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ファイナンスという概念を普段の仕事で使うことは滅多にない。
しかし、その内容を理解すると、世の中の経済活動がファイナンスをベースに動いていることがよくわかる。
本書はファイナンスの考え方をわかりやすく、かみ砕きながら説明している。卒業して半年が経ったが、ファイナンスで学んだことを鮮明に思い出すことができた。
企業の経済活動がB/Sにどのように反映されていくかがわかりやすく記載されており、NPVの概念からそれを構成する、FCFの考え方、割引率の意味合いについてポイントを抑えて説明されている。
当然、CAPMやMM理論を抑えられているうえに、割引率を求めるためのReの概念、βの考え方も網羅されており、ファイナンスの入門書、復習本として、読みやすい構成・内容となっている。
また、ファイナンスを語る際に陥りがちな数字あわせの罠についても記述し、戦略の重要性についても語られているように、実務ファイナンスを使うために、どう活用していくかという視点で書かれており、ファイナンスを学び始めたヒトにとっては、非常にわかりやすい一冊となっている。