サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

KIRICO@シブヤ みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー5件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

このタイトルじゃ、読む気にならないですよね、実際。おまけに軽装本でしょ、傍目でみたらミステリって気がしない。で、読みだせばミステリなんですけど、今はこの手の小説、いっぱいあるし。なんていうか、驚きがないんです。戦闘少女はもっと魅力的に書いてくれなくちゃ・・・

2012/01/10 19:28

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

牧村一人の名前から、今どきの人は劇団一人を思うのでしょうが、その上の年代となると岡嶋二人ではないか、なんて思いました。それにしても『KIRICO@シブヤ』なんていうタイトルがまかり通るのですから、小説の世界も変わったなあ、とも思います。で、こうローマ字というかアルファベットで書かれると、私にとってこの書名は記号以上の意味を持ちえないわけです。

ですから、読み終わってメモをつくるだんになって初めて、〈KIRICO〉は〈キリコ〉であり、〈希莉子〉であり〈霧子〉でもあるということに気づくわけです。いくらネットを皆が自由に使いこなすようになったからといって、日本人がアルファベットや英語を自在にこなしているわけでもないので、こういう題名って人目を引くことはあっても、手を伸ばす気にはなれないよなあ、なんて思うわけです。

じゃあ、なんで手出したんだ、ということになるんですが、実は私、牧村の『アダマースの饗宴』を読む気になって、一度は手にしたもののそのままになっている。ま、『アダマースの饗宴』だって、アメダスみたいなタイトルが気に入ったからというわけでは全くなくて、第16回松本清張賞という謳い文句と、斬新といってもいいかもしれないカバーに惹かれただけではあるのです。以来、牧村が気になっていたので、新作が出ればそれでお手並み拝見と思っていたわけです。

それにしても、四六判並製の本に丸ゴチで大きくタイトル入れちゃうと、小説じゃなくて完全にコミックスの世界です。これが手塚治虫の作品だ、と言われても肯いてしまう。400頁でこの値段というのは、有難いのですが、ちょっと安っぽいかな。浅尾英輝の写真もいいんですが、このままだと奥田英朗の小説と間違う人もいるかも。装幀の関口聖司の話を聞いてみたいところではあります。

お話ですが、出版社のHPによれば
       *
センター街は二度戦場になる

渋谷センター街で起きた連続無差別殺人事件。3年後、やはり渋谷でもう一度起きる惨劇に沖縄空手の達人の女子高生が立ち向かう

2007年10月、渋谷センター街で起きた無差別連続殺人事件。犯人は射殺されたが、事件は人々と街に深刻な傷跡を残した。3年後の2010年、再び渋谷。沖縄空手の使い手で女子高生の宇佐美希莉子は、事件の関係者たちと偶然出会う。そして元警官の「キリコ」とともに否応なく新たな戦いに巻き込まれてゆき……。『アダマースの饗宴』で第16回松本清張賞を受賞した著者が満を持して放つ、「渋谷から一歩もでない」異色のアクション長篇!(YS)
       *
となります。だいぶ昔のことになりますが、ウィーン国立歌劇場の来日公演があって、その時のパンフレットを飾ったのが、「その日、東京はウィーンになる」というのがあって、しびれた記憶があります。私が見に行ったのは、グルベローヴァがツェルビネッタを演じた『ナクソス島のアリアドネ』で、あの透き通るような声が文化会館の空間を飛翔するのにただただボー然としておりました。いやはや、エライ昔の話・・・

で、です惨劇の舞台はナクソス島ならぬ渋谷センター街。無差別殺人とくれば秋葉原、という思い込みが私などにはありますが、確かにここで再びアキバを舞台にしたら、せっかく、暗いイメージをAKB48で吹き飛ばしつつある町の復興の妨げになる、という判断が牧村にあったかどうか。それに比べれば、渋谷は『バイオハザードIV アフターライフ』で地下に巨大要塞がある、とされてもまったく気にしない街ですから、そこを選ぶのは悪くはありません。

いやいや、アキバにはホテル街はないし、ミニすかの高校生が闊歩しているわけでもない。基本的には男の街であるのに対し、渋谷は完全に女の子の街。二人のキリコが活躍するのは、やはりアキバよりはシブヤのほうが似合う。まして、二人のキリコのうちの一人、宇佐美希莉子は沖縄空手の使い手で女子高の二年生というのですから、まさに渋谷を闊歩するのにふさわしい。

彼女も、三年前の事件の被害者の一人でしたが、もう一人のキリコ、水野霧子も事件で人生をねじ曲げられてしまいます。当時、渋谷署捜査一課に勤務していてたまたま現場に居合わせた彼女は犯人に銃を向けたために、退職をやむなくされます。現在『NPO・渋谷の明日を考える会』理事として、事件の再発を防止しようと活動に余念がありません。その片腕となっているのが、同会の理事長で臨床心理士の夏目都です。

そして、宇佐美希莉子が事件の関係者であったことに気づいた男がいます。それが星川英一、42歳のカメラマンです。星川は芸術的な写真を撮るわけではありません。面白い被写体が見つかれば、追いかけまわし、それが金になればいいとしか考えない、まさに目的のためには手段を選ばない暴力的パパラッチです。住居不法侵入、窃盗、覚醒剤所持などで前科四犯の男が、美少女を過去の事件と結びつけるのです。

そのことが二人のキリコを近づけます。そして、いやおうなく事件の関係者たちを巻き込んで、新たな惨劇が・・・

この話で気になったのは、タイトルの魅力のなさと、全体のイメージの古さ。たとえば宇佐美希莉子が七歳の時から、祖父に空手を教わるというあたりは、昔の安室奈美恵かMAXか。そして希莉子の言葉遣い、これには違和感溢れっぱなしで、最後になってもそれは解消されることはありません。どうも、希莉子は牧村の頭の中だけに生息する女子高生ではないでしょうか。そういう意味では、驚きは少ないお話と言えそうです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2011/03/10 16:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/10 21:33

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/07/09 16:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/05/21 18:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

5 件中 1 件~ 5 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。