紙の本
ワトスンの疎外感
2023/11/13 20:45
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
再三に渡ってホームズを読むと思うのが、ワトスン視点は疎外感を覚えるということだ。犯罪現場に残された証拠は最初に提示されることは希で、ホームズの説明でようやく解像度が上げられる。ホームズがいかに鋭敏な探偵術を備えているか凡人の視点から描くのは確かに効果的なのだが、いかんせんハッタリが強すぎて後出しの威厳を見せつけられているというか、ホームズの実力を虚構の中に置き去りにしたまま読者の想像に補完を委ねているというか、私がそここそを描いて欲しいという点を尽く外してくる。そんな虚構の探偵にとどめを刺すべく作者が送った刺客、モリアティはどのようなものかと期待半分に読んでみたが、何てことはない、ホームズに匹敵する虚構の悪。散々広げた大風呂敷の中身は空っぽで、外連味だけで格好をつけた急拵えの悪役といった風情だ。二人の邂逅と言葉の応酬はグッとくるものがあったが、やはりホームズの語りでしか知り得ない内容は、ワトスンの疎外感を滲ませている。
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説明不要の聖典。
表紙のロゴとホームズ&ワトソンのシルエット部分が、触るとぷっくりしてて可愛いの。
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記念すべき私のファースト・ミステリィです。
母親にシャーロック・ホームズシリーズを与えられたのは、確か小学3年生くらいの時。それ以来、ひたすらホームズものを読みあさりました。
内容については、もう何も言わなくても良いでしょう。
最後に一言。古典だからといって、毛嫌いしていたら、きっと後悔しますよ。
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ホームズの時代ってやっぱりのんびりしてていいなぁ……それにしても朝書いた手紙がその日のうちに着くシステムって立派じゃない?それとも個人的におつかい飛ばしてんのかしら。『事件簿』ではとうとう電話を使ってたけど……DNA鑑定なんてことのできてしまう現代が何だか味気なく思えてしまう。それでもいきなり発泡されるなんて危険な目にもあってしまうけど……。ポーの一族シリーズへの憧れが抜けないんでしょうか、やたらとイギリスこの時代ってのは居心地が良い。'93
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始めて買ったのがどれかは忘れたけど、なんとなーく買ってみたら(yonda?君プレ目当てで)おもしろい!!
今では、ほぼ毎晩読んでます。
各冊、5回は読んでる・・・(笑)
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ホームズ物語の第二短編集。
「白銀号事件」
「黄いろい顔」
「株式仲買店員」
「グロリア・スコット号」
「マスグレーヴ家の儀式」
「背の曲った男」
「入院患者」
「ギリシャ語通訳」
「海軍条約文書事件」
「最後の事件」
10編収録。
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白銀号事件・黄いろい顔・株式仲買店員・グロリア・スコット号・マスグレーヴ家の儀式・背の曲った男・入院患者・ギリシャ語通訳・海軍条約文書事件・最後の事件
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最後の事件でドイルはこのシリーズを終わらせようとしたのでしょうが
当時のファンが許さなかったのでしょう
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ホームズストーリー第2集、人種差別をあつかった「黄色い顔」も興味深いが、若きホームズを描いた「グロリアスコット号」「マスグレーヴ家の儀式」なども面白い、また、シャーロックの兄、マイクロフト・ホームズが出てくる「ギリシア語通訳」、なんといっても一端連載終了を意図した「最後の事件」など、シャーロックの歴史や身辺が分かる内容で面白いです。
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Memoirs of Sherlock Holmes(1894年、英)
ホームズ・シリーズ、短編集。ホームズが初めて扱った事件「グロリア・スコット号」、旧家の家宝をめぐる陰惨な悲劇「マスグレーヴ家の儀式」、宿敵モリアティ教授との対決「最後の事件」など。
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ホームズが探偵を志すきっかけとなった、初めて手がけた事件「グロリアスコット号」、ホームズ最大の強敵にして宿敵モリアティ教授との戦い「最後の事件」など。「最後の事件」でホームズはモリアティ教授とともにライヘンバッハの滝に落ちて死ぬ。(コナンドイルは最初はそれでホームズを終了するつもりだったらしい)いつもクールでワトソンにも友情らしい感情は一切見せなかったホームズが滝の淵に置き残したワトソンへの手紙は、こうなることを分かっていて、同行してきたワトソンをわざと先に帰した、と告白していたり、思いやりの溢れた言葉にちょっとじーんとくる最後になっている。
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ホームズが死んだ (T_T)ううっ!
「私が生涯に最も愛しかつ尊敬した人物」
「ホームズは腕ぐみして岩にもたれ、じっと激流を見おろしていた。これがこの世でホームズを見た最後となった。」
滝の側に立てかけられたアルペンストックと、ホームズの常用していた銀の紙巻いれ。そして残された手紙。
「親愛なるワトスン君──」
「奥様にどうぞよろしく。ではこれで。
君の忠実なる友 シャーロック・ホームズ」
自分の死ぬことが分かっていてもあっさりしている、ホームズらしい。
「その後私の生活に空虚を生じたまま、二年後の今日にいたってもなお満たされないでいるところの」
残されたワトスンがかわいそうなんだぜ(T_T)
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この一冊はシャーロック・ホームズシリーズの中でも特に好きな一冊です。特にこの巻に収録されている最後の事件は手に汗握りました。シャーロック・ホームズが彼の宿敵である犯罪界のナポレオンであるモリアーティー教授とついに対決をします。この二人が策をめぐらし、駆け引きをするところはとても面白かったです。そして、ライヘンバッハの滝でのホームズとモリアーティー教授との最終決戦の結末にはとても驚きました。みなさんも読んでみては?
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今回は、シャーロックの兄、マイクロフトの登場やモリアーティ教授との決闘など、バラエティに富んだラインナップで非常に楽しめた。相変わらず、シャーロックの推理は素晴らしくためになる。
人間観察てすごいね。。
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『シャーロック・ホームズの思い出』(コナン・ドイル、延原謙訳、1953年、新潮文庫)
名探偵シャーロック・ホームズの短編事件簿。ホームズの探偵業の初仕事となった「グロリア・スコット号事件」、犯罪界のナポレオンといわれるモリアーティ教授との対決を描いた「最後の事件」など10編。
「最後の事件」のホームズとモリアーティのライへンバッハの滝での対決はスリル満点です!
(2009年9月10日)