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内容に引き込まれて一気に読んでしまった。
この人は強い。本当は違うのかもしれないけどそう見える。
もし自分ならどうするだろうか、と考えずにはいられない。
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ニュースで取り上げられる度に衝撃を受けていた事件だった。
事件の残虐性
毅然と極刑を訴える本村さんの凄み
少年犯罪の分厚い壁
無期懲役の判決が出たとき、やっぱり・・・と思ったけれど
本村さんの絶望、落胆を思うとやりきれない気持ちになった。
最高裁で死刑判決が出るかも知れない・・・
そんなときに20人を超える弁護団が登場して
「ドラえもんがなんとかしてくれると思った」という新しい供述も出て、
さらに衝撃を受けたし信じられなかったのをよく覚えている。
けれど、ニュースで見聞きしていただけでは知りえなかった
更なる本村さんの苦悩を知った。
本著には周りの支えが強調してあるけれど、
これほどの絶望と困難に立ち向かい続けた本村さんがすごいと思う。
先日、市橋被告の裁判が始まってリンゼイさんのご家族が来日されて、「被害者参加制度」で裁判を傍聴したニュースが流れた。
本村さんの活動が確実に実を結んでいることを実感。
とても重たくてシリアスな内容なのに、表現の仕方が小説のようで残念でした。
物語を楽しみたい訳じゃないんだからもっと重みのある表現が良いんじゃないのかな。
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なぜ殺人を犯すのか理解できないが、他人の命を奪ったら自分の命で償う、私が当たり前だと思うことが当たり前ではない法律も理解できない。
本村さんは2人の死を無駄にしないことを自分の使命にし司法と闘った。でもそんな使命は負いたくなかったことだろう。誰かが犠牲にならなければ問題点を改善しようとしないのは職務怠慢ではなかろうか。
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最近とかく検察が叩かれてるけど、実は裁判所やもっと大きな視点では司法制度全体にもいろんな問題があった(あって)ということを改めて考えさせてくれる良書。ポイントは2つ。まず被害者の問題。今まで人権というと加害者側の都合のことで、被害者のそれがいかに無視されてきたかよくわかる。少年法という曖昧な概念もこれに含まれるだろう。次は死刑制度。今の民主党政権死刑反対だし、反対とかいっておきながら選挙落ちたら急にハンコ押した変なオバチャンもいたけど、その是非はともかくこれ読むと死刑制度についてももう一度省みざるを得ない。弁護側の共産党系弁護士がいかに醜悪であるかもよくわかる。とにかく、何かきっかけが起こって司法がいい方向に行くといい。それは僕らの選択にかかっているのです。
判決出たので改めて。法の運用は官僚に任せっきりではなくもっと国民が積極的に介在しないといけないのかなと(幻想かもしれないが)改めて思いました。
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正確には読了していない。少しずつ読むのだけれど、読んでいるだけで辛く、一気に読めない。本村さんの今後の幸せを祈る。
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買ってからずっと読む時間がなかったけど、今日一日でガァーっと読了。
けっこうニュースとかでやってたけから関心があったけど、「このひとはよく精神持ち堪えてるな」と思って報道を見てました。
本書はその本村さんの約10年に渡る”闘い”の記録です。
俺が本村さんなら・・・挫折してるやろな。
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光市母子殺害事件に関する司法手続きのドキュメンタリーです。考えさせられました。法学部出身の者としては、死刑には賛成しきれない。ましてや被害者側の気持ちそのものが司法判断に影響を及ぼしてはよくないと思う。その一方で、被害者の本村さんとは年齢だけでなく、鉄鋼会社・社宅・結婚の環境も近い為、苦しいほど感情移入してしまいます。起こらなくてよい悲しい事件。
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光市母子殺人事件の舞台背景を知った。
ぞくぞくする、怒り心頭する内容。
でも本村さんはすごい。。
若いのにすごい…という感動。
あと、北九州高専、新日鉄という環境については
他人事とは思えない事件。
弥生さんと夕夏ちゃんに、合掌。
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私はもちろん本村氏を応援しており、この本もそうなのだが、
それが全面に出すぎてドキュメント本としてはちょっと公平でない感じがした。
本村氏の「殺人を犯した人間が死刑判決を受け、
自分のした罪を心から悔い、残りの人生を
贖罪と社会貢献に捧げたいとまで生まれ変わったのに、
その命を社会が残酷に奪うことで、社会が命の重さを理解しその責任負う。
それが死刑の意義である(から廃止してはならない)」
みたいな発言が印象深い。
「冤罪の可能性があるから死刑は良くないのでは」という意見が多いし、
実際死刑の是非は最終的にはそれにつきると思っているが
(私がどっち派かはさておき)、
本村氏の社会側が責任を負うとする発言にははっとさせられたし、
そう言えるまでに本村さんがどれだけ傷ついてきたのかと思うと涙が出る。
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たくさん泣きました。あのひどい事事件は、同じくらいに子供を持った事もありずっと気になっていました。あんなひどい犯人を作り出す原因のひとつは親にあります。愛してくれる親がいれば人間としてひどい事は出来ません。世の中、みんな愛し愛されていたら凶悪事件は起きないと思います。もう二度とあのような事件が起きませんように祈ります。本村さんはあの若さで頑張って来られて本当にすごいと思います。尊敬します。
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光市母子殺害事件の遺族である本村洋さんに、著者が事件直後から取材し続けて書かれたドキュメンタリーです。
今まであまり意識していなかったのですが、本村洋さんは私と年齢が同じです。という事は同級生の妻とも同じ年。当時23歳だったんですよ。そんな若さで妻と11ヶ月の娘を惨殺された。
しかも犯人は18歳で少年法に守られている。
そんな彼が、少年法や司法の壁に立ち向かおうとする経緯や、周りで支えていた方々の事を知る事ができます。
この本を読むと死刑について本当に考えさせられます。
是非多くの方に、読んで色々と考えて欲しいです。
死刑制度の是非・マスコミ報道・少年法などについて。
この事件によって変わった様々な事、変わってない事について。
この事件によって良い方向に変わった事も多い、本村さんの努力・信念によって好転した事も多いと思います。
だけどその改変のためにはあまりに大きすぎる犠牲だった。
残虐な事件が起きてからでは遅いのです。
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「光市母子殺人事件」を追ったドキュメンタリー。
少年法、加害者の人権ばかりが重視され被害者が置き去りの裁判、相場主義に凝り固まった裁判官などと戦う本村を記録するが、同時に凶悪犯の弁護、死刑制度の存廃、いったん方向が定まると「死ね」の大合唱になるマスコミ報道など、考えさせられるテーマばかりが次々と登場する。
それにしても被害者の夫・父である本村はすごい。
TVでインタビューを見たことがあるが、その時は「弁舌爽やかすぎて胡散臭い」って印象だった。でも一読して、平穏な生活と引き換えに司法の重い扉をこじ開けてきた人なんだなあと意識を改めた。
願わくばこんな事件が二度と起きませんように。
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”「遺族だって回復しないといけないんです、被害から。人を恨む、憎む、そういう気持ちを乗り越えて、また優しさを取り戻すためには・・・・・・死ぬほどの努力をしないといけないんです」”
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愛する妻子を奪われた本村さんの長い闘い。
この犯人は動機からして反省しようが何しようが
個人的には絶対許せないんやけど、でっちあげみたいな供述がさらに許せない。
司法は誰のためにあるのか?も考えさせられた。
弁護士の子に意見聞いたら、それでも弁護する側は100%の気持ちで
被疑者の言い分を信じないといけないって言ってたけど、この場合は冤罪じゃないし、やっぱり感情としてそれは無理だ。。
本村さん、これから先は自分の幸せを見つけてほしいと思います。
>>って書いた後に知ったけど、本村さん再婚されたんですね。
彼の長すぎた戦いと、もう帰ってはこない愛しい人々を思えば、一緒にこれからの人生を歩んでいける人に出会えたことは本当に大きいことだろうな。今度こそ幸せに。。
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死刑確定を受けて読んでみた。この事件の概要が時間を追って書かれている。最高裁で差し戻されて高裁で死刑判決が出るまで。
遺体の第一発見者として取調対象となり,わけもわからず茫然とする本村さん。妻の遺体を抱きしめてやれなかったことに自責の念。絶望から復讐に燃え,次第に冷静さを取戻し犯罪被害者の立場を変える運動に取り組んでいく。彼が最後まで闘えたのは,この運動に熱心にかかわってきたからなんだろう。
この事件,そんなにリアルタイムで注目していたわけでなく,職場が新日鐵だったということも初めて知った。妻子の葬儀の世話や,辞表を預かりにするなど会社の助けも大きかったようだ。でも,父親が協力会社の従業員だったために犯人が同じ社宅に住んでて,それで事件に巻き込まれたんだよなぁ。