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蜘蛛の糸は幼稚園の頃、NHKの影絵人形劇で見て泣いた。地獄とか天国とか、とにかく死ぬのが怖くて泣いた。夜、布団の中でまた思い出して泣いた。死の概念を植えつけられた作品といえるのかも。
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おめめを真っ赤にして考えてほしい。
「蜘蛛の糸が切れたのは、なぜ?」お釈迦様が切ったから?
大勢の人の重みに耐えられなくなったから?健陀多のエゴがそうさせたから?これは絵本ではなく文字で読んでほしい。
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高瀬舟と共にオススメ。高瀬舟とは正反対の「罪」の存在を考えさせられる。この本の方が人間らしいけれど…
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短い生涯を天下の奇才ぶりで駆け抜けた芥川氏による、十篇の「青少年向け短編」が収められています。表題作の二篇始め、「蜜柑」「トロッコ」「芋粥」など、人間のエゴを絶望の中に描くコトで自らの人道主義的思想を反映させた、芥川氏の繊細な内面が垣間見える作品集です。
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全部で10編からなる短編集。特に印象に残った3編について。
「蜘蛛の糸」は、どんな悪人でも救済の余地があるということ、エゴイズムは罪悪に等しいという筆者の主張が読み取れる。お釈迦様と、悪人である「カンダタ」の存在が実にうまく対比されていると思う。「杜子春(とししゅん)」については、感情を捨てて仙人になるよりも、愛苦を伴って人間臭く生きる道を選択した主人公に大きな共感を覚えた。そして、最も面白かったのが「猿蟹合戦」。童話でよく読まれる猿蟹合戦の続きを書いてみたもの。蟹は猿を倒した罪で死刑となり、その他、石うすや蜂も無期懲役になるという風刺たっぷりの短編である。個人的にこういう話は大好き(笑)たった4ページなので、この話だけでも是非読んでいただきたいと思う。
10編とも童話だが、大人でも十分楽しめる一冊だと思う。
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うっすら読んだことのあるものばかりだったのに、その事実はぼんやりしていたというのは、やっと読むべきときが来たということで、子供向けに書かれているらしいけど、子供時代の私はただそれを文字通り読む、ことしかしてなかったのかな。
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羅生門・鼻と同じく突然、蜘蛛の糸が読みたくなって買った短編集。実は杜子春の方が好き。蜘蛛の糸は短い話の中に考えちゃうようなことが一杯詰まってて、良いです。
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説明はもはや不要の文豪の名作短編集。本は薄いが中身は一級品。丁寧調で書かれた文章の流麗さで、芥川氏に勝る作家はそういないと思います。日本語の美しさを堪能するのにも最適。でも、ここでは敢えて、数ページしかない「猿蟹合戦」を強く推薦!真面目な堅〜い文章で、弁護士が蟹の吹く泡を拭ってやっている描写なんぞされた日には、電車内でひとり怪しい人になれます。
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言わずと知れた、良書です。
短編なので小中学生向け、となっておりますが、決してそんなことはなく、読み返してみても改めて考えさせられることがまだまだ沢山あります。
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有名ですね。説明不要です。ただこの中(たぶん短編集)にあった絵師の話が私は一番好きです。卓越した芸術家だけが達する凶器と美がよく書かれています。
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蜘蛛の糸に至っては、わたしがまだ幼い頃に、絵本のようなもので父に読み聞かされた気がする。やはり仏も神も悪心ばかりの人間には甘くはない。
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蜘蛛の糸が読みたくて買いました。
これほどシンプルに人間のエゴイズムを表現出来るのは本当にすごいと思います。
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蜘蛛の糸。
杜子春。
こどものころに
興味しんしんにきいた
物語たち。
このあたりの芥川作品は、
わかりやすいかんね。
でも
やっぱ
なんかコエーよ。
「大川の流れ」
という単品は
一体どの文庫に載ってるんだ!
あの、短編は
なんか、
ステキだよ。
ジンとします。
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こどもにかかれた童話と言うだけあって、分かりやすい本でした。蜘蛛の糸では、日ごろの行いを考えさせられました。
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わかりやすいから、好き。けど、何か説教されてる気分になるんだよなぁ(笑)多分子供の頃に読んでも、素直に迎合はしてなかったと思う。ひねくれ者って、イヤですね。何度か読み返すうちに、これだけわかりやすく要点を書くことってスゴイよな、と感心した。