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4人の登場人物のウソと勘違いと隠し事が、少しずつ明らかになっていくという、よくあるタイプのミステリーだが、読みやすさは特筆に値する。ご都合主義の展開が気になるといえば気になるが、それでも真相が気になって最後まで一気に読んでしまう佳作。
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第56回江戸川乱歩賞受賞作(ただし、授賞式は9/9)
すべてはタイムカプセルにとじ込めた------はずだった。
今朝の出勤時から読み出して、電車移動で座れた時間+帰宅後小一時間で読了。
幼なじみの4人が、子供の頃に出会った事件、それはそれぞれのその後に大きな影を落としてきたのだが、今、また事件が起きる。
その解決は、23年前の事件に関わって...
途中で、そこそこからくりがわかってくるし、最後の絡みも予想が付いてしまうのだけれど...それでも、これからどう展開させるのだろうと、一区に読み進んでしまいました。
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幼なじみの4人が殺人事件に巻き込まれ、しかも、それに23年前のタイムカプセルの秘密も関係していて・・・という話。
細かいツッコミ所を気にしなければ、文章も読みやすいし、友情物語って感じで、爽やかでいいかも。
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56回の乱歩賞受賞作。そう言えば昨年は物議を
醸し出した(?)、プリズントリックでしたねーw。
今作はさほど大掛かりなプロットや、トリッキーな
作品ではなく、ごくオーソドックスなタイプの作品。
4人の友人達がそれぞれの過去と嘘を抱えながら、
互いを庇合う事で事件の真相が謎になっていく。
それも現在起きた事件と、彼等が12歳の少年少女だった
頃の事件とがリンクして、同時に時間を越えた2つの
事件の真相が明らかになっていく様は、ミステリ的な
カタルシスを得られ、良く練られたプロットは作者の
意地のような強固なものを感じます。
巻末の選評にもありますが、ややご都合主義のある
偶然の多用や、事件の発端となる正樹少年の万引き、
そして23年前の事件の描写がやや雑かしら...とか、
気になる事はありつつも...読み易い文章とプロットの
安定感で乗り切った佳作かもしれません。
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確かにドラマっぽい映像が頭に浮かぶストーリー
幼なじみ タイムカプセル 小6
射殺された警官の父 拳銃 闇を抱える?
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疎遠になってしまった幼馴染み4人があることをきっかけに再会し23年背負っていた過去が明らかになっていく様はとても読みやすい内容だった。
23年前の事件のトリックは納得いかない感じだったし、伏線がすごく粗いせいなのか、唐突でこんな出会い?と残念な部分が多かった。淳一の同僚刑事役の人は頭が切れて洞察力もあるのに魅力を全く感じないしインパクトに欠けたのがすごく残念だった。
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小学生の時に校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出した時に男3人と女1人の止まっていた時間が動き出す。
過去に起こった殺人事件と目の前で起こった殺人事件の関係を使われた拳銃とタイムカプセルを誰が掘り起こしたのかということでサスペンスを掛けているが、成立しているかどうかは微妙。まずまずの面白さ。
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(ちょいネタバレ)
シンプルで直球な構成に好感。
ちょっとずつ互いが隠していることがあらわになり、事件を形作っていく様が。
人物造形には「うーん」と思わされることが多かったケド。
みんな悪い人間じゃないのに、なぜか共感できないんだよね。なぜだろう。
といいますか、夜遅くなったら男の子は女の子を家まで送ってあげてください。
全体的に悪くないんだけど「ユルイ……」というのが一番の印象。
でもきっと、これからの作家さんでありましょう。
(とはいえ、新聞広告などのあまりにも煽り的な作りはいかがなもの?)
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第56回江戸川乱歩賞受賞作品。
スーパーの店員が殺され、死体で見つかった。
過去に葬られたある事件の・・・凶器・拳銃で。
その拳銃の在りかを知っているのは同級生の4人しかいない・・・。
誰かがウソをついているのか、真実は・・・?
現在起きている事件と、過去の事件がリンクするミステリー。
同級生4人は、それぞれが胸に過去の痛みを抱えていた。
それでも4人は仲間を庇い、信じつづける。
江戸川乱歩賞と聞いて、読みにくさを想像したけど
さらっと読めて、面白かった。
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ミステリー小説が好きな私にはとても楽しめる本だった。
今までに読んだことの無い話の進み方。
一章ごとに、
「っていう事は、どういう事なんだ?
」と謎をときたくて次のページをめくり続けた。
確かに、ちょっと話の展開的に無理してしまった感のある部分もあったが、楽しめた一冊。
彼の次回作に期待します。
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子どもの頃の幼なじみが、タイムカプセルを埋めて、23年後に事件が起こる。子どもの正樹の万引きをきっかけに、過去の歯車が動き出す。直人の万紀子に寄せる一途な想いが、この事件の後実ることを願います。
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2010.9.7読破。
江戸川乱歩賞作品という事で、読んでみた。
23年前におこった強盗事件と、その際に殺されてしまった警官の息子とその幼馴染の四人が、ある事件をキッカケにまた出会い…という話。後味はスッキリ目、かな。。
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小学校時代からの同級生4人が、ある殺人事件をきっかけに再会する。使われた凶器は幼いころタイムカプセルの中に入れた拳銃。「4人で一緒にあけよう」と誓ったはず…。元結婚相手の2人と刑事、地元の資産家。約束を破ったのは誰か。なぜ掘り出したのか ― 。それぞれに秘密を抱えた4人が謎解きに奔走する。第56回江戸川乱歩賞受賞作。少年・少女時代の忘れたい思い出と、犯人探しのスリルが同居。面白い。
旧友であっても、すべての過去を共有できるわけではない。誰かや自分を守るため、つき通している嘘がある。それが事態を複雑にする。1つの秘密が明らかになることで、現実の見え方がまったく変わってくる。
そんな複雑にからみあった秘密を1つ1つを丁寧に解きほぐしていくのが神奈川県警捜査一課の刑事・奈良。客観的に事実を分析し、真実にせまっていく。
終局で二転三転。秘密を隠し続けようとする4人だけでは明らかにできなかった“過去”が、次第にみえてくる。読み応え十分。
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面白く読んだ。
しかしながら、殺人にいたる動機や過去の謎解きは少々あまいような気がする。話しのテンポはよく読みやすかったです。
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江戸川乱歩賞受賞作ということで読んでみた一冊。
最終ページに各審査員の評などあり、ミステリー創作の苦労が思いやられる。あらゆるプロットが、またトリックが出尽くされた感のある昨今、何で勝負するのかが評価の分かれ目なのだろうか。
ミステリー作家のY氏が自分の仕事についての「迷い」として書かれていた文章をふと思いだす――古い作品を読めば読むほど優れた作品はもう充分に供給されているという気になり虚しくなる。しかし・・・価値は時間と共に変質しても過去からの継承と言う価値を持たせることはできるのでは、と結んでいる。
なるほど。