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みんなの評価4.4
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評価内訳
2011/11/20 00:19
投稿元:
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とても昭和が好きな著者によって、小説やドラマを通して昭和を振り返る本(著者からすれば振り返りにはならない。「二〇〇八年は平成二十年ではない。昭和八十三年だ。」なんて言ってしまうのだから)。第一章と第二章は楽しく読めた。第三章はドラマに取材していて、しかも役名と役者名との両方を使用しているため、観ていない人間には読みづらい。全体像はぼんやりと抽象的なのに対して、その用途から偏って具体的になる点も読みづらい要因かもしれない。いや、単に興味がないためだけかもしれないけれど。解説がよい。
2011/01/17 09:20
おもしろかった。解説の澤地久枝氏は、「鎌田敏夫」の章を「なじめなかった」と書いてあるけれど、個人的にはそこがおもしろかったし、作者もそこに力点を置いているように思いました。ドラマの中に「回想」が入り込んでくると、ドラマが急につまらなくなり、貧乏くさくなる、という指摘に納得。回想する過去の貧乏くささそのものが昭和という時代そのものだ、というくだりにう~んとうなりました。昭和の家族を描いた作品を読み解くことによって、作者が昭和という時代を再発見していくノンフィクション、というか物語、のように読みました。