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田舎の紳士服店のモデルの妻 みんなのレビュー

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みんなのレビュー109件

みんなの評価3.6

評価内訳

108 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

作者の温かい眼差しが心に突き刺さる一冊。

2011/10/19 22:48

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初出 別冊文芸春秋。

本作は本来女性が読まれて大きな共感を呼ぶ作品なのでしょうが、男性読者の私が読んでも同様の結果を得ることができました。
それは女性としてだけでなく、人間として主人公の梨々子が魅力的に成長をした証しだと思います。
これから結婚しようと思っている女性にも是非読んでほしいです。
結婚してからの良い点と悪い点との両方が巧みに描かれていて良い勉強になるんじゃないでしょうか。

宮下さんの作品は本作で5冊目ですがいずれも外れがなく安心して読めます。
読者が“ああ、読んでよかった”と必ず満足感を得て本を閉じることができます。
私の好きな作家である瀬尾まいこさんが“平易な文章で感動を呼び起こす作家ならば、宮下さんは“美しい文章で感動を呼び起こす作家だと言えそうです。
私的には2人とも共通してるのは“この本に出会えて良かったということ”ですね。
何が好いかと言えば、物語の着眼点&着地点が良いんですね。

全6編、2年ごとに描かれているのですが、心の葛藤が本当に素晴らしいのですね。
冒頭で夫の病気の都合で会社を辞めて、東京から夫の田舎である北陸に引っ越しします。
前途多難が待ち受けてるわけですね。
壁にぶつかりながらも主人公は徐々に田舎に順応していきます。なかなか普通にかつ平凡に生きれないものですよね、人間って。
途中で出てくるアサヒとのミニスキャンダル(心の浮気ですが)の話なんかもいいですよね。
そして前述した着地点、それは主人公の成長による落ち着きですね。
読者は2人の子供(潤君と歩人君)が心配でたまらなくなりますが、おのずと自分の10年後も考えてしまうのですね。

ちょっと頼りなげな夫の達郎、まあうつ病なので仕方ないのですが、イライラする点をも覗かせながらも温かい眼差しを忘れてないのですね。

とりわけ本作でも描かれている夫の妻に比しての子供に対する愛情の薄さなんかは、結構リアルに描けてると思い作者に脱帽です。

作家の力量としてはそうですね、最後の筒石さんとのやりとりなんかは物語全体をかなり引き締めていて良かったと思います。

最後に率直な思いを吐露すると、こんな素敵な女性を妻とした達郎さん、うつ病ですが幸せものだと思います。
達郎さんに代わって2人を引き合わせた藤沢さんに感謝、そう思って本を閉じました。

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紙の本

しなやかさを身につけて生きる

2010/11/23 17:42

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

うつ病の夫が退社し
故郷の北陸の小さな町に帰ると言い出します。
夫は、シュッとしててハンサムで
名前も竜胆達郎とカッコイイ。
なにしろ田舎に帰ったら
さっそくモデルの話が持ち上がるくらい。
そして、笑う顔も好き。

こんな人と結婚できて幸せな自分が、もっと好き。
と、東京生まれの美人の梨々子。
戸惑いながらも、そうするしかなく、
専業主婦の梨々子は受け入れます。

梨々子がはじめは現状に流され、主体性がない。
友人未満の知り合いに餞別に気になる言葉とともに
10年日記を送られ、イライラしても、それをつけてみたり。

しかし、彼女はかわっていきます。
無口な息子ふたりのうち、
弟の方がより社会への順応度低いのも
「歩人は歩人」と受け入れてしまいます。
そして動じない。

もちろん、田舎暮らしはそれなりに気を使うことも
生活習慣が違うこともあります。
夫ともすれ違い、別の人に目がいってしまうことも。
孤独を知ることも。
けれど、静かにすべてをこなしていきます。

しなやかな生き方をやわらかく身につけていく梨々子に
深く感情移入でき、田舎暮らし10年を迎えた頃には
すっかり「自分」ができあがっている気分になれるのです。

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2010/11/06 09:34

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2010/12/17 03:24

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2010/12/08 22:12

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2011/12/06 11:40

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2011/01/23 00:01

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2010/11/26 13:47

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2010/12/03 17:24

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2010/12/09 06:19

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2010/12/30 13:46

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2011/01/07 14:45

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2011/01/13 09:17

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2011/01/17 23:45

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2011/02/09 19:41

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