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立ち読み:2010/12/20
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読了:2015/8/12
5年も前に一度手にとっていたのか…
「天才とは何か」を論じた学術系の本かと思ったら、エッセイ集だった。
やっぱりこの人は、患者に対して突き放したというか、少し下に見てる感じがする。画集を自費出版で売ろうとし、出版社のお世辞を真に受けて親の金で出版しようとする中年の話とか。お世辞の手紙を全文掲載とか何のため?
青木繁とかダイアナ・アーバスとか杉田久女とか二レジハージとか、狂気スレスレあるいは自分の天才と思いこんだまま窮乏して行った芸術家の話は興味深かった。
あと、どうでもいいところでは、JR上野駅の不忍口を出たところの地下へ潜るスロープの勾配がちょうどいいという話には共感した。東京で一番好きな「坂」だと。
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著者による「天才の定義」であるといえる本書。
天才と称される人の人生は「奇行」の連続である。
しかし、この考えはステレオタイプであると、著者は言っている。
そして身近な天才をとりあげている。
無名の天才や不遇の天才。
天才ではなく狂人となってしまった天才。
今のところ「天才」を定義する言葉は無い。
だが、ステレオタイプの天才像が存在するため、それが定義同然につかわれている。
これは、なぜなのだろうか?
それは人々の願いだ。
天才なのだから、どこか常人と違うものであってほしい。
という人々の願いである。
安定している天才はどこか愛着をもてない。
完璧すぎるのだ。
それを人々は認めない。
完璧を人々は認めたくは無い。
完璧がないので
「地味な天才」は存在しないのである。
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もう少しまとまった論考かと思っていたので、ちょっと肩すかし。「天才」というものにぐっと切り込んでくれるのかと期待してたんだけど…。
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「天才」。興味深いけれど、自分がそうだったり、家族や友人がそうだったりしたら、ちょっとしんどそうでもある存在。ちょっと離れたところで、憧憬と畏怖を持って眺めるのがちょうどよさそうな存在。なぜそう感じてしまうのか、考えることもなかったけれど、サブタイトルにある「異常な存在」という一言が、腑に落ちた。
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天才に関する…エッセイ?かな?美術系の天才が多いです。天才のあり方とか、大衆が天才に求めるものとか、ノンフィクションとフィクションの事例を元に述べていく本。
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