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テレビで誰かが言っていた、「カレーが好きすぎて、まずいカレーでも好きだ」という話を面白いなと思ってずっと覚えていたんだけど、この川上弘美の書評集にはそれと同じような雰囲気を感じる。タイトルにもある通り、大好きな本のみを書評したのだけれど、そこにあるのは本全般にに対しての愛情。何かに対して肯定的なものを読むのは否定的なものを読むのよりも気分が良い。
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既読の本をどう書いてるか見てみて、へ~そう読んだんだ~とか、そうだよね~とか。読んでみたいと思っていた本の書評を読んで、やっぱり読んで見たいと思ったり。今まで知らなかった本に興味を惹かれたり。
書評ってすきだけど、さすがにこの量を一気に読むのは疲れて、途中で断念。この本は時々ぱらっと開いたページにある書評を読むのが良さそうです。
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新聞などに発表した書評をまとめたもの。
この人の文章、すごく好き。
そしてあんまり書評らしくない(笑)ところがまたいいんだよね。
例えば、ある書評では、読みながら眠ってしまった、とか。
もちろん良い意味で。
私も同じ経験をした小説だったので驚いた!
眠くなるというのはたいくつだからとか難しくて眠くなるとか、そういう意味ではなくて、気持ちのよい眠り。
そして、夢の中に小説をイメージする言葉が文字のまま出てくるというのがまた的確すぎて、すごく納得してしまったのであります。
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書評なのに、川上さんのまた一風変わったおはなしのように語られる感じがたまんない。
解説の豊崎さんの言葉もまたよかった。
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川上さんによる書評。
書評なのに、もう文章がうまくてうまくて、一行も読み飛ばせない。
あらすじはほとんど書いていないけれど、川上さん流の紹介文がとても魅力的で、どれも読んでみたいと思いました。
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川上弘美さんが大好きな本を紹介した本。
どの本もとても的確に書評されていて、
きっとこの本を読んだらこういう気持ちになるだろうな
とか書評を読みながら、まだその本を読んでいないのに
想像することが出来る。
実際この本に記載されている本を読んで、
川上さんの書評の正確さに驚いた。
読みたい本がまた増えて嬉しい。
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川上弘美さんは美しいと思う。そして小説も書かれている。才色兼備とはこの方のための言葉だ。そんな素敵な人が「大好きな本」な〜んて書かれたら そりゃ〜読んでしまいますとも(笑) 私の読書アンテナには絶対にひっかからない本が沢山紹介されていて 中の何冊かはメモメモ・・っと。これらチェックした本を読むときは川上さんのように涼やかな顔をして読もう!おしゃれ〜なカフェで のんびり読もう!・・・といろいろ妄想は広がりますが 多分無理!それくらい 私は読まないであろう知らない本が一杯紹介されてました。(笑)勉強になりました。
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川上さんが「引き込まれる」感覚を素敵な文章で綴ってます。普段全く関心の無いような本もグイグイ「引き込まれ」てしまうのです。
あなたをそこまで夢中にさせたのなら逢ってみましょうか‥ღ
小説を読む魅力を共有したい!と思わせてしまう書評集です。
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『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術 』(文春文庫)著者: 立花隆 と比べてみる。こちらは広範囲で且つ、客観的な書評なので分かりやすい。川上弘美書評集 については残念ながら主観的で分かりづらく、分野にも好みがしぼられる。だからといって、その書評が本を読ませるまでには至らない。とても中途半端な感じを受ける。
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暑くて本が読む気がしないときに、この短さの文章が続くのは読みやすかったです。個人的にはこれ読んで「あ、面白そう」という本はありませんでしたが。。。
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川上弘美の書くものがたいそう好きなので(よろしい)、そんな弘美さんのたいそう好きな本を、読み漁りたいと思ったのです。弘美さん。ああ、この人は、どう言葉を捉えて、日々を、歩いたり料理の味見をしたり、感動したり、しているんだろう。例えが、本当に豊かなのは、小説家だからなのかしら。岸本佐知子と川上弘美を繰り返し読んでいるので、もうふたりともがむくむく世界を作っていて訳がわからなくなっている。読むという快感、生の喜び。本を読むことに、どれほど喜んでいるのかがわかる。しみじみとした、丁寧な、豊かな、厳しい、文章の中に溢れんばかりの無邪気な感動に触れたからか、読みたい本の頁の角を折り曲げていたら、ほとんど全ての角を折り曲げていて、もはや角を折り曲げる意味がありません。まずは、ニコルソンベイカーと丸谷才一を。
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川上弘美さんの書評集。面白かった。普通の書評と違うのは、何といっても、川上さんが小説家という点。あらすじの説明に終始したり難しい言葉を並べることなく、本と正面から向き合い、その印象が川上さんらしい平易で感覚的な言葉で表現されている。文章を目で追うだけでなく、全身で小説を体験している、と思う。
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尾崎翠評が入ってたので購入。やっぱり「何が面白いか分からない」けど、面白いんだよね、尾崎翠って。また人生折り返しに入ったら研究を再開したいなあ。
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川上弘美さんの小説は残念ながら好きでも嫌いでもないのですが、私の好きな本がたくさん載ってたので、趣味が合いそうと思って購入しました。書評というより、ひとりごとのような、詩のような、感覚的な文章 ですが、本選びのセンスが好きです。
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書評集となると、紹介された本をメモしながら読むものなのだが。これだけは、文章の中に漂う空気を破りたくなく、メモなどせず一気に読んだ。