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紙の本
外交は面白いサスペンス?
2010/07/21 16:19
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:柚草庵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一次世界大戦後のパリ講和会議の模様が、しっかり物語として描かれていて興味深く読むことが出来た。ウイルソン米国大統領が主人公だが、会議に出席した各国の元首達も個性的に描かれていて、会議の模様も生々しく再現されている。歴史教育もこのようにすれば、もっと面白く学習できるのに・・と思ってしまう。登場人物の中では、クレマンソー仏首相がなかなかタフでしたたかな外交交渉を展開していて魅力的だ。勿論時代が生んだ政治家なのだろうが、今のわが国の政治家にも欲しいしたたかさである。ロイドジョージ英首相の人物評も「天才的なご都合主義者」で「朝礼暮改や方針変更など意に介したkとはなく発言がぶれるなどは、いつものことだったから・・」と、発言がぶれると言われて、ぶれていないと必死に抗弁する何処かの首相に見習ってもらいたいぐらいの図太さが小気味良い。
また、中国全権のウエリントン・クウとの山東半島問題のでの攻防も非常に興味深く読んだ。
いづれにしても、各国が自国の国益をかけての外交交渉は、下手なサスペンスよりも面白いと思わせる一冊である。
紙の本
史実と人物像が見事に画かれて引き込まれて読み込んだ。
2010/06/28 21:30
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mho - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一次大戦・講和会議と言う歴史場面に居合わせた記者による迫真のレポートを思わせ、国益をかけての激しい駆け引き・講和会議取り纏めに苦悩するウイルソン、各国全権の人物像の描写は歴史を学び小説を読む楽しさを与える。外交文書や議事録から正確な史実を読み解き文章にするには随分苦労したであろう。 中国・顧維鈞による日本非難活動と日本主席全権西園寺侯爵・次席全権牧野男爵らが主張を貫き国益確保した話に目を見張った。日本全権の活躍を外国の全権に語らせる手法に日本の主張を公平に書こうとした作者の慎重な思いを感じる。 日本全権随行員に吉田茂、芦田均、有田八郎、重光薫等戦後に活躍した巨人政治家が名前を連ねている。当時は次の世代を担う人材を大切に育てていたのであろう。翻って今の日本は官僚叩きに終始終始、こんな事で将来を託する人材は育つのだろうか?
紙の本
消えた帝国
2010/07/30 21:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クルーズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「消えた帝国」とても面白く読みました。
当時の各国首脳の様々な思惑や、表・裏舞台での駆け引きがドラマのように展開して行き、思わず引き込まれてしまいました。
また、個々人の容貌や性格、しぐさまでが綿密に描写されていて、パリ講和会議に出席した各国代表者のもつ、「業」とでも言うような、拭い去れない性情があのような結果をもたらしたのではないか、歴史さえも各国首脳の「業」で動かされているような、そんな感覚を覚えました。
歴史の一場面を大変わかりやすく表現した点が秀逸で、また小説として大変よく出来た作品です。
紙の本
鳩山さんのこと?
2010/06/25 18:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:戦争放棄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第28代アメリカ大統領ウィルソンを主人公として、第1次世界大戦をテーマにした物語と、捉えることが出来、著者の筆力に任せてぐんぐん引き込まれ一気に読み切ってしまった.理想を掲げた政治家といえば鳩山前総理大臣が、影の実力者といえば小沢前幹事長がそれぞれダブって見えて面白く読むことが出来た.
戦争放棄の考え方は国際連盟では実現出来なかったが、時代を経て敗戦後の日本国憲法にちゃっかり盛り込ませたのではないかと勘繰らせる面があり興味を引いた.いずれにしても講和会議やアメリカ大統領の政務に当たっての裏舞台を知ることが出来現在にも通じるのではないかと参考になったと思う.以上
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