだ。
2020/03/31 23:16
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、さすらいの渡り用人唐木市兵衛。出自は、旗本の次男ながら妾腹の子ゆえか、家を飛び出し、武術とともに算盤と商いを学ぶ。渡り用人とは、今風にいうとフリーランスの経営コンサルタント...だろうか?算盤の知識で、江戸市中に住む人々の困難を解決してゆく物語は痛快。加えて、この市兵衛、腕っぷしっていうか、剣術も凄腕なんだっよねぇ。テレビドラマが面白く、手に出してみたが、シリーズがやたら長い。でも全部読みたい。
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面白い小説でした
2023/10/08 17:49
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投稿者:きうれんす - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・唐木市兵衛が武術と算盤でもって難事に取り組み、解決する。
このような要約で語るのは勿体無いほど、筆者の巧みなアイデアが物語を面白いものにしている。人気シリーズなのも納得である。
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背筋をスッと伸ばしたくなるすがすがしさを感じました。
2019/01/08 15:22
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
たいへん読みやすく、それでいて描写は大雑把ではなく、心地よいものでした。腹違いの兄弟が出てくものは江戸時代小説に多く見受けられます。その大半が、正室の子と身分が低い女が産んだ子、あるいは先妻の子と後妻の子というパターンが多く、どうも衝突し合うケースが多々あります。しかし、市兵衛は頼もしい弟として登場します。このシリーズは初めて読みますので、今後が楽しみです。
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飄々とした渡り用人の算盤武士が実は…というのが小気味よい。半季雇いだが、仕えた旗本の8歳の当主との主従関係の中に、ほんのりと父子のような感情が生まれるのがよかった。
賢い子供×血縁でもないのに親身になる大人、という構図が私的ツボです。
前半の謎を追う過程はミステリ小説の要素があり面白かった。敵方の一分の魂も描かれているので、醜さがなく爽やかな印象で読み終えられた。
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第一弾
のっけから結構な展開がある。主人公の経歴等も明らかに
登場人物も今後レギュラーか
凄腕の渡り用人、こうご期待
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私だけかもしれないが読者の好む展開は下品になりがち。そこをヒラリとかわし、さらりと風のように展開させていく文章に高感度大。時代小説に欠かせない身分という要素、理不尽に捻じ曲げると
ファンタジーになってしまうのをうまくあしらっていて脱帽。最近の時代小説は軽くて浅いと感じている方、お勧めです。
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人間関係、算盤、剣術、事件。
どれもやけにあっさりした印象だった。
期待していたのとちょっと違った。残念。
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遠すぎず近すぎない、器用だけど完璧じゃない。そんな主人公の活躍がリアルで痛快。極悪人とも言い切れない、人間らしさのある敵もまたいい。これこそ、今の気分にぴったりの時代小説だと思う。
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ありきたりな時代小説。主人公が算盤侍という目新しさはあるが、剣の腕前は凄いし雇われた未亡人とも良い雰囲気になったりとお約束通り。
定番すぎる。
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期待半分でしたが、設定がさすらいの用人
しかもそろばんだけじゃなく剣も風の剣も達人
兄は・・・いやあ、盛りだくさんだし、事件の
スケールもデカイ
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1巻1話の長編シリーズ。
現在進行形で現在11巻まで。
本屋でシリーズ全部が並べられてて、
表紙に惹かれて読んでみる。
おもしろい。
経理の契約社員みたいな職業の侍が、
いろいろ事件を解決って話。
文章が幾分硬く、
また、1冊1話の制限のせいか、
後半から事件解決までの流れが少しあっけない。
主人公の職業こそ珍しいが、
ベタだなあって部分が大分多い。
いろいろ思うところはあるけれど、
おもしろさの方が上。
後半のあっけなさは急展開のドキドキ感につながるし、
ベタな展開はベタだからこその待ってました感がある。
何巻も読んでいくと主要キャラたちにも愛着が出て、
男の付き合いがとても気持ちよい。
ただ、最も売りであるはずの
「算盤侍」っていう主人公の職業が
段々活かされなくなってきてる事は残念。
1巻が1番おもしろかった。
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市兵衛の武士としての佇まいが清々しく、ストーリーもサクサクっと展開し、脇役も味のある面々が揃い、楽しみなシリーズだ。ただ、13歳の時に家を出たその辺りが、(これからわかるのだろうが)何か腑に落ちないけれど…
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シリーズ第1作。
心中した旗本に借金があることがわかり、遺された家族は窮地に陥る。家計をなんとかするために雇われた渡り用人の市兵衛は算盤を片手に家財や帳面を調べていくが、心中と思われた事件に裏があることがわかり…
算盤侍という主人公設定が面白い。旗本などの武士が半年や数年雇用の人間に家計を預けていたとは知らなかった。主人公の市兵衛は数字に強く頭脳明晰、剣の腕もたち人柄は温厚で爽やか、というちょっと出来過ぎの人物だが、安心して読める。
敵キャラをもっと膨らませたら面白かったかも。でも長くなるから書き下ろしでは無理か。
個人的には男くさすぎずラノベでもなく、さっぱりしたところが波長が合ったので、これはシリーズ読んでみたいと思った。(しかし時代小説のシリーズって順番がわかりづらいので、タイトルに数字をつけてほしい…)
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平成28年1月3日読了
面白かった
痛快時代劇枠
市兵衛、実は目附の弟とかチートじゃね?
算盤侍なのに腕がめっぽうたつ、とかさー
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内容(「BOOK」データベースより)
柳原堤下で、武家の心中死体が発見された。旗本にあるまじき不祥事に、遺された妻と幼い息子は窮地に陥る。そこにさすらいの渡り用人唐木市兵衛が雇われた。算盤を片手に家財を調べる飄々とした武士に彼らは不審を抱くが、次第に魅了される。やがて新たな借財が判明するや、市兵衛に不穏な影が迫る。心中に隠されていた奸計とは?“風の剣”を揮う市兵衛に瞠目。
平成29年2月10日~15日