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みんなのレビュー204件

みんなの評価4.3

評価内訳

195 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ファウストの大なる野望、読書人の慎ましい願望

2010/01/28 22:44

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風紋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人生の晩年に若さをとり戻すファウストの願望は、万人の願いでもあるらしい。
 第二、第三のファウストは、いつの世にも登場する。
 
 本書の主人公ジェフも、第何番目かのファウストである。
 ただし、若さをとり戻す願望は、作者にあって、ジェフにはない。いや、ないとは言わないが、本人の願望いかんにかかわらず、勝手に若くなるのである。
 蘇るのはかつて自分が生きた過去の時代であり、前世の記憶を保っているのだから、もう一度人生をやりなおすことができる。当然、未来が予測できるから、賭博に確実に勝てるし、投資も過たない。つまり、経済的基盤の確立は容易で、億万長者への道はたやすい。
 なんと恵まれていることか。
 と考えるのは早計で、当事者には余人の知らぬ苦痛がある。冨は空しい、というのが最初の再生の結論だった。次の再生ではエピクロス的隠棲を選ぶ。
 再生に前世の記憶が伴うと、一種の不老長寿である。よって不老長寿の悲哀も味わわねばならない。自分を知る人々が先立つ寂寥感である。これもまた、再生する者が受けとめねばならない苦痛である。

 しかし、再生する者が自分以外にもあるならば、再生のつど再会して、二人して永遠に生きることができる。寂寥は生じない。
 ジェフは、もうひとりの再生者、パメラと出会うことができた。永遠の愛を誓う。
 再生してから再会するまでの苦労が、ストーリーに起伏をもたらす。

 ただし、これだと小説が永遠に終わらないので、本書はひと捻りする。再生しても前世の記憶をとりもどすまでに若干の時間を要する、という設定なのだ。
 さらに、もうひと捻りして、記憶が甦る時間が再生のたびに遅くなる、という設定も加えられている。最初18歳で過去の記憶に目覚めた主人公は、中年にならないと過去の記憶が目覚めなくなるのだ。そして、パメラもまた。
 一定の年齢に死ぬ定めだから、だんだんと(記憶の)再生から死去までの時間が短くなってくる。甦る時期がだんだんと遅くなって・・・。
 二人のうちの一人は、他の一人よりも再生から死までのテンポが速い。よって、永久の死が他方より速くやってくる。とり残されることが確実な者の絶望は深い。
 さいわい、本書には救済措置がほどこされているから、読者も主人公に同調して絶望するに及ばない。

 余談ながら、小説の読書は、一種のリプレイといえるかもしれない。絵空事に没頭し、現実を忘れる人は、読みかえすたびに小説にえがかれた人生を再生している、ともいえるからだ。
 その再生が、ジェフとおなじ運命をたどることになるか、別の運命が開けるかは、当該作品が再読に耐えるか否かによるだろう。

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紙の本

アイディアもストーリーもいいんだけど…

2002/05/19 18:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

43歳で死んだ主人公が、人生の記憶と経験を持ったまま18歳の自分の中に蘇る…まるで梅図かずおの『アゲイン』みたいな話だが、これは誰もが願うような夢だろう。でも、こんな基本的なアイディアをいままで誰も小説化しなかったのは不思議だ(あるけど知らないだけかも)。しかし、読み終わってその理由がわかるような気がした。よっぽどの力量がないと、このアイディアを一本のエンタテイメント(長編)に仕立てるのは困難なのに違いない。この作品も、よく頑張ったと思うし、いい話だとは思うけど、「このアイディアなら、もっとぶっ飛んだ面白い話を聞かせてくれー」という不満を感じたのも事実。

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2004/10/09 10:40

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2004/10/16 13:18

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2004/10/31 21:56

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2005/02/06 05:20

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2005/04/05 23:08

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2005/04/23 20:18

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2005/04/27 19:33

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2006/04/30 22:34

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2005/09/10 08:47

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2005/10/27 21:28

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2006/01/21 11:13

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2006/02/03 14:27

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2014/11/13 00:03

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