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シャーロックホームズシリーズにおいて重要な事件と人物が登場する短編集。
コナン・ドイルがワトソン博士の視点からホームズの活躍を伝記の如く書いているのは今までのシリーズもと同じであるが、あたかも実在したかのような強いリアリティを感じる。
シャーロッキンアンと呼べるほどでは無いが、熱中してしまうことがよくわかる。
映画を観て、モリアーティ教授なるホームズ負けず劣らずの知力を有するキャラクターがいることは承知していた。
映画は映画の面白さ、小説は小説の面白さを感じられる1話であり、文芸の面白みを理解させられるストーリーになった。
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ひとつの物語が30分程度で読み終えることが出来、読みやすかった。
特に好きだったのは、海軍条約文書事件。
ホームズシリーズでは登場人物が少なく犯人が検討つけられることが多いが、この話は怪しい人物が数人登場するため最後まで楽しく読めた。
ギリシャ語通訳、黄いろい顔もお気に入りである。
特にギリシャ語通訳はあまり無いシチュエーションで緊張感もあり、また二作品とも比較的読みやすかった。
この短編集にはホームズの兄、友人、ワトスンの友人など近辺の人物の登場も多く面白かった。
最後の事件は、以前から知っているストーリーではあったが、ホームズとワトスンの友情が感じられるいい終わり方だったと個人的には思う。
(批判殺到するほど酷いストーリーでは無かったが、それだけホームズが愛されていたということが感じられて嬉しくもある)
ここからどのようにホームズが再登場するのか楽しみである。
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ホロヴィッツの『モリアーティ』を読む前に取り急ぎ「最後の事件」を。
何度となくドラマなどでシャーロックホームズのあれそれは知っていたものの、原作でのライヘンバッハは初めて読みました。
悲しみに打ちひしがれるワトソンの記述が痛々しく、他話での2人のやり取りなんかを知っているだけに読んでいて辛くなるほどでした。
地面の描写なんかがとってもリアル。
しかし今回の目的はモリアーティなのでごめんね。
いつかまた収録の他話もじっくり読んでみようと思います。
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白金号事件
馬逃走、調教師死亡、競馬
黄いろい顔
こっそり近所の家を訪問する妻、窓から覗く黄いろい顔の男、先夫との娘、黒人、仮面、推理失敗、ノーバリ
株式仲買店員
転職、ヘッドハンティング、金歯、なりすまし、強盗
グロリア・スコット号
ホームズ最初の事件、ホームズの旧友の父の死、手紙、暗号、偽名、過去の罪
マスグレーヴ家の儀式
女たらしの執事と女中失踪、儀式文、穴蔵、チャールズ1世→2世、王冠
背の曲がった男
男死亡、同じ部屋で女気絶、恋敵罠に嵌め結婚、死んだはずの男にばったり、過去の夫の行動知り激怒
入院患者
収入4/3与える条件で開業手伝ってもらう、類癇患者、強盗グループの1人、残り2人による復讐、受付係グル
ギリシャ語通訳
兄マイクロフト登場、監禁している娘の兄、一方話し一方石板に書くのを通訳、新聞広告犯人にバレ通訳者中毒死寸前
海軍条約文書事件
ワトソン旧友パーシーフェルプス、重要書類、写し、ベル、小使
最後の事件
モリアーティ、ライヘンバッハ
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100年以上も前(!!)の作品
でも面白い!
ミステリというジャンルで読む以上、真相や状況にどうしたって時代による違和感(または国による感性の違い)というものはあるんだけど、それを含めてまた面白い
ホームズを読むのは『冒険』以来の二冊目なんだけど、読む以前から情報として知っていた「ホームズは奇人変人」という印象とだいぶ違うなぁと
確かに銃を乱射して女王陛下の名前を壁に刻んだり、薬物摂取したりはしているんだけど、ホームズというキャラの懐の深さがそれすらも包み込んでいる感じ
紳士的でスマートなナイスガイですやん!!と
収録作でのお気に入りは『黄いろい顔』
上の方で、時代や国による感性の違いが、なんて書いたけど、この作品は逆で、時代や国による感性の違いすら超えて永遠に残り続けるであろう美しさ、を感じた
正直ダントツで好きな作品
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最後の事件面白かったな、これを読んで見るタイトル名、響く、、、
大事なことは兄に頼るってホームズめちゃくちゃいいなと思った、
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ワトスン先生の気持ちを思えば思うほどに切ない。シャーロックシリーズの見どころの部分でもある。ベネディクトカンバーバッチのドラマシリーズを観た後なのもよかった。時系列がとんでる?他のシリーズも読んで穴埋めしたい。後半分!
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今回もめちゃくちゃ面白かった。
冒険に続いての短編集で、ちょっと展開に飽きるかなとか思ってたけど、全然そんなことなかった。面白かった。
「グロリア・スコット号事件」や「マクスレーヴ家の儀式」はあとがきで触れられているけど、ホームズのキャラクターが魅力的すぎて大好きなので、若かりし頃のホームズの話はとてもありがたく面白く読ませてもらった。
あと印象に残ったのはマイクロフトが出てくる話と、「海軍条約文書事件」。
ホームズ兄弟がその辺にいる男性について日常会話の流れで推理していくところが楽しかった。
後者の話は、ホームズの話を読んでいたら「この人怪しいぞ」っていう勘が働いてきて、案の定その人が犯人だったのだけど、そこまでのホームズの推理が鮮やかで、疑念がスッキリと晴れていくこの気持ちのいい感覚を、ワトソンはそばでいつも感じていたのだなあと思った。ホームズが取り返した文書を出すくだりが大好き。ニコニコしちゃった。
「最後の事件」でのモリアーティ教授との追走劇はドキドキしながら読んだ。
ホームズが自分で「『思い出』が終わる」というようなことを言っていて、「あータイトル回収だ」と思った。
ホームズの最期(結局は最期じゃなかったけど)は有名で知っていたけど、「ああなんでこんなにあっさり葬ってしまうの」と著者に言ってしまいたくなるのもわかる。
でもホームズがワトソンにあてた手紙の中でも言っていたが、自分の最期に対する態度が潔いしかっこいいしホームズらしくてまた好きになった。
だからと言ってこれ以上ホームズの話を読めないのは我慢ならないので、続きを書けと抗議した当時の読者に感謝しながら、次の話を読もうと思う。
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シャーロック・ホームズの思い出
久しぶりに読みたくなったので手に取る。以前読んだ筈だが、記憶が曖昧だ。
白銀号事件
厩舎からいなくなった馬「白銀号」とその調教師が殺害された事件。怪しい来訪者が前日に訪れており、単純な事件と思われたが進展しない。
ホームズ作品では動物が・・・という構図はよくあり、今回もそれが一因。解決してみれば何の事は無い事件だが、ホームズが見つけたマッチや足跡、蹄跡からの組み立ては彼らしいやり方だ。
黄いろい顔
留守の際に久しぶりの依頼人が忘れていったパイプから人間像を推理するホームズ。パイプ観察だけで得た情報をさももの凄い事の様にワトソンに披露する。そこに依頼人が戻り、隣に越してきた不思議な家族と妻の謎について相談する。
この当時の作品では今では驚く様な差別描写に溢れているが、時代背景が読み取れる。特に黒人の娘に対する母親の心配は当然であり、マンローが最後、妻を許し娘を受け入れた事はホームズシリーズにおいて数少ない人間性の作品だ。
ホームズの汚点という事だが、確かにホームズは何もしていないなぁ(笑)
株式仲介店員
何故被害者は騙されたのか。単純な詐欺事件などではなく、騙されたあ理由が入れ替わる為だった事は秀逸。現代ミステリーでは実行されにくい犯罪ではあるが、当時ではこの様な替え玉でも気付きにくいという事は納得してしまう。
ワトソンの開業、妻の話など、彼らの生活の一部を垣間見る事ができた様な作品。
グロリア・スコット号
ホームズが探偵を始めるきっかけになった事件。数少ない旧友ヴィクターと彼の父親に届いた謎の手紙。彼の父親の元にハドスンという人物が訪ねるようになり、問題が発生していく。
父親の元に届いた手紙。暗号になっているが、翻訳を暗号に合わせて意味が通づるようになっているのは単純に凄い事だ。
後半、父親がなぜそれ程恐れているのかが回収される。過去にグロリア・スコット号で起きた悲劇の話であり、父親がその該当者だった事。
マスグレーヴ家の儀式
ホームズが初期に対応した事件。まだ本格的に有名になっていなかったホームズだが、学友やその紹介により事件を請け負っていた。
今回は学友のいうの賢い執事が失踪し、続けて女中も行方不明になった事件。数日前に執事が屋敷の図書室でマスグレーヴ家の記録等を勝手に漁っており、それをきっかけに一週間の期限付きで解雇されるが、2日後に居なくなってしまう。警察などと捜査しても見つからず、女中の件もありホームズに依頼がくる。
暗号と冒険がホームズの人気の理由だと思うが、今作でもとても面白い構成になっていた。
背の曲がった男
戦争の傷跡が残る時代だからこその物語。誰も幸せになる事は無いが当事者間だけでも真実が詳らかになったのは救いだろうか。
大佐は結局卒倒して頭を打ち死亡したというのが事実だが、当時の作品には動物を作用させる事が摩訶不思議な、読者が驚く仕掛けだったのだろう。腰の曲がった男が手品様に引き連れていたマングースなど、SNSなど無かった当時にはひどく目新しく作用したのだろう。
入院患者
ホームズ、ワトソンの元に依頼にきた神経科医トリヴェリアン。彼に投資した人物が何かを恐れており、それに対する調査の依頼。該当人物は殺害され、結末として過去に起きた銀行強盗の一味だったと判明する。ホームズの活躍は少ないが、全体としてまとまった内容だ。
ギリシャ語通訳
ホームズの兄、マイクロフトが登場する話。ギリシャ語通訳の男が経験した恐ろしい事件を引き受けるホームズ。兄は機動力は全く無いが観察力や推理力はホームズを凌ぐ。誘拐された男と女の正体は。最後、容疑者二人が仲違いし死んだとあるが、もしホームズが期待するような結末であればかなり良くできた物語だ。ミステリーとして、犯人当てでは無いか物語全体に謎をはらませるのは面白い。また、ずっとそうだが警察がホームズと一緒に行動することが多い事に驚いている。
海軍条約文書事件
ホームズシリーズの面白い所は彼の行動力とワトソンの記述の地理的な幅がある部分で、今回の様に別行動になるとさもホームズが突飛な能力を駆使し、人間離れした能力にて事件を解決したかの様に見えてしまう。
ワトソンの旧友の依頼による窃盗事件だが、最後ホームズが機密文書を取り返し、依頼人に返す方法について、のちに奇術家の様な探偵が増えた要因かもしれないサプライズ演出だ(笑)
ホームズの行動力が凄まじく、兄のマイクロフトが頭脳だけで太刀打ち出来ない理由がわかる。
最後の事件
ホームズ史に残る、最も有名な犯罪者モリアーティ教授との対決。ドイルがホームズシリーズを終わらせるために書いたと言われているが、とても面白い物語だ。ページ数は少ないが、描写はわかりやすく、ホームズシリーズの魅力が詰まっている。現代風に読み解くとホームズとモリアーティの組織とのやり取りが数編あれば、この事件をもっと深く楽しめただろう。ただし、当時は恐らく犯罪組織、犯罪王との対決は読者を昂らせるものだったのだろう。
久しぶりにホームズを読んだがやはり面白い。訳が古いので、読むのが難しい場面もあるが、熱が戻ってきた。近々、残りシリーズの再読(殆ど読んでいるが、レビューをまとめたい。)し、ホロヴィッツ二作も手に入れたので読んでいきたい。
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どれも面白い事件がいっぱいでワクワク楽しめました。作者はシリーズを終わらせるつもりだったらしく、最後の作品でシャーロック・ホームズが退場してしまうのは衝撃的だった。
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本作には、短編10編が収録されています。
それは、次の10作品。
白銀号事件
黄いろい顔
株式仲買店員
グロリア・スコット号
マスグレーヴ家の儀式
背の曲った男
入院患者
ギリシャ語通訳
海軍条約文書事件
最後の事件
この中では、「グロリア・スコット号」(1893年4月発表)が興味深い。
ホームズが、探偵業を志す切っ掛けが書かれた作品なので。
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思い出という題名通り、ホームズの過去に扱った事件も登場する。
殺人事件は少なく、詐欺、暗号、窃盗など様々な事件が楽しめた。
特にマスグレーブ家の話が好きです。
相変わらず悪いやつを退治した人には甘い。
モリアーティが唐突すぎて、ドイルが早くこのシリーズを終わらせたかったのだなと伝わってきました。
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他の作品より読むのに時間がかかってしまったためあまり記憶がないが、なんとなくトリックや犯人が手近で簡単で物足りない印象
私が短編集が好きでないのもあるがあまり驚きのない話が多かった
ただワトソンがホームズを真似て推理ができるようになっていたり、最後の事件ではかなり信頼している様子で仲の良さが深まっていると感じてよかった
突然きた滝壺に落ちたんだと分かるシーンは驚いた
あまりに突然でショック
モリアーティもそんなに手強い悪人だったとは
次はバスカヴィル家の犬を読みます
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どんなことになろうとも、不安な疑惑よりも事実の方がましです。
再読というのもあるが、展開がなんとなくパターン化している印象。とはいえ面白いのはホームズらの人物像に魅力があることと、短編ゆえのライトな設定とテンポのよさ。後は少し古いロンドンの描写。白銀号事件や入院患者が好み。マスグレーブや海軍条約文書事件はザホームズ
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小学生の頃に読んだ「黄色い顔」。当時は、当時の時代背景・差別などを理解できず、あまりにも単純なオチでシャーロックホームズ離れになってしまった。シャーロックホームズはオチや犯人は単純ではあるが、推理の過程や状況の説明の上手さ。ようやく理解できるようになってきた。
「最後の事件」は、唐突感はあるが、シャーロックホームズらしい作品のひとつ。