最後のステージへ立つ決意
2010/12/28 20:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らが行動したことで多くの人間が不幸になったと繭墨あさとに断罪された小田切勤は、茫然自失の状態で自室に籠ってしまう。繭墨あざかの手も振り払った彼の前に現れたのは、彼が唯一助け出すことに成功した水無瀬家当主の白雪だった。彼の恩義に報いるため水無瀬白雪はあさとのもとに赴き、逆に虜となってしまう。
彼女を助けるために再び立ち上がる力を取り戻し、繭墨あざかの協力を取り付けることに成功した小田切だったが、あさとへ至るための鍵を手に入れた小田切があざかの部屋で目にしたのは、意外な光景だった。
あさと編のクライマックス。あさとの見せる偽りの希望に縋ることを拒否し、その虚言に惑わされることを辞めた小田切がただ一人でも立ち向かうことを決意したとき、あさとを生み出した背景と、彼を打ち破る力の源泉が明らかになる。
今回は小田切がメインで繭墨あざかの登場する場面は多くない。代わりと言っては何だが、大家さんの孫の七瀬七海が活躍する場面が少しある。
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狐との戦いに遂に決着がつく4巻。
正直ここまで言葉にできないものってなかなかない・・・とにかくグロく残酷な物語はそうそうない。
進んでも進まなくても地獄しかない小田桐。それでも進んでいく・・・って何回も同じ事言ってる気がする。でもその中に惹きつけられるものがあるんですよねー。
七海の大家さんオーラぱねぇ。とてもロリとは思えない。
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猟奇的行為が日常のように起こり、主人公の小田桐は外からも内面から責められ、狂う手前で踏ん張っている。ヒロインの繭墨あざかはデレることもなく、ただただ冷静で非情。この点にブレがないことはこの作品の生命線だと思うが今回も安心して読むことができた。1巻以来、対峙することになった、あさととのクライマックスを迎えた。4巻ともなると私自身かなり醜悪な雰囲気になれてしまい、やや様式美的な空気に緊張感が薄れてきていたが、大半を小田桐だけに行動させた今回の演出は良かったと思う。3巻まで読んできた人ならこの巻は必読だろう。
なお、この後、短篇集が出て、次回本編では大きく舞台を変えるようである。ラノベでのホラー系は私自身読んでる数が少なく、どのくらいのレベルにあるのかは明言できないが、物語の中の世界を末端まで描き切るほどに続くことを期待している。
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死闘であるようなないような。
意外とあっさり第一部の幕が閉じた。
主人公の人生を左右した重要人物の関わる部分だけど、大掛かりといえば大掛かり、あっさりといえばあっさりだった。
第二部からが楽しみだ。
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狐の物語のラスト。どこまでが嘘でどこまでが本当だったのか。案外、狐の言葉は全てほんとうだったのかもね。
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ちょっと文章が読みづらかった。特に前半が顕著。
展開の方も、盛大に盛り上げておいて実にあっさりとした幕切れ。まさに狐につままれた気分です。
でもこのギトギトと口内に粘りつくような読後感は嫌いじゃありません。世界観は本当に素晴らしいし、機会があれば五巻も読んでみたいと思います。
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この巻で、繭墨あさととの戦いに決着がつけられることになります。
前巻のラストで、心を閉ざしてしまった小田桐ですが、そんな彼の前からあさとが水無瀬白雪をさらっていったことで、小田桐はふたたび立ち上がります。その後、小田桐の下宿先に、あさとの意を受けた白木綾がやってきます。小田桐は、七海を味方につけて綾を幽閉し、あさとに関する情報を聞き出そうとします。
その後、事務所へと足を運んだ小田桐は、あざかの死体を目にすることになります。あさとによってあざかが殺されたと信じた小田桐は、お腹の雨香とともに、あさととの決着へと挑みます。
ストーリー展開は、前巻からの流れを引き継いで、自然な形で進行していきます。そのため、これまでよりもずっと読みやすく感じました。第1巻からの流れにひとまず決着がついたところで、ようやく落ち着いてストーリーを振り返ることができて、すっきりした気分になりました。
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彼女が彼につかまった。
もう無気力ではいられない。
3巻の続き、な状態です。
ものすごく前回を引きづり、引きこもり状態で
どれが夢なのかどれが現実なのか。
いや、全部現実ですけど?w
何だかもう人生吹っ切れました、な状態で進んでます。
どこかしらふっ切らなければいけない所があるので
それがここ、という事で。
しかし、結局その行為が楽しいなら、心休まるなら
それが欲望であり、やりたい事になるのでは?
難しく考える事はないと思いますけど。
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集団自殺事件が多発し、その裏では繭墨あさとがいた。これまでの出来事で自責の念に囚われ動きを止めた小田桐。そんな彼のために狐の挑発にあえて乗った白雪は捕らわれてしまう。自分のために動いた白雪を救うために小田桐が動き始めたが、繭墨のもとを離れたがために戻って来た彼の目の前にあったのは繭墨の死体だった。
まさか、繭墨が死ぬとは思わなかった。これまでなんのかんの言っても繭墨は無敵だと思っていたが、本当に14才の少女だとある意味感心した。そして、小田桐の悩み、葛藤する時と踏ん切りのよさとのギャップが激しい。共感出来るのに恐怖すら感じる彼が面白かった。