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恩田陸お得意の「記憶の中の事件」を扱う物語。
翌日にはそれぞれの未知を行く男女が最後の夜を語り合う。ふたりの関係も徐々に明らかになり、一年前にふたりが遭遇した事故死についても考察される。ふと思い起こされる情景は何を意味していたのか。自分は相手のことを本当はどう感じどう想っていたのか。ちょっとした切っ掛けで今まで築き上げていた関係性も想いも崩壊してしまう怖さ。章ごとに男女それぞれの視点で描かれるためお互いの気持ちの振れ方が見て取れ面白いです。
恩田陸はごてごてに飾り立てた装飾過多な物語も面白いですが、こういう心理戦的なものもいいですね。
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引越し荷物を全部運び出したアパートで、男女が最後の晩を過ごす。何もない部屋で、ただ話していくことで、見えてくる真実。
彼はあの時、なぜ死んだのか?
お互いに、互いが殺したのでは?という一抹の期待と不安を抱きながら、探りあいの一夜が始まる。
恩田さんの作品は、歩くことや話すことをただ淡々としていく中でこそ、見えてくるものがある、という感覚がとても好きですね。
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恩田さんは草いきれって表現が好きなのかな〜。しっくりこないんだよなぁ。そもそも意味を知らなかったから気になっちゃって、もう印象は「草いきれ」。。。^^;何なんだ、この威力。
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結局全てが憶測から出ていないにも関わらず、またそれを真実としてま受け止めてしまうこと。。。人間の気持ち(特に恋愛が絡んだ時)って怖いですね。
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男と女 人と人
わかり合えるのか?
自分のことが解るのか?
じっくり考えないと、自分がどう思っているのかが
あやふやな気がしてきた。
木漏れ日の中を漂うように泳ぐ魚
人の思いも
行ったりきたり 漂うのかもしれない
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図書館で借りました。
共に暮らしていた部屋を明け渡す前夜の男女のお話。
ラブストーリーかと思いきや、複雑な人間模様が絡んできます。
登場人物はほぼ2人だけなのに、奥行きを感じる。
どんなシチュエーションだろうと、女の子に暴力振るっちゃダメですよ。
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幼いころ離ればなれになった双子の兄弟が
偶然出会い、お互いひかれあう。
一緒に暮らしはじめるが、別れを決めた日
長い話し合いの中で、お互いの記憶のずれに気付き。。
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翌朝には別々の人生を歩むことになっている男女が語る物語。
禁じられた愛の物語といえば、ネタばれになってしまうのだろうか。
あくまで現実的な女性と、どこか夢見がちな男の間で、愛は歪んでいく。その先にあるのは、一つの死と、過去の記憶。
現実的であるからこそ、タブーに惹かれている女の気持ち、苛立ちには共感するところが多かった。
紗のカーテンを一枚一枚はいでいくそんな感覚がって、舞台を見た気分にもさせられた。
面白かったよ。
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二人の会話を中心に、二人の主観を交互に編み込んで行くのはおもしろくって、読みやすかった。
ただ、最後の方は共感できなかった。
いろいろな謎解きが隠されているけど、結局最後は、女性の側の煮え切らない逃げているダメな男への苛立ちに終始していたような気がする。
確かに、逃げる男としては痛いところではあるのだけど・・・
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2010.12.9
うーん。
平積みになってたから手にとってみた作品。
ちょっとありえなさすぎるかなぁと。
異性で二卵性でも双子だったら似てるだろうし。
男って!!!と思ってしまった。
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たった一晩の一部屋での、男女の話を書いた一冊。血のつながりと時間と記憶のこわさ。書き方は好きだけど作品としてはファンタジー風味のほうが好きかなぁ。描写もラストも好きだけども。
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一枚の写真を前にして始まる、一組の男女の別れの一夜。なにもないがらんとした部屋。スーツケースをテーブル代わりに、ささやかな酒宴。
序盤の盛り上げかた、クライマックスのタイミングや展開が巧いのはさすが。読み始めたら最後、読み終えるまで本を閉じることができなかった。ラストは受け取り方によると思うけど、私は不思議ともやもやも残らず、どちらかというと清々しかった。
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たったの一晩の会話で移ろっていく男と女の心理戦。交互の視点で語られながら漂う緊張感に消耗するくらい一気読みしました!
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同じ日に むかし僕が死んだ家/東野圭吾 を
読んでしまったために、核心部分が
偶然にもいっしょで驚きました!
長い夜の心理戦。猜疑心がひらひらして
スリリングでした!おもしろかった―!
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出だしから全編通じてスリリング。
主人公の男女二人の回想で物語が進み、謎が解けては新たな謎が生まれるので飽きさせなかった。
途中オチが分かりそうになるけど、そこからさらに二転三転して、予想外のラストにもっていくところがさすが。