紙の本
白石文学における人間同士の運命を考えさせる作品です!
2016/08/27 10:53
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、白石文学が得意としている人間の運命について考えさせられる作品です。内容は、主人公の女性、小柳はエリート記者である黒川との結婚を目前に控え、故郷の福岡で同級生の優司と再会します。中学時代、優司は小柳に対して、「俺は、お前のためならいつでも死んでやる」と謎の言葉を口走っていました。その優司は今、背中に大きな龍の入れ墨を彫り、計り知れぬ過去を背負っているのでした。しかし、時間や理屈を超え、二人の心には奇妙な引力が働きます。一体、この二人はどうなるのでしょうか?また小柳の目前に控えた結婚はどうなるのでしょうか?ぜひ、続きは、本書をお読みください。
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タイトルからちょっと怪しげな雰囲気を感じたのだが,読んでみれば,普通の恋愛小説だった。エンターテイメントとしては,サックリスッキリ読めたし,それなりに面白かった。
でも,個人的には初期作品のちょっと荒っぽい感じとか,過激な性描写が好きだったり。
いずれにしても,この人はエリートを貶めるのが好きなようだ。
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するっと読めた。息をするみたいに。
はらはらと降ってくる言葉をただただ受けた、という感じ。
『僕の中の壊れていない部分』では読了まで時間がかかったのだけど、この本には、「ワカリヤスサ」があった。
多分わたしは、関係と、行動と、結果を読むのが好き。
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35才の才媛、元ヤクザ、エリート男子の大人の人生小説。まー主人公の女性がカッコいい!この作品は理屈っぽくなく読みやすい…でも、「一瞬の光」のような葛藤、歪みみたいのがなくちょっと物足りない。でも、エンタメとしては面白い!
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ではじめの頃のレディースコミック、forladyとかに載っていそうな展開。「綺麗すぎる」という主人公には、当然経験ないので、移入もできないし、周囲の人からの描写も少ないので、すぽっと抜けている感じ。
どちらかというと、興味は、俊彦と早苗。特に、頭をさげる俊彦と「出産は故郷で」と乗り込んでくる早苗をもっと読みたかったかな。
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背景の記述が説明文的だなーといつも通り思ってしまったけれど、展開はいつも通り楽しめました。どうもほんとに伝えたいことを理解できていない気がして、もどかしい。この方の描く女性主人公の気持ち、いつもよく分からない・・。男性に読んでもらって感想を聞いてみよう・・。
#bookoff
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初めて読む作家さんでした
きれいな感じに書きすぎているとも思いましたが、
セリフのひとつひとつが印象に残るように書かれてもあり、
登場人物のひとつひとつの言動が全て後の話に関係するようなところも上手い手腕だと思います
やさしく強い人になりたいと思わせてくれる作品でした
でも、なぜか★3つだなぁ〜と思うんです
もう少しこの作家さんの本を読んでから再評価してみたいとも思います
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小柳美帆はエリート記者の黒川丈二との結婚を目前に、故郷の福岡で同級生の仲間優司と再会する。中学時代「俺は、お前のためならいつでも死んでやる」と唐突に謎の言葉を口走った優司。今その背中に大きな龍の刺青と計り知れぬ過去を背負っていた。時間や理屈を超え、二人の心に働く不思議な引力の正体とは―恋より底深いつながりの核心に迫り、運命の相手の存在を確信させる傑作。
淡々としていて綺麗な文章だと思う。男性が描いた女性って感じがすごく出てた。主人公が美人押しなのはちょっと…かな。ほのめかしを入れるくらいが読者としては好感がもてる。
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ストーリーは面白いが、恋愛小説を読んでしまったんだということが自分自身でなんだか変な感じ。ただ、恋人の両親との会食での啖呵は本当に気持ち良く、スッキリした。このシーンのために読んだと思えば納得出来る。
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文章上手だし話も悪くはないけど、ふ〜ん、で?という…このての男性作家の書く自立した女性ってなんかもやっとする。
春樹とか宮本輝読んでもそうなんだよ!
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ファンタジー入り混じりの、やたら遠回りしたがる作風からの変化(進化)なのか、
こういうのもできますってことなのか。
どちらにしろ、ラスト良かった。作者の思い通りだったとしても、ハッピーエンドのラストに心温まった。
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表紙とタイトルの美しさに心を惹かれて読み始めた本。
私は、「運命の愛」とか「運命の人」のようなシチュエーションは苦手で(笑)今まで敬遠してきたのですが、この小説はそんな人の繋がり方がすんなり読めたので良かったです。
「俺は、お前のためならいつでも死んでやる」が、あまり無理なく聞こえるのもすごいなぁ。。。
タイトルや表紙の通り、2人の心の繋がりが透き通るように美しいと思う。
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白石一文さんの小説読むのはコレで4冊目。
帯のアオリが
「人生には、訪れる。
運命の相手を確信する瞬間が。
究極の恋愛小説」
キャー書くのだけでも照れくさいわ!って小説。
とは言え内容は爽やかラブストーリーなんてことはなく、
汚い部分も多く見せるドロっとした内容。
30代半ばのエリートの女性の主人公が
(一度別れたが)ずっと付き合ってて政治家になろうとしてる
これまたエリートの男性と、旧友でカタギの仕事ではない
ワイルドな男性との間で迷っちゃう話。
印象に残ったのはそのエリートカップルが
互いに溜まった本音をぶつけ合う大ゲンカシーン。
ちょっと悲しい話だけどわたくしくらいの歳になると
同性/異性関わらず、人間関係において
「この人とはここまでだな」ラインを割とハッキリ感じる。
しかもそのラインを越えることはそうそうない。
ラインに気づかずにそういう相手と関係を深めようとすると、
「遠慮」や「気遣い」ばっかりでストレスが溜まる。
ストレスが溜まり過ぎると、ししおどしから
カコーン!と溜まった水が落ちるように
暴発して取り返しのつかないケンカとか
なんらかの精算をしなきゃならん。
「この人とはここまでだな」ラインに気づかずに、
または気づいても気付かないふりをして
恋人になったら悲惨だなって思った。
うんうん。そうなんだよな。そうそう。
そんなこんなを考えてたら帯のアオリが妙にしっくりきた。
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この人の小説、男性の割にやわらかい。読みやすいけど、あとひとパンチ、欲しいな~。まあ最後はhappy endingだからよかった。
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2011/03/29
ハッピーエンドだったからよかったけど、だから?っていう感じが少しする。
おもしろくないわけではないんだけど。