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テルマエ・ロマエ 2 (BEAM COMIX) みんなのレビュー
- ヤマザキ マリ (著)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:エンターブレイン
- 発売日:2010/09/25
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紙の本
伝統と変革の相克の物語として読むギャグマンガ
2011/10/28 21:44
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元2世紀のローマ帝国と21世紀日本を行き来しながら入浴文化を見つめ続ける建築技師ルシウス。彼の物語の第2巻です。
巻頭を飾る第6話は、時代と国を越えた男根崇拝を巡るお話です。
キリスト教文化の浸透によって裸体やセックスに関する考え方が大きく変貌を遂げた西洋社会。そしてその西洋社会を追いかけ模倣した明治以降の日本社会。どちらでも男 根崇拝文化は時代錯誤的な過去の遺物と捉えられがちなところがあります。
しかし多くの人々が敬意をもって守ってきた文化が、強力な異文明によって駆逐されていくことを「進化」の名の下に正当化できるとも限りません。
この第2巻の通奏低音となっているのが、まさにその伝統と変革の相克です。
ルシウスが剽窃した日本の入浴文化はローマの公衆浴場に一大変革をもたらしましたが、その一方で伝統的な浴場経営者たちを大いに悩ませることになったという第10話のストーリー展開はなかなか秀逸です。
ルシウスは「新しい物と同じ位古き良き物は大切にされなければならない…。それがローマの寛容さではなかったか…」と涙を流すのです。
まさに寛容こそが人間社会を支える大きな要素であることを、1900年ほど前の帝国を舞台に描くギャグ漫画。これをそういう作品として読みました。
電子書籍
真面目、生真面目。
2023/07/28 21:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のお風呂から着実にアイディアを吸収していくルシウスも面白いですが、真面目すぎるルシウスに放っておかれた奥さんとのギクシャクした関係にも笑ってしまいました。
紙の本
引き続き
2020/06/17 02:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
引き続き真面目なルシウスのお話が続きます。彼はいくつくらいなのか、本編では触れられていませんが、奥さんとはあまりうまくいってない様子。子供もいません。ローマ人の誇りを強く持ち、ローマと皇帝のために尽くしています。
電子書籍
「ちんちんぶらん」と「おっさんスライダー」と「スタンプラリー」
2017/07/22 20:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:anp - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう真面目すぎ。
ルシウスさん仕事人間過ぎる。
常に思考は浴場に関することとか、そこにローマ人の自由はありますか?
でも初めて目にする物を正しく認識できるってスゴイことだと思いますわ。
紙の本
ローマ帝国側の登場人物も重厚に
2016/10/30 09:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケイオニウス(のちのアエリウス)やマルクス・アウレリウス
などハドリアヌス帝を取り巻くメインキャラクターが登場し、
宮廷劇のお膳立てが出来上がる巻です。
一方われらがルシウス技師も巻頭でこそ妻に去られて意気消沈
ですが、日本の風呂文化(ラムネやスタンプラリーがそういえ
るかは微妙ですが)にインスパイアされて、前巻を凌ぐ大活躍
です。
電子書籍
いつの時代も風呂は人にとって大切な場所ということか
2014/06/08 17:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻は引き続き5話とエッセイ5つ。
この頃から雑誌連載になったのでしょうか。1話完結というよりは、徐々にいろいろと話が進展していくことになります。
最初はルシウスが逃げた妻を取り戻そうとする話。次いで、外人との文化の違いの話。
そこから話は、ハドリアヌス皇帝とルシウスとの関わりの話になり、そこに浴場や風呂の話が絡んでくるようになります。
このマンガのすごいところは、ローマ時代のリアリティ(なんてものを本当は私たちは知る由もないのですが)が半端じゃないところと、現代日本の風呂文化というかそれにまつわるこまごまとしたものにまで目が行き届いているとこでではないかと思います。
風呂や浴場とそれに関係したものだけでローマ時代や現代日本を描き切れるとは思えませんが、このようにして見せられると何だかそれぞれの文化の一端を的確に見せてくれるているような気になってしまいます。