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旅の理不尽 アジア悶絶篇 みんなのレビュー

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みんなのレビュー43件

みんなの評価3.9

評価内訳

42 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

卓越したギャグを交え、旅で出会う理不尽を等身大に綴った爆笑旅エッセイ。

2011/02/24 18:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は著者宮田珠己氏が、サラリーマン時代「当然の権利として有給休暇を取得し、その他当然じゃない権利もいろいろ取得したりして出掛けた旅の記録である。(【はじめに】より)」らしい。

 一番目のエッセイ【そんなんじゃだめだ熊男(トルコ)】の出だしはこうである。
「昔、一文字隼人はブラジルに飛んだが、私は五年前にトルコに飛んだ」
 仮面ライダーの本を間違って買ってしまったと、本を閉じるのは早い。これは著者一流の『つかみ』であり、旅の記録とは少ししか関係ないのだ。
 素敵な旅エッセイが読みたくて買ったのに馬鹿にしてると怒る人もあろうが、バカにしてはいけない。ここには著者が旅で遭った、そして多くの人が遭遇するであろう旅の理不尽の顛末が、等身大に綴られているのだ。そして、この本を読み終えたとき、私も旅に出たいと気持ちが高まり、もしその旅先で理不尽に遭っても、これがあのエッセイで書かれたことなんだと、少しだけ慌てずに済むことだろう。本書はそんな旅エッセイ集である。

 本書に収録されているエッセイは十六篇。
 そんなんじゃだめだ熊男(トルコ)、中国悠久のやっちゃえ、やっちゃえ(中国)、まずはインド人から悔い改めよ(スリランカ、インド)、アイスウーロン茶の謎(香港)、南の国で戒める(ベトナム)、全面的に私が漕いだ件(ネパール)、スーさんの屁こき馬(ミャンマー)、ウミウシを呼べ、ウミウシを(バリ島)、標高5545メートルの真実(ヒマラヤ)、謎の女一号二号(タイ)、死海と肛門の秘密(イスラエル)、出張の海(パラオ)、雪山を勘弁してやる(日本)、不幸の小包(ベトナム)、坊主オブ・ザ・イヤー(ブータン)、花畑パカパカ王子(シルクロード)。

 興味をそそるタイトルばかりである。実際読み始めると、トルコで熊男と遭遇し、スリランカやインドでは騙されて金を取られ、香港では冷たいウーロン茶の謎に迫り、ベトナムでは現地人から謎の小包を預かるなど、旅の理不尽な顛末に笑わされ、しょうもないギャグに笑わされ、ニヤニヤしっぱなしである。これだけギャグを取り入れながら、文章が妙なことになっていないのは驚きで、むしろ絶妙に組み込まれて、人を惹きつける魅力的な文章が出来上がっている。そして、この魅力がタマキンガーと呼ばれる熱狂的な宮田珠己ファンを生んでいるのだ。

 この本はそもそも自費出版であった。それが『旅行人』編集長の目に留まり、やがて小学館文庫から出版され、そしてちくま文庫から再文庫化されて復活した、運が強く息の長い著者のデビュー作である。これはきっと、スリランカで養護施設に千ルピー寄付し、そのまたすぐ後に別の養護施設へ千ルピー寄付し、三回目に現れた養護施設の寄付を募るおばさんを断ったことへの、神仏のご加護に違いない。

 最後に本書を読むときの注意点を一つ。
『電車の中で読むべからず』
 しかし、あえてその禁を破るならば、この本の妖精がその勇気を讃えて、満員電車を快適なグリーン車に変えるだろう。周囲の奇異の目に晒されることなど、小さな問題である。

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紙の本

確かに

2020/10/20 07:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

アジアは、理不尽というか、いい加減な感じで困惑する事も、よくあるイメージ。しかし、それをちょっと自虐ネタのようにして書ける筆者が良い感じ! またアジア方面旅行したいな。

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2010/06/02 20:56

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2010/06/10 19:07

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2010/07/16 10:03

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2010/11/13 07:49

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2011/04/25 20:40

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2011/06/05 05:49

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2011/06/05 21:45

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2011/07/04 21:12

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2011/06/26 19:42

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2011/11/06 15:53

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2011/10/04 17:12

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2011/10/10 22:58

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2011/12/20 18:08

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