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アラベスク 1 完全版 1 (MFコミックス) みんなのレビュー
- 山岸 凉子 (著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:メディアファクトリー
- 発売日:2010/03/23
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コミック
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紙の本
変わらない美しさ
2010/04/20 22:07
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はぴえだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても豪華な一冊。
カラーあり、二色刷りありの、連載していた当時そのままの完全収録版。
約40年以上前の作品と云うことで、私はその当時を知らない。
それでも、普通のコミックスとは一線を画していることは良く分かる。
本自体の作りもそうだが、内容が素晴らしい。
ヒロイン、ノンナのシンデレラストーリー。
スポコンあり、ロマンスあり、友情ありの、青春・成長物語の、バレエマンガ。
古い作品なので、セリフなど一つ一つ拾いだせば、どうなの?と思う部分もあるし、画面の構成やペンタッチなどもううーん、と感じるところもある。
ファッションのセンス一つとってもそう。
ただ、これらはその当時は最先端だったんだろうな、というのが垣間見える。ファッションなんて最たるもので、今に通ずるものもあり(ファッションの流行は巡るので)、それに気づく。
マンガって、その時代の鏡のような部分も担っていて、流行を取り入れていくのは当然のことだと思うのだ。
けれど、それだけではただの流行りものになってしまうし、長くは読み継がれていかない。
テーマが普遍的なものであると同時に、バレエという特殊な素材を上手に調理している。バレエを知らない読者(私)に優しくバレエを教えてくれるし、興味を抱かさせる。
きちんと噛み砕いて、紙面にプレゼンテーションしてくれているので、すっと頭に入ってきやすいし、バレエを通して成長していく少女の姿、その青春を上手く描き出している。
キャラクターの設定もこれまた絶妙。
主人公のノンナは、天才少女というわけではなく努力型、どこにでもいそうな女の子で感情移入しやすい。時として、なんでそんなにめそめそするんだ!というくらいで、読者をイライラさせるのだが、少しずつ成長していくところに好感が持てる。
ノンナ以外のキャラクターも魅力的。彼女を精神的に支えていく友人たちに、ライバル、そして師匠であるユーリ。
ノンナが、彼らと、どのような関係を築き、どのように変わっていくのか、とても興味深い。
見どころ(読みどころ)がたくさんあって、読者を飽きさせないのだ。そういうところが、多くの人たちに長く読み継がれていく所以ではないだろうか。
1巻はまだまだ旅の途中というところで終了している。続きがものすごく気になる。
ライバル・ラーラとの戦いの行方。ユーリとの関係。ノンナ自身、この先どのような成長を見せるのか?
2巻が非常に楽しみなのである。
紙の本
バレエのお話です。
2015/10/20 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔は、夢に向かって努力する主人公の物語りというのが、少女漫画では、よくあって、そういう話は、無条件に好きでした!
これも、連載当初は読んでなかったものの、今、読んでも、引き込まれますね。
最近は、ちはやふるくらいしか、そういう話は無い気がして、寂しいです。
紙の本
以外にも
2017/07/30 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アラベスク」は初期の代表作だと思うんですが、なぜかスペシャルセレクションには収録されてないんですよね。「日出る処の天子」と同じくスペセレに入れなくてもこれだけで独立した作品として成立するからでしょうか。
表紙の絵は好きなのですが、中の絵は古いなと感じます。